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-宇宙-コミュの灼熱の氷惑星

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皆さんは「灼熱の氷惑星」という本をご存じですか?この本は1975年に原書房から出版され、当時朝日新聞のコラム記事でも取り上げられたため、ちょっとした話題になり、本もけっこう売れたようです。しかし翌年に『氷惑星の謎』といういわば続編が出版されたのですが、これはほとんど売れなかったようです。

で、私は、この本が出版された当時、この本に書かれていたことが、学問的仮説としてどれくらい価値があったのかということを検証してみたいと考え、最近通読してみました。私が読んだかぎりでは、学問的には以下の点で問題があると考えています。

まずこの本の主張の出発点は、地球上には海洋をはじめ水が多すぎる、という認識に始まっています。で、私が最初に抱いた疑問は、惑星が保有する水の量が「多すぎる」(あるいは逆に「少なすぎる」でもいいのですが)と判断する場合、そう判断できる根拠となる理論が説明されていないことです。

つまり、「多すぎる」と主張するからには、なにか「惑星適正保有水量」を同定する理論値があって、その適正値である理論値と比較して、現状の地球上の水は多すぎると判断されているはずです。ことろが、この「惑星適正保有水量」を決める理論がなんら示されていないのが疑問だと感じました。

次に、仮にこの地球上の水が多すぎるものとして、この多すぎる水の原因は、水を大量に蓄えた氷惑星からの水のスプラッシュによってもたらされたという仮説を導入すると、この多すぎる水の説明がつく、と著者は考えており、これがこの本のテーマなのです。そしてこの本は、この仮説を展開することに重点がおかれており、仮説を検証することにはほとんど労力がさかれていないような印象を受けました。

つまり、本全体がもっぱら「仮説だけを唱える」という構成になっています。科学論文としてはこのような構成は片手落ちではないかという印象をいだいております。例えばの話、「太陽は毎日東から昇り、西に沈む。これは太陽が地球の周りを周回しているという仮説を導入すれば説明がつく」と主張しているようなものです。仮説を唱えるからには、その仮説をどう検証するか、あるいは、その仮説が成り立っているとすると、逆に説明がつかなくなること、矛盾することはなのか、といったことを総合的に検証することが学問としての科学ではないかと考えるのです。

この『灼熱の氷惑星』の48ページを見ると、地球に水をもたらした氷惑星の断面構造図が載っています。これを見ると、この氷惑星の大きさは地球とほぼ同じで中心に核があり、その上に厚い水の層があって、この水の層が核を完全に覆っており、さらに外側は氷の殻が覆っていることになっています。この構造にも疑問があるのです。

それは、もしこの氷惑星がこのような構造を持っているものとしますと、核が水の玉の中にぷかぷか浮いているような構造であるとも言えるわけで、このような天体の構造が、天体の構造として安定的に成立するのかという疑問が湧きます。

また、この氷惑星は、著者の説によると、太陽系を超楕円軌道で周回しているようです。そうすると、太陽からの輻射熱を受けているとはいえ、絶対零度に近い極寒の宇宙を周回しているわけでしょう。そうすると、この水の層は、水の状態のままでとどまっているはずがない、つまりたちどころに凍ってしまうと想像されるのです。

この点は著者は多少考慮しているようで、50ページに水の相図(状態図)が示されています。この氷惑星における水の層は、高圧の状態にあるため、その高圧では水の状態(液体の状態)にあるのだとしています。ところが、この50ページに示されている相図の出典が明らかにされておらず、実際に実験をつうじて得られたデータに基づいているのか不明なのです。

仮に、この氷惑星の水が高圧ゆえに、温度が低くても液体の状態にあるとしても、その氷の殻の外は真空の圧力ゼロの宇宙なのです。そうすると、この内部の高圧は最も外側の氷の殻が支えているわけで、そのような力学的バランスを氷の殻だけで維持できるのかという疑問が湧くのです。

さらに、上記した、成立していてしかるべき「惑星適正保有水量」理論に照らし合わせると、この氷惑星の水の水量こそ多すぎるのではないのでしょうか。このような氷惑星が誕生した経緯についてはあまり詳しく説明されていませんが、本の中にしいてその説明に該当する部分を探すと、太陽には2種類あって、ムカシ太陽とイマ太陽がある、この氷惑星はムカシ太陽の影響で誕生した、というようなことが唱えられているのです。

私が不思議に思うのは、「氷惑星によって地球に水がもたらされた」という仮説を導入しているのに、その仮説を説明するために、「ムカシ太陽とイマ太陽」というようにさらに仮説を導入してしまっているのです。仮説、仮説のオンパレードです。結局、本全体が「仮説だけを唱える」という構成になっており、科学論文としてはこのような構成は片手落ちではないかという印象をいだいたわけです。

皆さんの中にこの本を読んだ方がいらっしゃったら、感想を伺いたいと思います。

コメント(54)

