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日記ロワイアルコミュの下からヨシコ(※怖い話)

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この話は有名な方が関わっている話なので名前は伏せさせて頂きますが、嘘の様な本当の様な下の様なヨシコの話です。


これは、私がまだ幼く無邪気に家の庭で一日遊んでいた頃なので、多分25〜26歳の頃だったと思います。

私にはA君という友人がいました。仲が良い私が言うのも何なのですが、A君は変わり者であったため、友人は私しかいませんでした。
私はというと、友人はかなりたくさん世界中に無数にそれはもういたのですが、みんな私の思想を理解することができなかったため、私はよくA君と遊んでいました。

そんなある日、A君が突然言い出したのです。

今夜、肝試しをしようと。

数年前に従業員が首吊り自殺をしたという潰れたホテルがあって、雨が降る夜にホテルの前を通ると窓に人影が映るというのです。


天井からぶら下がった


ゆらゆらと揺れる人影が


その日は雨が降っていたのでA君は私を誘ったのでしょう。

きっと首吊り自殺をした夜も雨が降っていたんだな…
そう思うと急に怖くなりましたが、怖いもの見たさで行ってみることにしました。

ただ近いとは言っても歩けば1時間はかかる距離。
どうしたものかと悩んでいると、たまたま話を聞いていたお母さんが相談に乗ってくれました。

そして、その日の深夜過ぎに出発することになったのです。
私の家の車を出すことになり、途中でA君を乗せて心霊スポットに向かいました。

出発して15分ぐらいたったでしょうか、スポットに近付いてきたらしく異様な雰囲気に包まれていくのがわかりました。
車内はその雰囲気から盛り上がり、テンションはクライマックスです。


私 「雰囲気あるね、マジで怖いよ」

母 「お線香持ってきたわよ」

父 「数珠もあるぞ」

A 「そういえば数週間前、除霊に行った霊媒師さんが帰ってこなかったらしいよ」

父 「そういうことは先に言いなさい」

A 「すみませんでした」


山の麓の細い道に入ってしばらくすると、A君が言う潰れたホテルに到着しました。

建物のすぐ近くまで車で侵入すると、ヘッドライトに照らされた入り口が見え、片方のドアが開いているのがわかりました。
まるで来るものを誘い込んでいるような佇まいに、幽霊の存在を信じていない私でさえ、足が震えてくるのを止められませんでした。

A君が自殺現場だと言っていた2階の角部屋を見上げてみましたが、暗くてよく見えませんでした。
ただ、やはり窓ガラスが割れているのか、中のカーテンがゆらゆらと揺れているようでした。

入り口のドアのガラスは左右とも割れていて、ガラスの破片を踏まないようにと気を付けながら中に入ると、ロビーには小さめの受付カウンターと古びたソファー、それから自動販売機があるのが目に入りました。

自販機の前には空き缶が何個か転がっていて

それを見たA君の提案で、一人ずつ例の部屋まで行って空き缶を置いてくることになったのです。

よくあるパターンです。


しかも私が1番手


小さいホテルなので急いで行けばすぐ戻ってこれると思いましたが、自販機横の階段の上が半端じゃなく怖い。
もうマジでビビりまくりで、提案したA君をフルボコボコにしたい気持ちでいっぱいでしたが、ここでやったらビビっていることがばれてしまいます。

フルボコボコは後で適当な理由をつけてやることにして、仕方なしに私から行くことにしました。
祖父から懐中電灯を受け取ると、ゆっくりと階段を上りはじめました。


ギィ……  ギィ……   ギィ…


階段のきしむ音が部屋に響き渡ります。しかし階段の音よりも、前方が怖くて仕方がありません。

ほとんど前も向けずに自分の足元を照らしながら2階までたどり着きました。

階段を上った右側はすぐ突き当りになっていて非常口になっていました。
懐中電灯で左の廊下を照らすと、左右に3つずつ部屋があるのがわかりました。問題の部屋は右の一番奥だと聞いています。

