日記ロワイアルコミュの最近の嫁の趣味

「パパ〜、今日もお願いね♪」


金属音のような黄色い声が、今夜も我が家に響き渡る。


タイトル
【最近の嫁の趣味】



毎日家事と事務職の二足のわらじをそつなくこなしている妻。


そんな妻の1日を追っていくと・・・
まず朝5:30に目を覚まし、家族全員の弁当作りからスタートする。


そして弁当が出来上がる6:00頃にオレを起こしてくれる。
その後オレの見送りが済むと今度は子供たちを起こして学校に送り届ける。


それから休む間も無く10:00から始まるパート業務の為に、妻のまたがる愛車のママチャリは今日も大量の砂煙を立てながら目的地である勤務先へと向かう。妻はかれこれ8年間同じ職場で勤めあげているが、一度たりとも遅刻をした事が無いそうだ。



そして16:00までパート業に勤しんだ後は、パート事務員の姿から母に戻る妻。パート先からママチャリを爆走させる。裏道をスイスイと、時には大型バイクも抜き去る程の脚力の持ち主かもしれない。そんな妻が真っ先に向かう場所、それは保育園に預けている次女を迎えに向かう事から始まるのである。


無事に次女を迎えたその後は、近所のスーパーで17:00から始まるタイムセールにまるで毎日電車に駆け込み乗車を試みるベテランサラリーマンの如くに無理矢理と店内に突入していく。そしてセール品を睨む眼光、それはまるで獲物を睨む和○アキ子の眼差しでスーパーの通路を肩で風を切ってお目当ての品へと手を伸ばす。



戦利品を肩で担ぎ、長女の待っているマンションへと戻る。
そこから妻は、母として家事に専念していくのである。



そんなオレは、朝早く出社しているが帰宅時間は22:00を軽く越える。いや・・・22:00はまだ早い帰宅だ。平均して大体23:30頃にオレはいつも帰宅している。夜遅くの帰宅にも愚痴ひとつ溢さない妻。オレが安心して外の世界でこうして闘えるのも、ひとえに家庭を守っている妻のお陰である事は間違いない。


いつもワガママ言ったり、そして遅くの帰宅にも関わらず、文句ひとつも言わずに晩御飯の準備をしてくれる妻にオレは感謝の言葉が浮かばない。


ありがとう妻！
キミと結婚出来てオレは本当に幸せ者だ！！



愛してる・・・
いつまでも愛してるぞ！！



だからお小遣い少しあg ・・・ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝｯｯｯ!!






・・・さて








ここからが本日の日記の本題。
日頃から感謝している愛する妻の、最近目覚めた趣味をお伝えしよう。





＊＊＊＊＊＊





母親でありながらもやはり女性。
妻は美に関する事に敏感なのである。



2年前かなぁ・・・
当時ビリーズブードキャンプのビリー隊長のDVDが世に出回ったのは記憶に新しいと思う。そしてその後に流行ったのが加圧トレーニング。


ビリーと加圧トレーニングのDVD、どちらも我が家のダッシュボードに収納されている。それでいて加圧トレーニングのDVDに至って言えば、沖縄に住む妻からみたら義母からの誕生日プレゼントでわざわざ自宅に贈ってくれたほどなのだ。


しかし・・・ってか身体を動かすのが大の苦手と言って2〜3回でその後DVDが我が家のブルーレイレコーダーに投入された事は無かった。



要はね、オレの妻はおそらくひと一倍の飽き性かもしれない。



そんな妻が今一番ハマっている旬な趣味にオレは犠牲になっているのだ・・・




「パパ〜、今日もお願いね♪」




そう言うと妻は、新婚当時によく魅せていた妖艶な笑顔でオレを呼ぶ。





妻はルンルン♪
そしてオレは・・・





日頃からお世話になってる妻のお願いだ。断る理由も特には無い。それに・・・それに、妻の趣味に付き合ってこそ旦那と言えるものだと考えている。


妻の喜ぶ顔を見たい　＝　妻の趣味に付き合ってあげる


と言うわけでオレは妻の仰せの通り、趣味の時間には付き合っているのである。












「じゃ、足だして♪」










オレは妻に素足を差し出す。



「ウフフフ・・・今日はど・れ・に・し・よ・っ・か・な〜」





オレは覚悟を決める。





そして・・・









　ぬり・・・

　　　　　　　　ﾇﾘﾇﾘﾇﾇﾇﾘｯｯｯ!!





　　　　 ﾇﾇﾇﾇﾇﾇ........ﾇﾇﾇﾘｯｯｯ!!
　　ﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇ...............ﾇﾘﾘﾘﾘﾘrrrrrrrrrrｯﾘｲｲｯｯｯｯ!!!!!









　　　・・・つぅ〜・・・んんんっ・・・（臭）







「・・・は〜い、出来上がり♪」






そこにはラメたっぷりと塗りたくられた、バッチリ決まったネイル済みの、気持ち悪いオレの足が完成させられている。



気持ち悪いのは爪だけでは無い。マニキュアの匂いが部屋中に漂う。ただでさえ嫌なシンナーっぽい匂い、それを我慢してオレはあえて・・・そう、愛する妻の為に我慢しているのだ。




この趣味だけは、１ヶ月も継続している・・・


神さま・・・
あなたが存在するならば、どうかこの世から【マニキュア】という存在を消して下さい。


宜しくお願い致します。




＊　とりあえず言っておくが、決してオレは、アッチ系の人間ぢゃ無いんだからねっｗｗｗｗｗｗ






〜fin〜