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日記ロワイアルコミュの天城越え(※怖い話)

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これは10年前に体験した出来事です。

就職して1年目の秋の事…いや冬だったかな?
…違うな…春……もう分からないので夏の事でした。

私はローンを組んで念願のスポーツカーを購入しました。
半年後には車好きな友人もスポーツカーを購入し、二台で連なってドライブに行くようになりました。

場所は伏せますが、静岡県の某峠道に走りに行った時の話です。

友人が小型無線機を持ってきていたので、話をしながら峠道を楽しんでいました。

頂上付近の駐車場で一休みした後、上ってきた道とは反対側の道から下りる事にしました。
友人が前を走り、私が後を追う形になります。

山の中腹辺りに来た頃でしょうか…

前にRV車が走っているのが見えました。
私は当然友人が抜きにかかると思っていたので、アクセルに力を入れました。

しかし次の瞬間、友人の車が突然減速し、大きく左右に揺れ出したのです。

危うくぶつかりそうになった私は慌てて減速しました。
そしてすぐさま友人に無線を飛ばしました。

「あぶねーよ!邪魔だから抜いちゃおーよ!」

友人の車は更に減速し、尚も揺れ続けています。

「ザ ザザー… まっザザー… ザザ…まえ!! ザッ…ザー ひザー…」

友人からの無線は雑音だらけで聞き取れません。

「ザザッ… ザーザー ひっザー ザザー…ってザー」

聞き取れない事を伝えようにも、友人がスイッチを押しっぱなしなのでしょう、受信モードが解除されません。

そして大きな左カーブに差し掛かった瞬間、私は前を走るRV車の上に何かが乗っている事に気付いたのです。

「なんだあれは…。」

そう呟くと同時に全身に鳥肌が立つのが分かりました。

その何かが、白い服を着た女性である事が分かったからです。

その女性はカーブに限らずユラユラ揺れ、まるで車を左右に揺すっているようでした。
友人と私は恐怖のあまり止まる事も出来ず、前の車からだいぶ離れて走るようになっていました。

そしてRV車のテールランプが遥か前方になった時…

一瞬大きく蛇行したかと思うと、不意に暗闇に消えたのです。

大きなカーブで曲がり損ねたのです。

友人と私はそのカーブを逃げるようにスル―しました。
RV車が落ちた崖は深く、とても助けられる状況ではありません。
それよりも先ほどの女性が怖くて車を止める事ができませんでした。

助けを呼ぼうと携帯を見ましたが圏外です。

「真っすぐ行って…町に出よう。町に行って助けを呼ぼう…。」

友人から無線が入りました。

「峠道なのに真っすぐとはこれいかに」と私は多少テンションが上がりましたが、そこには触れずに車をスタートさせました。

事故現場から300メートルほど走った辺りで


ドン!!!


…と、不意に友人の車の上に何かが落ちてきました。

先ほどの女性でした。

友人は衝撃ですぐに解ったのでしょう。
パニックになって激しく車を左右に蛇行させています。

女性は左右にユラユラ揺れながら、大きな声で笑っていました。

アハハハハハハハハアッハハハハハハハ!!!!

直接頭に響いてくるような甲高い笑い声で、ゾっとしました。

友人は暫く蛇行運転を続けてましたが、ついにハンドル操作を誤ってカーブから落ちてしまいました。

私は頭の中で友人に謝りながら、思いっきりアクセルを煽りました。

助けを求める事よりも、その場を離れる事に頭がいっぱいで、猛スピードで逃げました。

次は自分なのでは…と。

案の定、暫く走ると上空に白い何かが見えてきました。
恐怖はありましたが、見ない訳にはいきません。

見上げると、やはり次は自分の番だったのです。
例の女性が笑いながら降ってきたのです…。

私は心底後悔をしました。





私の車はオープンカーだったのです。





降ってきた女性は上手い具合に助手席にスッポリと収まり、キョトンとしてこちらを睨んでいます。

私は恐怖のあまり助手席の彼女を見られず、怖さを紛らわす為にipodでお気に入りの曲を探しました。
しかし手が震えてなかなかお気に入りの曲は見付かりません。

焦れば焦るほど、手が震えました。

「あ、あった!山崎ハコの呪いだ!」

そう思った次の瞬間、激しい衝撃で目の前が真っ暗になりました…。



気が付いた時、私は病院のベッドに寝ていました。
体中包帯だらけで、腕には点滴のような管が付いていました。

私も(わき見運転で)事故に遭っていたのです。

看護婦さんに聞くと、あの山道は昔から事故が絶えない場所だそうです。

最近では心霊スポットとしても有名らしく、2年前に肝試しにいった若者グループが事故に遭い、女性一人が亡くなったそうです。
そして今ではその女性の霊が地元の霊とタッグを組んで通行人を次々に事故に巻き込んでいるというのです。

私は運良く怪我で済みましたが、友人は即死だったそうです。

助かってなかったら…今頃は地元の霊と女性の霊と友人と私でトリオになっていたかと思うと、恐ろしくて仕方がないのです。



看護婦さんは一通り話を終えると、部屋を出ていきました。





少しだけ左右に揺れながら

コメント(78)

オープンカーのくだりで吹きましたwww

一票ぴかぴか(新しい)
左右に揺れた看護婦〜
トンネルで気配を感じて、目を合わせたらアウト。振り返らないで…ε=┏( ・_・)┛

一票!


wwwwww


むっちゃ面白い!


1票♪
          西
一         示
 
マ〜ジ〜かぁ〜!もう静岡イカねっ!1票
オープンカーのくだりでやられました。

一票。
怖い!でもオープンカーのとこは笑ってしまった!
一票!
そのままドライブしちゃえばよかったのにww

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