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日記ロワイアルコミュの呪いのビデオ(笑)

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 初めまして、私は貞子。この名前にぴんときた方もいらっしゃるんじゃないかしら。

何を隠そうこの私、見ると死ぬという呪いのビデオで一躍有名になった、あの、貞子なんです。白装束に黒い長髪、それに奇怪な佇まい。あとは井戸とかテレビから出てくるとか・・・皆様が覚えてくれてるのは、このくらいじゃないかしら。

・・・ふぅ、自分で言っててなんだかむなしくなっちゃうな。

あのころの私といえば

「人々に死を!記憶に恐怖を!」

って躍起になってた。それだけが生きがいだったし、ほかのことに気を遣う必要なんてないって思ってた。ギャラだって、更に良質な恐怖のために使って、残りは貯金してたし。

ビデオを送りつけて、殺して、また送って・・・そんな日々を送ってたの。

けどいつごろからか、送ったビデオが再生されないことが多くなりだしたわ。

そう、DVDの普及。これが大きな原因だった。DVDプレイヤーの購入を期に、ビデオデッキを棄てる人が出始めたから。

最盛期には、31連勤なんてこともあったのに、どんどん暇になっていったわ。出勤も週一なんてことがざらになって・・・いいとも始まる時間に起きるのが習慣になったわ。

あともう一つの原因、それはインターネットの普及。これにより、呪いのビデオの対処法が広く知れ渡ってしまったの。

私、自分でググってみたわよ。そしたらどう?

キーワード「貞子 対処法」に関するサイト 1/168000

「呪いのビデオに対するHOW TO」

なんてのが一番頭にでかでかとでてきたのよ。私笑っちゃったわ。だって身に覚えのあることばかりかいてあるんだもの。

例えば

「呪いのビデオ再生中のテレビに画面を密着させるようにもう一台のテレビ画面をつけると、貞子は帰る」

あれ?でたはずなのにまた井戸?ってことはよくあったわ。かなりメジャーな対処法だったみたい。掲示板に

「この方法で追い返すことができました!テレビみたら逆再生みたいになっててわろたwww」

って書かれちゃってた。

「画面を下にしてテレビを倒す(大型テレビ推奨)」

押せども引けども出られなくて、結局諦めてかえっちゃったな。

他にもたくさん対処法があって、もう呪いのビデオなんて誰も恐れなくなってたの。

私、すっごく悩んだ。このまま貞子を続けていいのかな・・・って。

そんなある日、久しぶりに友人の座敷童子ちゃんと雪女ちゃんと会ったの。

正直驚いちゃったな、二人の変わりように。だって見違えるくらい可愛くきれいになってたんだもん。

毎日お化粧して、お洒落して、素敵なカフェでお茶して、鴉天狗さんや吸血鬼さんたちと合コンして・・・毎日がとても楽しそうだったわ。雪女ちゃんにいたっては女優になってたし。芸名は小雪。

私、羨ましかった。だって誰が見ても二人が怪なんて気づかないもの。三人でご飯を食べてる時も、私だけが変な目で見られてた。気にしないって言ってくれた二人の優しさが余計に辛かった。

それで私、決心したの。変わろうって。いつまでもじめじめした井戸の世界で生きてちゃいけないって。そう思ったの。

だから私、あのサイトの管理人にメールをしたわ。本人である証拠写真を添えてね。この人なら私を客観的にみてくれると思ったから。



タイトル RE:
本文 初めまして。管理人のイキアです。殺されないのであれば、僕も一度お会いしたいと思ってました。以下の住所にビデオお願いします。



当日、テレビから這い出てまず

「え?同業者のかたですか?」

って言っちゃった(笑)だってそれくらい陰鬱とした人だったから。正直この人に頼んで大丈夫かなって思った。

・・・けどなんでだろうな、彼の前だと溜まってた想いをすべて話すことができたわ。悩んでたこと、変わりたいということ・・・話してるうちに、私泣いてた。話し終わると彼は一言こう言った。

「僕に任せて」

それからは激動の毎日だったわ。化粧やネイルを教わって、髪を切って、可愛い洋服をたくさん買ったわ。私、スタイルには自身があったから、「何でも似合う」って言われたのが嬉しかった。

一ヶ月くらいかな、彼の家で過ごしたのは。まぁそれだけ一緒にくらせばね・・・(笑)

彼からのクリスマスプレゼント。それは新しい呪いのDVDだった。早速再生してもらったわ。

「これが・・・私・・・?」

信じられないくらい綺麗になった私が写ってた。涙が止まらなかった。こんなにも変わることができたのは、彼のおかげ。



管理人さん・・・ううん、イキアとデートしてたある日、スカウトされたの。芸能事務所に。雪女ちゃんが所属している所だった。

イキアも優しく「やりたいならやってみたら?」って言ってくれて・・・それに私、彼に恩返しがしたかったから。頑張ってみることにした。

勿論最初から上手くいくわけなくて、たくさん苦労したし、泣いちゃうことも何度もあった。そのたびにイキアは支えてくれた。

そして・・・



「もしもし、貞子ちゃん?久しぶりです。小雪です」

「うん、久しぶり、テレビ見てるよw」

「あはは、じゃあタモリさんにかわるね」

「もしもし、はじめましてー明日大丈夫?」

「はい!大丈夫です!」

「じゃ明日来てくれるかな?」

「いいとも〜」

「では明日お待ちしてます〜」



翌日



「えー今日は、小雪ちゃんからの紹介で・・・初登場ですねー、貞子さんですどうぞー」

「キャー」「可愛いー」「ほそーい」

「あし長いね〜w」

「いや〜そんなことないですよ〜///」

「これを初登場の人に聞くのは初めてなんですが・・・」

「??」


「髪きった?w」


「はいっ!!!///」



私は変われた!可愛いは作れる!



〜完〜

コメント(156)

まさかの雪女=小雪(笑)
可愛いは作れますね!\(^o^)/
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