日記ロワイアルコミュの『出会い系サイト』で遊んだよ！　みんなもやってみよ〜　( ´Д｀　)

●みんなが気になる出会い系サイト。実際はどうなの出会えるの？ そこでちょこっと遊んでレポートしてみました●


■その時私は暇だった

５月某日。私はあまりにも暇を持て余していた。
４月は出会いと別れの季節だったようだが、出会いもなければ別れもなく、４月が来たことすら気が付かなかった始末である。
そこで、話のネタ、日記のネタにと思い、出会い系サイトで遊んでみることにした。
自信の体験がネタになる、"エンタメノンフ"ライターを目指す私にとっては、どう転ぼうが損はない。

■サイトを探して登録しよう

私はもちろん本気で出会いを求めているわけではない。ただの暇つぶしが目的であるので、当然無料のサイトを探してみることにした。
実はこの"無料"という言葉にも罠が潜んでいるのだ。
無料と書いているにも関わらず、無料なのは登録だけだったりするところもあるので、油断はできない。
とはいえ、あくまで目的は遊びである。そんなに慎重になることはない。
取り合えず、登録、メール完全無料の２つのサイトに登録してみることにした。
年齢、HN、登録地、メールアドレス、自己紹介、アピールポイントなどを入力して、登録完了のボタンをクリック。
記入したアドレスに登録確認メールが届き、登録が完了した。
もちろん登録の際には、Gmailで新しく習得したアドレスを使用した。

■いざ、入場

サイトに入り、まず始めに利用規約を確認した。どうやらちゃんと完全無料のサイトのようである。
他の登録者たちと連絡を取る方法は２つあるようだ。
まず１つは、プロフィールで検索する方法。
相手の年齢や目的、好みのタイプなどを、登録時に入力した情報で検索しメールができる。

２つめは、アピール掲示板で探す方法。
この方法は、ただメールを待つのよりは積極的で、自分がどのような出会いを求めているか、書き込んだり、自分と同じ目的の人を探すことができる。
ここでは、本人かどうか定かではないが、多くの人が写真を登録しているようだ。
どちらかというと、可愛い感じの子より、そこら辺にいそうな感じの子が多く見える。
中には貴方は写真ない方がいいんじゃなじゃないの？ と思った子も数人いたりするのだが……
その点では、非常にリアリティに溢れている。
メールすると言っても、登録したアドレスで直接連絡を取り合うわけではなく、サイトを経由して連絡を取り合うわけだ。
新しいメールはサイトに届くようになっているので、お互いが送るメールは検閲されているのだろう。

私は後者のアピール掲示板を使うことにした。
まず、私とメールしませんか？ というような当たり障りのない内容で書き込みをし、こちらからも数人にメールを送ってみた。
あとは返事を待つだけである。

■新着メールが一件届いております

数分間時間を潰していると、登録したメールアドレスに、サイトから新しいメールが来たと連絡が入っていた。
どうやら、私が送ったメールへの返信ではなく、新規のメールのようだった。
メール内容の確認と返信をするのには、サイトに接続する必要がある。
私はメールに記載されたURLをクリックし、再びサイトにアクセスした……はずだったのだが、おかしい。
見覚えのないサイトに繋がったのだった。

■"無料"出会い系サイトの本領発揮

私が最初に登録したサイトに似ているのだが、確かに違う。別のサイトだった。
キン肉マンにメールを送ったのに、キン肉マングレートから返信が来たと考えていただきたい。我ながら例えが意味不明である。
まず、じっくりとサイトを見てみることにした、TOPには、

"プリペイド式ポイント制サイトだから無駄遣いがなくて安心。貴方の素敵な出会いを当サイトが全力でサポートします"

"運営５年間の実績有り！ 信頼の当サイトでは今まで数多くの出会いが実現しました"

などと書いてある。
どうやら、ポイント制の有料サイトのようである。
改めて最初に登録したサイトの利用規約をよく読んでみると、｢当サイトにご登録いただくと、有料の提携サイトに同時登録させて頂きます｣と、ひっそりと書いてあった。
もう一方の完全無料サイトも同じようである。
こうしている間にも、有料サイトにはガンガンメールが届いているのだが、完全無料のサイトは沈黙を貫いたままだ。

