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freeOrcaコミュのブリーディングローン

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(私の日記に友人の友人まで公開したものを編集して再掲しました)

「繁殖を目的とした動物の賃借契約のこと」をブリーディングローンと言いますが、名古屋港水族館は昨年ナミちゃんを導入するにあたって繁殖によるシャチ余り現象を考えており(内田至前館長談)、その一つの手法としてブリーディングローンによるオスの個体の確保を決めました。

通常、水族館での繁殖の方法としては、1)野生からの捕獲、2)他の水族館からのオルカの購入あるいはレンタル、3)凍結精子による人工授精などがありますが、この2番目の方法がブリーディングローンです。

1)については、1997年に捕獲された5頭のオルカ、いわゆる「Taiji5」の時以来、日本近海での捕獲に際しては、学術目的であることが水産庁の許可を得るために必要であり、2007年に太地町や名古屋港水族館などが目論んでいた捕獲計画は中止されました。

そこで、名古屋港水族館は、唯一オスのオルカが飼育されている鴨川シーワールドと、2)の方式、つまりブリーディングローンの締結に踏み切ったものと思われます。現在の名古屋港水族館の祖一館長は、鴨川シーワールドの元館長でもあります。

鴨川シーワールドは、3)の凍結精子を保存する技術を持っており、人工授精という選択もあった訳ですが、そのような技術を持たない名古屋港水族館としては水族館経営を考えると、もう一頭のオルカを移送して二頭展示した方が集客力があるという判断もあったと思われます。しかも、今回はオス(ビンゴ)一頭ではなく、繁殖相手として相性が良く、実績の多いメス(ステラ)も同時にレンタルし、オス一頭、メス二頭という理想的な繁殖計画を立てたものと推測されます。

しかし、ブリーディングローンとは、あくまでも双方の水族館に個体が存在して成り立つものであり、ナミちゃんが亡くなってしまった以上、鴨川シーワールドから、わざわざ家族と離ればなれにしてまで二頭を名古屋まで移送する必要はありません。従って、ブリーディングローンの契約を破棄し、見直しを行うべきであり、短期間に二頭ものオルカを死亡させた名古屋港水族館の水槽に問題がないかを早急に検証するのが先決だと思います。

ブリーディングローンの契約書によれば、移送は今年の1月から2月に掛けてと記載されていますが、鴨川シーワールドは、今月の18日から20日まで三連休としており、一方、名古屋港水族館も17日から21日までを休館としています。両館ともにお休みにしているこの間に移送をすることが考えられます。つまり、早ければ明日です。

とかくリスクを伴う移送をしてまで、さらにポッド(母親を中心とするオルカ特有の社会性)を解体してまで、ナミちゃんのいなくなった名古屋港水族館に、ビンゴとステラを移送する必要があるのでしょうか?

長く鴨川シーワールドの館長を務め、日本に初めてオルカを紹介し、さらに館内のプールでの繁殖に国内で初めて成功した鳥羽山照夫元館長(故人)は、以前、私と交わしたお手紙の中で、「自然界への影響を少なくするためにも、飼育されている個体での繁殖の努力は続けるべきであるが、人工授精技術などにより個体を移動させずに人工繁殖を成功させる」という考えを述べておられます。

美ら海水族館の内田詮三館長や名古屋港水族館の祖一誠館長をはじめ、多くの水族館関係者を育てた鳥羽山元館長の意思を、ぜひ尊重して受け継いで欲しいものです。

コメント(3)

本文中に、1月18〜20日までの間に、鴨川シーワールドから
移送の可能性があると書きましたが、

その後、鴨川シーワールドに電話したところ、今月中の移送は
ほぼないだろうとのお返事でした。

名古屋市長の記者会見での発言「ナミちゃんの死亡に関する
検討委員会の設置」の結論が出てからになるものと思われます。
■1月21日のテレビ愛知の取材に対して、名古屋港水族館の祖一誠館長は、
今後もシャチの誘致をあきらめないと話したようです。


「あまりにも早い死でしたので、飼育員も含め、まだ我々は
動揺を抑えきれないというのは事実です」
(名古屋港水族館 祖一誠館長)


水族館の集客という点では5億円が無駄になったとの指摘も
あがっていますが、祖一館長は今後もシャチの展示はあきらめない
と話しています。

「名古屋港水族館は、シャチを繁殖させる目的で造られているので
我々としては、そちらの方向に力を注いでいきたい。そして、シャチの
飼育・展示というのを継続していきたいと今も思っている」
(名古屋港水族館 祖一誠館長)


鴨川シーワールドから別のシャチ2頭を借り受けるブリーディングローンに
対して、名古屋市の河村市長も困惑ぎみです。

「常識的に言うとこういう状況下におきまして、直ちに来ていただく
というわけにはいかないと思います」(河村たかし市長)
 [その後の動き]

 
 2月になってナミちゃんの解剖結果が公表され、491個(約80kg)もの
 石を飲み込んでいたことなどが一つの理由として挙げられていました。
 
 すでにクーちゃんとナミちゃんの2頭ものオルカを死なせている名古屋
 港水族館のオルカ飼育プールの問題が明らかになるまでは、鴨川シーワー
 ルドとのブリーディングローンを中止して欲しいということで、直接、
 鴨川シーワールドにお電話したのが1月中旬でした。

 そのときの飼育担当者のお話では、「今月中の移送は 、ほぼないだろう」
 とのお返事でした。 さて、2月になりましたので、その後のブリーディン
 グローンのこと、およびある噂で、ステラがホルモン剤投与で避妊して
 いるということを耳にしたので、昨日、また飼育担当者に電話してみまし
 た。

 電話で対応してくれたオルカ担当の飼育係の方の話しでは、「3月いっぱい
 は、いまのまま会えますよ」 とのこと。名古屋への移送時期については、
 「いま、名古屋港水族館の方で検討中なので、どうなるかまったく分かり
 ません。」 との回答でした。

 また、ステラがホルモン剤による避妊をしている件については、「ステラ
 もしていますが、一般的に飼育している海洋ほ乳類は避妊してバースコン
 トロールすることは普通で、いつでも止めることはできる」 そうです。


 人間は自分の意志で避妊するかどうかを決められますが、飼育されている海洋
 ほ乳類などの動物は、それぞれの個体の意思ではなく、人間の都合によって
 コントロールされているのだなぁと、何とも言えない悲しい現実を知ったよう
 な気がして、辛い気持ちになりました。

 このようなことが、普通に行われていることに対して、私は疑問を感じます。

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