>11番Tさん

>もし氷惑星もそうだとしたら地球より断然軽い重力となり、内部の水が液体であるとはまったくもって考えられません。

そうですね。この『灼熱の氷惑星』仮説によれば、この「液体の状態の維持」という点が最大のネックになると思います。実はL・A・フランク著『水惑星の誕生』(二見書房)という別の本もありまして(まだ読んでいませんが)、この本では、氷の隕石が地球に大量に降り注ぎ、これが地球上の海洋水の元になったということが主張されています。

この本の説によると、『灼熱の氷惑星』のような水の状態を保った水の厚い層を有する惑星を想定する必要はなく、氷の状態の隕石が地球に降り注ぎさえすればいいのです。こちらのほうが無理のない説かなとの印象を受けています。
本は読んでいませんが水の起源は彗星衝突が有力な仮説だったと思います。

ご存知だと思いますが、地球が生命生存圏すなわちハビタブルゾーンでないと生命誕生には都合が悪いようですね…
資料ありました


水と生命の起源は彗星”説の根拠とは
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=57990591&expand#title


月の水は衝突した彗星から 北大教授ら解析結果発表
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010901000430.html
>たかし☆さん

興味深いサイトのご案内、ありがとうございます。
>9番触手地獄さん

>むしろ「この大量の水はどこからきたのか」が正しい気が。

彗星の衝突で地球に水がもたらされたものとすると、これこそ「この大量の水はどこからきたのか」という問いの答えになりうるものですね。

「地球の水はなぜ多すぎるのか」という問いと「地球の水はどこからきたのか」という問いとを区別しないとだめなんですね。
>MASAさん

>当時も色々無理があるなあと子供心に思いましたが。

こうして皆さんの意見をうかがっていると、「氷惑星Mが厚い水の層を液体の状態で維持している」という点がもっとも無理な点だと思います。氷惑星Mは絶対零度に近い宇宙空間を周回しているのですから、水はたちまち凍ってしまうと考えるのが自然かと思います。

また、氷惑星Mが太陽系を周回する惑星であると考える点も無理があるのかもしれません。以前にご紹介した「存在しない惑星」のサイト(2番参照)では、「もちろんそのような惑星があれば太陽系を飛び出すボイジャーやパイオニアの軌道に影響し発見されているはずですが、そのような事実はありません」としています。

これは、惑星として氷惑星Mが存在すると、太陽系の惑星相互の重力バランスに影響を与えるので、個々の惑星の周回軌道にも変化が表れるはずだ、ということでしょう。このあたりは天体力学がからむことなので、私には詳しいことは分かりませんが、氷惑星Mが太陽系を周回する惑星であると考える点にも無理があることを示唆しているものと思われます。
>MASAさん

>当時読んだ説明だと、地球に近づくと水惑星Mの一部が割れて地球に降り注ぐと言うこと
>だったと思いますが、惑星の一部が割れて放出される原動力が説明不能ですよね。

いいところに気づかれました電球

『灼熱の氷惑星』のほうにはこの氷惑星の外殻の氷が割れて水がスプラッシュするときの機構が十分に説明されていません。しかし、続編の『氷惑星の謎』には、「氷惑星の運動量が変化(増加)し、それが内部の水圧の変化をもたらし、氷の殻が割れてスプラッシュが起こる」としています。

しかし力学的にはこれはでたらめに近い説明だというのが私の印象です。というのは、氷惑星の運動量が増加するときは、当然、氷惑星の運動エネルギーが増加するわけですから、「エネルギーの保存の法則」に照らし合わせると、運動エネルギーの増加分に対応する位置エネルギーの減少があるのでなければなりません。

ところが、この場合の氷惑星の「位置エネルギー」とは、この氷惑星が太陽の重力中心に対して持っている位置エネルギーなのです。例えば、この氷惑星にとって位置エネルギー「ゼロ」のポイントとは、氷惑星がすっぽり太陽の重力中心に飲み込まれた状態のことに他なりません。

ところがそういう大規模な位置エネルギーの減少が起こるとは考えにくいのです。なぜかというと、もし起これば、太陽を楕円の焦点とする長楕円軌道の定常的軌道周回運動は成立しなくなるおそれがあります。大規模な位置エネルギーの減少は起こらないものとしますと、大規模な運動エネルギーの増加も起こらないと考えられるのです。

>これに比べたら、液体の水を保持する熱源の説明は易しい部類だと思います。

私が読んだ限りでは、『灼熱の氷惑星』では、水の層が液体状態を維持するための熱源の説明はほとんどなされていません。ただ、『灼熱の氷惑星』では、この水の層は非常な高圧に維持されており(例えば外殻付近では8960気圧、核付近では235120気圧)、このような高圧の状態にあるときは、水は低温でも液状に維持されると仮定しているのです。