なるほど、だんだんからくりが読めてきた。

完全無料サイトはアドレス収集が目的のダミーサイトであり、本来の目的は、有料ポイント制サイトでお金を搾取するところにあったのだ。

■有料サイトは優良か？

さて、その有料サイトだが、どうやら、最初は200ポイント使えるようである。
では、ポイント表を確認してみよう。

メール開封　 【無料】
メール再開封　 【無料】
メール返信　-55PT
メール送信　-55PT
写真閲覧　-20PT
プロフィール閲覧　-20P
写真・プロフィール同時閲覧　-40PT
プロフィール検索（マッチング検索含む) 【無料】
ＰＣメールアドレス添付　-500PT
携帯メールアドレス添付　-500PT
電話番号添付　-500PT
ＰＣ・携帯アドレス・番号同時添付　-900PT

と、なっていて、何をするにもポイントが必要になってくる。
では、１ポイントいくらなのだろうか？

\5,000　【500PT】

……。
１ポイント１０円のようだ。
メール１通送るのに、550円かかることとなる。

同時登録された、他のポイント制有料サイトからも、多くのメールが来ていた。
当初の目的とは違うかもしれないが、最初にあるポイントだけを使って、メールして遊んでいきたい。

■いつの間にか増える登録数

最初に２つのサイトに登録したはずなのだが、いつの間にか、８つほどの有料サイトに登録されていた。
一応、各サイトにはそれぞれに特色があるようだ。
不倫目的の人妻が集まるアダルティなサイトから、mixiのように日記の公開や、コミュニティを作成できたりする"健全なSNS"を装っているサイトなど、実に様々だ。
共通点は、何をするにもポイントが必要であることと、送られてくるメールの９割が、エロス漂う内容なことである。

■送ってみよう

さて、では実際にメールをしてみよう。
一番最初に登録されたサイトの、一番最初にメールが来た子に返信してみることにした。

【こんにちはー　真面目な出会い探してます】
「どうも初めまして。舞子といいます。２６歳です。
さいたま市で保母さんしてます。子供達としか出会いがないのが悩みなんです。よろしければメールしませんか？」

と、結構まともなメールの内容だった。
子供達なら可愛いからいいではないか。私の職場ではおばちゃん達としか……ゲフンゲフン、何でもございません。
添付された写真を見てみると、ちょいと茶色に染めた髪を、頭上でまとめた、いわゆるお団子ヘアの綺麗なお姉さんだった。
写真は右手が手前に伸びているので、携帯で自分で撮りましたといった感じだろうか。
と、うかうかしてはいられない。
相手の写真を見ているので、若干のポイントを消費してしまったようだ。
舞子さんとは３通しかメールができない。

最初なので、テキトーな自己紹介などを書いて送ってみようと思ったのだが、困ったことに２００文字しか入力できないようだ。
このたった２００文字のメールで、５５０円も掛かるのである。
２００文字ぎりぎりまで自己紹介を入力し、文末に「舞子さんのことも教えて下さい」と入れて、メールを送った。

■だらだらメールしたいの

すぐに返事がきたのだが、たったの２行しかなかった。以下メール本文。

「メール返信嬉しいです。
今友達とお茶してるところなんですよー」

私が送ったメールの内容とは全く関係がなかった。
こんなメールのために５５０円も使わなくてはならないのか。
このようにメールを引き延ばし、ポイントを買わせるのだろう。
私もまったく関係のないメールを送ってみることにした。

「今日の夕飯は焼きそばにしようと思います」

すぐに返信がきた。

「ってか、サイト面倒だから、直接メールしませんか？　アドレス教えて下さい」

そこで私は、メール本文内にアドレスを記載し、送信してみることにした。
このメールが舞子さんに送れる最後のメールとなる。もうポイントがなくなってしまったのだ。
待っていると、すぐに返信がきた。

「文字化けしててわからないです。ポイント使って送ってくれませんか？　このサイト女性会員からはアド送れないんですよ」

そうである。すっかり忘れていたが、アドレスを送るのには５００ポイント必要だったのだった。１ポイント１０円なので、５０００円掛かるわけだ。
そう言われても、もうポイントがないのだから、仕方がない。
舞子さんとのメールは終わりで、別のサイトで遊んでみよう。次はアダルティなメールに返信してみることにしてみた。