恐る恐る懐中電灯で照らすと、右奥の部屋のドアノブが光るのが見えました。


ド ア が 少 し 開 い て い る


この時点で「鍵がかかっていて部屋に入れなかった」といって戻る案は捨てざるを得ません。

フーーーーと息を吐いて、ゆっくりと進んでいくことにしました。

よく見ると途中のドアも全て少しずつ開いていましたが、全てスルーしてなんとか右奥の部屋までたどり着きました。
もうここまで来たら開き直るしかありません。

だいたい幽霊なんているはずがない

そう考えて家のドアでも開けるかのように軽くドアを開けると、ホテルの部屋とは思えない無機質な空間が広がっていました。
西洋風なスタイルなのか、床と壁は全て白いコンクリートがむき出しの状態で、椅子やベッドが置いてはあるものの、無駄に広いスペースが広がっていました。

幽霊なんていないけど、明らかに入ってはいけない雰囲気が漂っていました。
しかしルールはルール、もう開き直ってる私はゆっくりと部屋に足を踏み入れました。

一歩、二歩と足を踏み入れて、やっぱり入ってはいけなかったんだと思いました。この部屋だけ異常に寒いのです。
正面の壁には枯れた木のようなものが書かれた絵が一枚かかっています。


そして私は気が付いてしまったのです。



空き缶を忘れたことに



もうその部屋にとどまっていることに何の価値もありません。
一刻も早く立ち去ろうと後ずさると、後頭部に何かが当たるのがわかりました。

天井からぶらさがった紐のような――

この瞬間、私はAが言っていた話を思い出し、天井からぶらさがった紐で首吊り自殺をしている女性がスーーーっと脳裏に浮かびました。

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

頭の中でやばいを連呼しながら慌ててその場を去ろうと振り返ると

ドン と何かにぶつかって、私は思わず尻もちをついてしまいました。


ギシィ…   ギィ…   ギシィ…


そこには、天井からぶら下がった何かが


黒い何かが、ゆっくり、ゆらゆらと揺れていたのです。


私は一瞬何が起こったのかわかりませんでした。何かの冗談だと思いました。
A君が私を驚かそうとこっそり後をつけてきて天井からぶら下がってるんだと思いましたが、そんなはずもありません。

ぶら下がってゆらゆらと揺れているその物体をしばらく見て、ようやく遭遇してはいけない者に遭遇したことに気が付きました。
ぶら下がっているもの、それは間違いなく自殺した従業員の幽霊だったのです。
ホテルの制服を着ていて、胸元に「マリコ」というネームプレートがあったのです。


倒れた時に落とした懐中電灯を手探りで探り当て、ようやっと逃げなくてはまずいという考えに至りました。


「あわああわうわああああああーー」


声にならない叫び声を挙げながら立ち上がろうとしたとき、ガシッと両足を掴まれました。


「ひいいいいーーー!」


両足を掴むものを蹴りまくりながら懐中電灯をあてると、なんとそこには――

地面から上半身を出して私の両足をしっかりと掴んでいる


ヨシコ先生がいたのです。


ヨシコ先生がニヤリと笑ったところで、目の前が真っ暗になりました。
サディスティックな奴らの出現に、私はその場で気を失ってしまったのです。


私が気がついたのは帰りの車の中でした。

後から聞いた話ですが、叫び声を聞いた(次の順番の)祖母が異変に気付いて駆けつけてくれたらしいのです。
しかし祖母が駆けつけた時には、私以外に誰もいなかったというのです。


あれは幻だったのでしょうか。


しかし、何年経った今でも、私の両足にはあの時のアザがくっきりと残ったままなのです。



あとA君の顔のアザも

コメント(70)

両親と祖父母も行ったんですね(*^∇^*)

一票。
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かなりノリの良い家族をお持ちでww
結局フルボッコしたのね!( ゚∀゚)・∵. 1票ぴかぴか(新しい)
上からマリコ…
下からヨシコ…?

wwww

一票です!
フルボッコされた痣なのか、足をつかんだゆえの痣なのか気になりますが一票
>よくあるパターンです。
A君のこと嫌いやんw

一票

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