たぶん多くの皆さんと同じようにぼくも、"POINT OF DEPARTURE"がヒル初体験でした(これ以前にカーク作での演奏も楽しんでましたが)。 このときの印象は(特に1曲目が)ドルフィーの"OUT TO LUNCH"と似ていて、これはもちろんドルフィー参加によるところ大きいのですが、だったらドルフィーのリーダー作聴くほうがいいとと考え、"DEPARTURE"はそれほど聴き返さなくなりました。あのドルフィーの音はそれほど独特で、他のミュージシャンの良さを、ある意味で台無しにしてしまうほど、とでも言ったらよいでしょうか(だんだんドルフィーから離れていったのもこの時期でした)。 だけど"TIME LINES"を聴いてびっくり、こんな音楽で作れるやつは他にいない!、と烈しく猛反省したしだいです(この10年で出たジャズ新作の間違いなく(ぼくの選ぶ)ベストです)。 このスウィングしなさそうでスウィングしている、絶妙なタイム感にいっぱつでやられてしまいました。 このあと"Judgment!"を聴いたらすでにヒル音楽が完成されている(ベースとヴァイブも素晴らしい)、ということで"DEPARTURE"聴き直したら1曲目以外はかなりいけました。