【今年で６０歳になるのですが、身体が火照ってうずくのです。６０歳でも抱けますか？】

も捨てがたいのだが、

【夫がツチノコを探しに家を出て２年が経ちました。もう耐えられません。私と不倫しませんか？】

よし、このメールに決めた。タイトルが秀逸すぎる。
それ以前に、出会い系などやってないで、夫の心配をして貰いたい。
ふと、先ほどのサイトの受信BOXを見てみると、舞子さんからメールが、７通届いていた。
時間にしたら、１０分くらいしか経ってないはずなのだが。

■ツチノコは実在するのか？

メールの内容は、ほとんど同じだった。

「やっぱりあなたも私を裏切るのですか？　私はこんなにあなたに会いたいのに。
アドレス交換してくださいよ。　さいたま市内ならどこでもすぐに行けますので。一緒に焼きそば食べたいです」

どうやら、よっぽど私のお手製焼きそばを食べたいようである。

それにしても、少し狂気じみてはいないか？　舞子さんではなく、サイコさんの間違いではないだろうか？
私の興味はツチノコに移っているので、無視を決め込むことにした。
ツチノコさんには、何て送ればいいだろう。文面を考えていると、先ほどのサイトのサポートからメールが届いていた。

【メールアドレス受け取れます】
「舞子様たっての希望により、特別にアドレスを送らさせていただきました。
しかしお客様は、ポイント購入の実績がないため、アドレスを見ることができません。
ポイントを購入し、正規会員になっていただき、サポート宛てに『舞子　アドレス』とお送り下さい。
すぐに舞子様のアドレスをお送りします。舞子様はお客様からのメールを心待ちにしておりますので、すぐにお手続きをお願い致します。」

・舞子様からのお預かりしているメッセージ
「サポートにお願いしてみてアドレス送ったよ〜
これで連絡が取れるね。早く会いたいな」

先ほど女性会員からはアドレス送れないって言っていた気がするのだが、もはや何でもありである。
このように、あの手この手でポイントを買わせようと必死なのだ。

そこで私は、Yahooメールでアドレスを習得し、同じサイトに登録。登録地を北海道にしてみた。
しばらくすると新着メールが届いた。

【こんにちはー　真面目な出会い探してます】
「どうも初めまして。舞子といいます。２６歳です。
札幌市で保母さんしてます。子供達としか出会いがないのが悩みなんです。よろしければメールしませんか？」

舞子さんでもサイコさんでもなく、サクラさんだったようだ。

■他のサイトではどうなのか？

ポイントが必要になるが、アバターを作って着せ替えることができたりするサイトもある。また、自分のプロフィールを、

優しさ　 ★★★
ルックス　★★★
リッチ度　★★★
出会える度★★★

のように、星の数などで、表すことができるサイトもある。
このサイトでは、

【あなたに決めました！】
「プロフを検索して、あなたのプロフを見てビビッと来ました！　これってきっと運命ですよね。
私はあなたのような人を探していたんです。この週末はお時間空いてますか？」

などというメールが頻繁に届く。
では私のプロフィールを見てみよう。

優しさ　 ★
ルックス　★
リッチ度　★
出会える度★

……。
初期のまったく手をつけてない状態なのだ。
これでは自分がサクラだと言っているようなものである。

また、以下のようなメールも多く届く。

【支援させていただきます】
「会社を経営してます。お金は有り余るほどあるのですが、出会いはさっぱりありません。
私と関係を持っていただければ、１回につき３０万円差し上げます。いかがでしょうか？」

ぜひともお願いしたいところだ。
金額は様々だが、

「今からアタッシュケースに入るだけ１万円を詰めて、駅前に向かいます」

などというアグレッシブなサクラもいたりする。

■綺麗に咲いてますよ

Googleで、『出会い系　サクラ　データ』で検索してみると、出会い系サイトのサクラ情報を記載したサイトを見ることができる。
このサイトでは、星の数ほどある出会い系サイトの、サクラ情報が日夜交換されており、見ているだけでも楽しめるサイトだ。

ここで舞子さんに再会したことは、言うまでもない。

サクラが見たくなったら、出会い系サイトに登録するのがお勧めでだ。
いいお花見になるかはどうか保証はできないが、オールシーズン満開である。

上記は送られてくるメールのほんの一部だ。
また、送られてくるメールには、一糸纏わぬ姿の写メが添付されていることは少なくない。
その場合は間違いなくサクラであるので、まず添付写メをじっくりと眺めた上で、注意していただきたい。

