世界陸上大阪ボランティアコミュの【ニュース】「ＶＩＰからの問い合わせ受けます」

ウェルカムデスク　三輪敦子さん
ＶＩＰらの相談や問い合わせを受ける三輪敦子さん（中央手前）（大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で）

　国際陸上競技連盟の役員や大会ゲストらＶＩＰが宿泊するホテルに設けられたウェルカムデスク。
三輪敦子さん（４８）は、「ホテルニューオータニ大阪」（大阪市中央区）で、競技時間など大会関連の問い合わせや、観光・買い物などの個人的な相談まで幅広く応じている。

　各国のＶＩＰが泊まっているため、英語を含めた複数の言葉を話せるスタッフが午前７時から午後１０時まで常駐。
三輪さんも神戸外大で学んだ英語と中国語を使いながら、インターネットで調べ物をしたり、観光案内のパンフレットを渡したりして要望に応える。

　日ごろは電器メーカーの企画部門で働き、海外工場との連絡や調整を行っている。
そのため、学生時代の台湾留学以降、外国を訪れる機会が多い。
「たくさんの人に優しくしてもらったので、そのお返しのつもりで働いている」と話す。

　ボランティア活動は今回が初めて。２００２年の日韓Ｗ杯は育児などが忙しくて参加しなかったが、中学１年になった長女（１２）から手が離れたため、社会貢献に挑戦したいという意欲がわいた。

　「仕事ではなく、ボランティアという立場で人と交流したかった。ほんの少しのお手伝いでも喜んでもらえてうれしい」

　ボランティア活動の喜びを長女に伝え、娘にも社会貢献活動に取り組んでもらいたいと望んでいる。

　（東京メディア戦略局ＩＴ事業部　石井重聡）

（2007年9月1日読売新聞）