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詩人イエーツコミュの明け方のように無知でありたい

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イエーツの詩の文句、「明け方のように無知でありたい」 I WOULD be ignorant as the dawn は自分の胸を突き刺すような表現だ。

 世間知に染まって、身動きのできないような人間には明け方が必要だ。明け方は一日の始まりであり、まだ見ぬ未知の世界へ出発する。束縛するものはなく、こびへつらうものもない。有り余る時間の前にそれを気にする必要もない。上下や順番もない。“I WOULD be ignorant as the dawn ”と叫ぶことで、自信をつけたい。

 年とともに、世間のしがらみにまとわれ付かれる人間の悲劇、戻ることのない青春。いつもこうした奔放な生を繰り返し思い起こさないと、人は永遠の萎びのサイクルに入っていく。虚しい抵抗だけど、ずっと“I WOULD be ignorant as the dawn ”と叫んでいたい。

 イエーツが青春と言わずに明け方と表現したのには、明け方はまた明日の朝が とこれからもチャンスがあることを示唆するが、青春はもう帰ってこないものである。この意味で青春には悲劇性がある。しかし、明けがたには救いの気もちに溢れている。またチャンスがあるのだから。有難うイエーツよ、これからも“I WOULD be ignorant as the dawn ”と叫んでいこう。




「明けがた」

僕は明けがたのように無知でありたい
胸飾りの留針で町を測る
老いた女王を見下ろした明けがたのように
それとも、衒学の都バビロンから
惑星が気まぐれの軌道をあゆみ
星が消えるあたりに月が出るのを見て
石板をとって算数をする
萎びた人間どもを
見下ろした明けがたのように。

僕は雲のような牽き馬の方の上に
きらめく四輪車をゆすぶって立つだけの
明けがたのように無知でありたい。
僕は − およそ知識など藁しべ一本の値打ちもない
明けがたのように無知で奔放でありたい。
(前川俊一訳)

THE DAWN
I WOULD be ignorant as the dawn
That has looked down
On that old queen measuring a town
With the pin of a brooch,
Or on the withered men that saw
From their pedantic Babylon
The careless planets in their courses,
The stars fade out where the moon comes.
And took their tablets and did sums;
I would be ignorant as the dawn
That merely stood, rocking the glittering coach
Above the cloudy shoulders of the horses;
I would be--for no knowledge is worth a straw--
Ignorant and wanton as the dawn.

コメント(3)

私もこの詩にはビックリするやら感動するやらで、初めて目にしたときは固まってしまいました。
でも、まだ精読&分析対象にしたことありません。

ゆっきーラスカルさん

この詩はいいですね。
世間知から無縁でありたい。
いつもゼロベースでやっていきたい。
何か青春宣言のようですね。
この詩を書いた頃には、イエイツはインド思想とは離れているはずですが、今改めて見てみると、シャンカラの思想を感じるような気がします。
それにしても、いつ読んでもドキっと胸を締め付けられる感覚があります。

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