■サクラ、その職業は？

サクラたちの職業も、メール内容同様にバラエティに富んでいる。
バスガイド、自衛官、警察官、お忍びでログインしているグラビアアイドルに、引退したAV女優。
はてまた最強の陰陽師の血を引く現役の陰陽師、平安京子さん。これはさすがにネタに走りすぎているだろう。
様々なメールが送られてくるなかで、「私、○○の先生をしています」という自己紹介が多いことに気がついた。
スイミングスクールの先生や、高校教師、保母さんに、茶道の先生、ピアノの先生などなど。
どのメールも文末に、「私の個人レッスンを受けてみませんか？」と書いてある。レッスンを受けるべく、前向きに話を進めたいところだが、いざ予約をしようとする段階で、ポイントが尽きるのがオチなのである。

■出会い系サイトはジョジョがお好き！？

【アメリカ人の母と、日本人の父の間に産まれました】
「ハァーイ。初めまして。徐倫だよ。
徐倫って書いて、ジョリーンって読むんだ。可愛いでしょ？　
好きな俳優はトム・クルーズなんだ。あなたは俳優だと誰に似ているの？
親父と仲が悪くって、出会いもないから登録しちゃった。よかったらメールしてみない？」

徐倫（ジョリーン）とは、荒木飛呂彦氏の漫画、『ジョジョの奇妙な冒険　Part６　ストーンオーシャン』の主人公である。
私は同漫画が好きなのだ。ポイントを買うかどうか、しばらく悩んでしまったのは秘密だ。
まれに、ピンポイントでマニアックなネタを含んだメールがくるから、出会い系サイトは面白い。

【優良会員のあなたに贈る、ゴールデンウィークの特別企画！　その名も黄金体験（ゴールド・エクスペリエンス）！！】
多くの女性会員の支持が多いあなたに、とってもスペシャルな企画のお知らせです。なんとゴールデンウィーク期間中は、メール送信ポイントが、なんと通常時の半分に！
誰もが待っていた夢のような企画です。出会い放題です。まさに黄金体験ッ！！！
この企画の参加するには１万円以上のポイントを購入して、サポート宛てに『ゴールド・エクスペリエンス』とお送りください。確認でき次第、適用させていただきます」

上記もジョジョからのネタである。恐らく運営にジョジョ好きがいるのだろうが、お得感を全く感じないのは気のせいだろうか？　

■あなたが選ばれました

【多くの男性会員たちを退いて、あなたが今回の白虎賞に選ばれました！！！】
「おめでとうございます！！　多くの男性会員が夢見る白虎賞に、なんとあなたが選ばれました！
ご登録から一週間で選ばれるとは、異例のスピードで、まさに伝説誕生の瞬間です。今後、あなたは女性会員たちの間で、語り継がれることとなるでしょう。
白虎賞の特典はこちら

?プロフ、写真が回覧無料
?メール送信ポイントが半額に
?アドレス送信ポイントが半額に

などなど、とっても素敵な特典が盛り沢山です。
受賞するには、１万円以上のポイントを購入し、サポート宛てに『白虎賞　受賞』とお送り下さい。確認でき次第、手配を致します」

またまた、「ポイントを購入後、サポート宛てに〜」である。
お得そうな企画に勝手に当選させて、ポイントを買わせようとする。これが、ポイント制有料出会い系サイトの常套手段なのだ。
必死すぎて、逆に応援したい気持にもなってくる。
私は、多くのサイトで、並みいる強豪たちを打ち破っていたようで、勝手に色々な賞を受賞していた。
各賞のネーミングもなかなかおもしろい。
『ベスト・オブ・○○（サイト名）』、『バーニング賞』、『ラスト・エンペラー』、『ファイナル・テンペスト』などなど、ベジータの必殺技のネーミングセンスに通じるところがある。
ちなみに、私がファイナル・テンペストを勝手に受賞した際には、前回のファイナル・テンペストの自称"出会いキング"の吉田さんから、コメントをいただいていた。

「くそ〜、今回もファイナル・テンペストを狙っていたのだが、相手がお前さんなら、負けても悔いはないな。
前回ファイナル・テンペストに選ばれて、散々いい思いをさせて貰ったから、今回はお前に譲ってやるよ。
生涯のライバルとして、認めてやる。次回は絶対に負けないからな。覚悟しておけよ」

