備後の歴史を歩くコミュの鞆がさらに輝く

Eタウンサイト　2008年5月24日（土）予告■
「世界遺産への道　今年、鞆がさらに輝く！坂本龍馬ゆかりの町家が旅館に！」

　江戸時代の街並みが多く残る、福山市の景勝地・鞆。来月、坂本龍馬ゆかりの幕末の町家が旅館として生まれ変わります。仕掛け人は、鞆で空き家になっている町家の再生で地域活性化を目指すNPO「鞆まちづくり工房」。設計にはアニメ監督の宮崎駿氏も関わりました。この夏（７月１９日）公開の監督の新作映画「崖の上のポニョ」の舞台設定が鞆をモデルにしていることもあって、観光の目玉としても大いに期待されています。
　ベンガラ塗りのこの町家は、幕末、坂本龍馬が紀州藩との船の衝突事件「いろは丸事件」の損害賠償の交渉を行った場所でした。築200年の空き家として朽ちていたものを、取り壊される事を懸念したNPOが募金などを呼びかけて買い取り、４年の歳月をかけて苦労の末に再建させました。
　万葉の時代から潮待ちの港として栄え、北前船や朝鮮通信使で大いに賑わってきた鞆は、当時の街並みや雁木、港など貴重な文化遺産が手付かずで残されていることから、「最後の江戸の港」と評され、世界遺産を審査する国際機関イコモスから、「世界遺産級」というお墨付きまで受けていますが、埋め立て架橋計画を推進する福山市は世界遺産登録に名乗りを上げていない現状です。
　番組では横山雄二キャスターが鞆の浦を訪れ、現在の町の様子をレポート。６月にオープン予定の龍馬ゆかりの「御船宿いろは」では、宮崎監督がデザインしたステンドグラスにまつわるエピソードやメニューを紹介。自家焙煎コーヒーや地元の海の幸を食材に使った「いろは御前」などをいただきます。そして「鞆の魅力を一人でも多くの人に伝えたい」と語るNPO代表の松居秀子さんに鞆の街づくりと町家再生への思いを聞きます。

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中国放送で、放送は夕方５時からです。