さっきテレビでグルメ番組がやってましてね、
やだなー怖いなーって思いながら見てたんですけどね…
そしたらなんと…
餃子…が出てたんですね。
いろんなお店の餃子がそこに集まってきてたんですね。
僕はそれを見て、やだなー怖いなー集まってきてるなーやだなーって思ってたら突然
はっ！
…思い出しちゃったんです。
かれこれ三年位前になりますか、
雲一つ無い、綺麗な青空が広がった、とても気持ちのいい日のことでして、
あまりにも気持ち良かったもんで、
その日は私の友達のＫ君とＵ君とＨ君で、レンタカーを借りて、ドライブに出かけたんですね。
東京在住の私たちは、どっか離れた所に行きたいね、なんて言いつつ、
新宿近辺を走りながら行き先を決めていたんですが…
どこからか声がしたんですよ。
若い男の声で、
『…宇都宮。』って。
あれーなんだろなーやだなー怖いなーって思ってる僕をしり目に行き先は宇都宮に決まったんです…。
みなさん、宇都宮といえばなにを思い浮かべますか？
そうですよね。餃子です。
気づけば途中から、ご当地である宇都宮の餃子が目的となっていましてね、
…東北道を2時間くらい走って、ようやく現地についたんですよ。
初めて宇都宮に行ったんですけどね、
とりあえず宇都宮駅の近くに
車を止めて餃子屋を探すことにしたんです。
さすが宇都宮。
たくさんの餃子屋さんが軒を連ねておりましてね、
普通だったらすぐにお店は決まらない筈なんですよ。
でも
…今思えばなにかにそこに導かれたんでしょうね。
人気の無い道に
ポツン、
と一軒の餃子屋がありましてね…
あれーこんなとこにこんな店あったかなーなんか変だなー怖いなーやだなー怖いなーやだなーやだなーって
思ったんですけどね、
そんな感覚あてにならないですからね、
拒否する理由もなく何かに招かれるようにその餃子屋ののれんを
すっ
とくぐり中に入ったんです
そして餃子をテーブルいっぱいに頼みまして、
食べたんですね。
するとね…
…美味しかったんですよ。
やだなー食べ過ぎちゃうなーやだなー怖いなー
って思いながら完食したんですね。
あー美味しかったなーやだなー怖いなー
って思いながらテーブルの、
そう、ちょうどその辺りにね…
置いてあったんですよ。
フライヤーというんでしょうか？
そこの店の情報が書いてある紙が…
おもむろに見てみたんですよ。
もう鳥肌が立ちました。
あの嫌な感じはこれだったんですね。
そこにはこう書いてあったんです。
○○餃子
宇都宮店
高崎店
札幌店
東京新宿本店
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