どうやら私は、生涯のライバルを得たようだ。
次回のファイナル・テンペストが決まったら、私も吉田さんのように、受賞者に祝辞を送らないといけないのだろうか？
前受賞者として、恥のない文面を考えておきたい。

■ポイント支援させていただきます

【こんにちは。サポートの美樹です！】
「有料女性会員の社長令嬢真帆様より、ポイント譲渡お知らせです。
真帆様たっての希望により、ポイントの移行をさせていただきました。
すぐにご確認下さい。正式な受け取り手続きはまだ済んでおりませんので、１万円以上のポイントを購入し、サポート宛てに『ポイント　受け取り』とお送り下さい。確認でき次第、手配を致します」

・真帆様からお預かりしているメッセージ
「あなたとメールしたかったんです。まことに勝手ながらポイントを譲渡させていただきました。
大人のメールを楽しみましょう」

早速サイトにアクセスし、確認してみると、所持ポイントが９９９９ポイントとなっているではないか。驚きである。
「真帆さんありがとう。きっと素敵な出会いを実現させてみせますよ」と、意気込んだ私は新着メールを開封してみたのだが、すぐにサポートの美樹さんからメールが届いていた。

【警告！　すぐに受け取り手続きをして下さい】
「サポートの美樹です。まだ正式なポイント受け取りの手続きが済んでいないのに、ポイントを使ってしまったようですね？
速やかに、入金手続きをしていただくよう、お願いいたします。なお、入金期限は２４時までとなりますので、お急ぎ下さい。
もし、入金が確認できなかった場合は、真帆様に譲渡分とは別途で、９９９９ポイント分の料金を請求させていただきます」

ポイントを確認してみると、９９７９ポイントに減っていた。
このサイトは、メールの開封にもポイントが必要だったのだ。
その後は言うまでもなく、真帆さんと、サポートの美樹さんから、「あなたの人間性を疑います」といった内容のメールがひたすら届くのであった。
本当に申し訳ない。この場を借りてお詫びします。

■９６７人の女性会員の運命を握る男

【当サイトの全ての女性会員様の希望によって実現しました】
「このたび、検索数No１、出会ってみたい男性No１に選ばれたあなたに、とっても素晴らしい企画のお知らせです。
当サイトの全ての女性会員が、あなたに出会ってみたい、あなたとメールしたい、と多くの希望をいただきましたので、この企画が実現しました。
なんと、全ての女性会員のメールアドレスを見ることができます。驚いたでしょう？
女性を選び放題、しかも直接メールし放題！　まさに出会い放題です。
この権利を得るためには、１万円以上のポイントを購入し、サポート宛てに『アドレス　見放題』とお送り下さい。確認でき次第、手配を致します。
なお、入金は２４時までとなっており、あなたがこの権利を購入しなかった場合は、当サイトで多額のポイント購入実績がある優良男性会員、中出し太郎さんに権利を譲らさせていただきます。
多くの女性会員はあなたに、権利を購入して欲しいと心から願っておりますので、その期待に応えるよう行動を願います」

と、このようなメールが届いていた。
私はおもしろそうなので、しばらく放っておくことにした。
すると、サイトのトップには、女性会員たちからの、私に向けた希望に満ち溢れるメッセージが多く記載されていたのだが、しばらくすると、中出し太郎から私へのメッセージが公開された。

「たったの１万円も出せないだなんて、とんでもないふぬけ野郎だな。
くぅ〜、時間まで待てないぜ。時間になったら、すぐに権利を購入して、メールしまっくてやる。
可愛い女性会員のみんな、待っててくれよ。俺がいい夢見させてやるからな」

状況は一転し、女性会員たちは阿鼻叫喚。
悲痛な叫びが響き渡り、中出し太郎は高らかに笑い、勝利を宣言する。
私はその模様を、大いに楽しんだ。



ポイントが全ての世界、それが有料出会い系サイトの正体だ。
その手口や、仕組みはおわかりいただけただろうか？
あまりにも必死にポイントを買わせようとするその姿勢は、ある意味では尊敬できる。
彼らも生活が掛かっているのだろう。

これで、私の出会い系サイトで体験記も終わりだ。
もし、続きが読みたいという方がいるのならば、私の銀行口座に１万円以上入金し、私宛てに『出会い系　続き』とメッセージをお送りいただきたい。確認ができ次第、ツチノコの続きをお送りする所存である。