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ヒンドゥー教コミュのクリシュナの誕生

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クリシュナはインドで最も広く知られ、親しまれている神と言えます。インド人の名前にクリシュナやその別名(例えばゴーパール=牛飼い)が圧倒的に多いのもそのことを示しています。愛らしく不思議な力を持った幼児クリシュナ、牧女たちの永遠の恋人の青年クリシュナ、悪魔を退治しカンサ王を殺す英雄クリシュナ、アルジュナにダルマ(正法)を説く『バガヴァッド・ギーター』のクリシュナ。様々なエピソードに富んだクリシュナの生涯の物語は長く語り継がれています。


・クリシュナの誕生にまつわる神話

マトゥラー市のヤーダヴァ族の王子ヴァースデーヴァは、ウグラセーナ王の姪デーヴァキーと結婚した。デーヴァキーの従兄カンサは、新婚の二人を馬車に乗せて都へ戻る途中、姿の見えない何者かの声が、デーヴァキーの八番目の息子がお前を殺すだろうと預言するのを聞いた。カンサはただちに剣を抜いて従妹を殺そうとした。ヴァースデーヴァは、生れてくる男の子は殺しても良いからと約束することで、かろうじて思いとどまらせたが、カンサは二人を牢獄に監禁して、生れた子供を次々に殺すことにした。
六人の息子が殺された後、デーヴァキーは七番目の子供を妊娠したが、その胎児はヴィシュヌ神の力によって、ヴァースデーヴァのもう一人の妻ローヒニーの体内に移された。ローヒニーから生れたのが、クリシュナの兄で彼を助けて活躍するバララーマである。その後ヴィシュヌは自らでーヴァキーの体内に入った。生まれ出たヴィシュヌは人間の幼児の姿のままヴァースデーヴァに、自分を連れて牛飼いたちの村へ行きナンダの妻ヤショーダーの生れたばかりの娘と取り替えてくるように命じた。
神の力によって牢番は眠りこけ、錠も開いていたので、ヴァースデーヴァは苦もなく脱出し、ヤムナー川を渡って牛飼いの村へ行き、命じられたとおりに子供をすりかえて戻ってきた。デーヴァキーにまた子供が生れたことを知ったカンサは、牢に駆けつけさっそく殺そうとした。デーヴァキーは今度の子は娘だからと言って止めたが、カンサは赤児を取り上げ、石に叩きつけようとした。すると赤児はたちまち宙に舞い上がり、女神の姿となってカンサに、お前を殺すものはすでに生れていると告げて消え去った。その赤児はヴィシュヌの幻術だったのである。予言の成就を恐れたカンサは、近隣の町や村の幼児を皆殺しにするよう命じた。

クリシュナの出生とイエス・キリストの誕生の物語には類似した点が少なくありません。生れた子供が神の子であって自分の子でないことを自覚しているヴァースデーヴァの立場は、処女懐胎(ではなかったのだが・・)したマリアの夫ヨセフに似ていますし、カンサ王の幼児殺しはヘロデ王の行為と同じです。クリシュナ伝が成立していく仮定で、遊牧民が伝えたキリスト伝説が紛れ込んだ可能性もあると言われています。
 

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