◎CHICKEN SKIN - MUSIC CLUB◎コミュのJust For Now【イギリス／Imogen Heap】（桜桃、）

ある日、わたくしの、マイミクさんのお一人が、ミクシーのご自分の日記の中で、
なにもかも、静まり返った時間に、この歌を、なるべく光が入らないようにお部屋の中を真っ暗にして、聞きたくなると、おっしゃっていたのでした。



実は、わたくしは、この歌を聞いたとき、鳥肌　には、なりませんでした。
けれど、耳をついて離れなかったのです。
そして、これなんて読むんだろう、ふしぎな名前だなあ、と、思いました。
そして、何度も何度も、そのマイミクさんの日記をひらいては聞きました、
別に、その方のミクシーの日記のその貼り付けられた映像を見なくても、
自分のPCのインターネットからYouTubeをひらいて聞けばすむことですが、
その方が、
なにもかも、静まり返った時間に、この歌を、なるべく光が入らないようにお部屋の中を真っ暗にして、聞きたくなる
と書いているように、
その「かくれんぼ」という歌は、YouTubeでそのマイミクさんの日記の、
その言葉を訪れて聞くのが、なにより、わたくしには、心地よかったのです。
そして、「かくれんぼ」を何度も何度も聞いた後、YouTubeの一覧に浮き上がった、
次の曲を、クリックしました。
そこで、鳥肌は、立ちました。


わあ、と思いました。
コンピュータやキーボードやプラグやコードやケーブルやマイクに囲まれて音をあやつるその姿、
なんだろう、この、歌の、「きちんとした」美しさは。
羽のように奔放に踊りながら、
その声と音は、まるでコンピュータグラフィックスの作り出す風、

なんて映画でしたっけ、トムハンクスが、知恵遅れの男の半生を演じる映画ありましたね、
あそこに終始出てくる、白い羽、あの映像を、彷彿とさせるのです、
最初から最後まで、緻密に計算し尽くされた、軽やかさ。

その名前を検索しました、
OOOPS!Music Community より抜粋

Imogen　Heap　とは
［解説 1]　英国エセックス出身。12歳頃より曲を書き始め、音楽学校に通いながら、様々な音楽、楽器、スタジオ設備からコンピュータの操作にいたるまでを吸収、マスターした。 在学中から多くのレコード会社のオファーを受けていたが、1996年、彼女を「10年に1人の逸材」と称したジェリー・モスのAlmo Soundsと契約。 1998年にデビューアルバム「i MEGAPHONE」を発表した。 暴力、情念、エキセントリックな感情を想起させつつ、流麗で統制のきいたサウンドは、すぐに好事家の話題に登り、5回の全米ツアーも成功。 次作の期待も大きかったが、セカンドアルバム制作中、レコード会社のトラブルにより、主立った活動は停滞。 様々なアーティストとの共作、共演、ライブを繰り返し、機会を待っていた彼女は、2002年、デビューアルバムのプロデュースを手がけ、Madonna、Bjorkとも共作経験を持つGuy Sigsworthと、正式にユニット「frou frou」を結成。アルバム「Details」をリリースした。 なお、矢井田瞳が彼女へのリスペクトを公にして以来、日本での認知度も高まり、2002年、青空レコードから「i MEGAPHONE」のリマスター盤がリリースされている。

＞音楽学校に通いながら、様々な音楽、楽器、スタジオ設備からコンピュータの操作にいたるまでを吸収、マスターした。
ふひゃー。すごいなあー。だからなのかなあ、これは、そうゆう人の音なのだなあ、と思いました。
宮沢賢治さんの、詩の一節が、うかびました。

・・・
もしもおまえがそれらの音の特性や
立派な無数の順列を はっきり知って　
自由にいつでも使えるならば
おまえは辛くて　そしてかがやく天の仕事もするだろう
・・・
「告別」（作品第384番）より抜粋


うまくいえないのだけれども、
この歌を聞くとき、
鍋島　という日本の焼物の皿も、わたくしの脳裏に、うかびます、

それは、整えられた美しさ、
構図、配置、形、色、その組み合わせを何度も何度も変え、
試行錯誤し、
最も美しいそのポジションを求めた結果、
これ！と決まった、
ぴんとはりつめたそのデザイン、流麗な線、
ほんのわずか、１ミリでもたがえばこの美しさはかわってしまう、
その完璧さ、端正さ。

コンピュータで描いた、線の、変幻自在にして、正確無比の、その美しさを思わせる、それに、通じる陶器の美を、感じます。


ほんに、
この方の歌は、わたくしのなかで、次から次へと、イマジネイションを、つなげさせます、
それがあふれて、こうしてキーボードを叩かせる、

今、この言葉にかわる、

たとえここにあらわれる言葉が、
この方の歌を讃ずるのに価しない、
その素晴らしさをすべて伝えることのできない呟きにすぎないとしても、
こんなわたくしのように音楽に対して全く無知なものにまで、
それをさせる、
それはやはり、とんでもないことのような、気がします。