ただし、この本に示されているこの仮定の根拠となる水の相図(状態図)は、出典が示されておらず、我々人類が入手している確固たるデータなのか不明なのです。なお「相図」についてお知りになりたい方は下記アドレスのサイトをご覧になってください。

http://kusuri-jouhou.com/physics/souzu.html
>そもそも著者の言う水惑星の存在が天体力学的に無理がある(あり得ない)以上、深入りしても得るところはないように思います。

おっしゃるとおりだと思います。

ところで、以前にも申し上げましたように、天体観測の技術は1990年代の後半から2000年ごろにかけて急速に進歩したようです。太陽系全体についての詳細な観測データが蓄積され、そのおかげで、例えば、太陽系の最外殻を周回する冥王星は本惑星ではなく準惑星だという認識が生まれるに至りました。

そして、このように詳細な観測データが蓄積された現在の観測技術のステイタスにあっても、著者のいう氷惑星は発見されていません。ということは、「存在しないから発見されないのだ」という結論が相当程度妥当になっているということです。その意味からも「深入りしても得るところはない」という見通しは妥当と思われます。
皆さんの中で『月の謎とノアの大洪水』という本を読まれた方、いらっしゃいますか?アマゾンのサイトの情報によると、内容が次のように案内されています。

「約4500年前、地球上の陸地という陸地を水没させた「ノアの大洪水」…。インド、中国をはじめ、世界各地に残る大洪水伝説は、この未曾有の大洪水がまぎれもない史実であることを物語っていた。では地球全土を覆いつくした膨大な量の水は、いったいどこからきたのか。かつてその謎に挑んだ「天体M」仮説が提唱された。しかし、肝心の天体Mが発見されず、やがて忘却の淵に消え去る。が、天体Mは実在していた。最大の謎を解く鍵、それは天空に輝く月が握っていたのである。現代アカデミズムのパラダイムを根底からくつがえす衝撃の問題作。」

この案内文によると、どうも灼熱の氷惑星は月だということらしいのですが…。
>この本は75年の本の続編でしょうか?

情報提供が不十分で申し訳ありません。『月の謎とノアの大洪水』は著者も出版社も違います。この本の著者は飛鳥昭雄、三神たけるの両氏で、出版社は学習研究社です。ちなみに目次は次のようになっています。

【目次】

プロローグ 堕落した肉なる者を地上からぬぐい去ったノアの大洪水
第1章 大洪水を描写した古代粘土板はなにを物語るのか?
第2章 世界各地の洪水伝説は不思議なほどに似かよっている
第3章 聖書の記述どおりの場所で目撃されたノアの箱舟の謎
第4章 ノアの大洪水の膨大な量の水はどこからきたのか?
第5章 地球に膨大な量の水をまき散らした天体Mの秘密
第6章 月の内部はなにもない空洞になっている!?
第7章 ノアの大洪水を引き起こした天体Mは月だった!!
エピローグ ついに姿をかいま見せた黒幕の正体…!!

>月の成因論として捕獲説に困難がある(そのような軌道が存在しない)のは当時も知られて
>いたし、4500年前どころか数億年前の地層に潮汐の痕跡があるのは知られていた

これは興味深いお話です。潮汐は月の引力により生じるわけですから、数億年前の地層に潮汐の痕跡があるということは、そのころから月はあったということですね。
私は普通の月成因論に話題を持っていきたいのではなく、『灼熱の氷惑星』に関連する書籍として『月の謎とノアの大洪水』という本があることを発見したので、この本を読んだことのある人をみつけて感想を伺いたかっただけです。

もしMASAさんが普通の月成因論についてみなさんとお話したいのであれば、別途トピックを立ててください。
あらためてお尋ねします。皆さんの中で『月の謎とノアの大洪水』という本を読まれた方、いらっしゃいますか。もしいらっしゃったら感想を聞かせていただけませんでしょうか。
『月の謎とノアの大洪水』という本を読まれた方はどうもいらっしゃらないみたいですね。ところで、関連する書籍で、『水惑星の誕生』(L・A・フランク著、二見書房)という本を読んでみました。

この本の趣旨は、地球に、直径10メートル強、重さ約100トン前後の氷の塊(本書では「小彗星」と呼んでいる)が1年に1000万個程度降っているというのです。このような氷の彗星が降り注ぐ現象は、他の太陽系惑星にも起こっているようです。

ただ地球は、水が液体の状態に保たれうるようなおあつらえ向きの温度帯であるため、水の状態で地表に保存されることになりやすいようです。ちなみに、金星のような太陽に近く温度が高温の惑星では、このような氷の彗星が多数降り注いても、すぐに融けて水蒸気の状態になり、大気圏外に逃げてしまう量も相当あるだろうとのことです。

本書によると、地球の年齢が今の倍になる40億年後には、地球の地表部分に蓄えられる水の量はほぼ倍になり、水はどんどん蓄積されていくとのことです。

この本の中に『灼熱の氷惑星』の主張と関連する興味深い記述部分があります。それは、地球の水がこういった氷の小彗星ではなく、なにか大きな惑星(惑星X)によってもたらされたものとします。すると、たとえばパイオニア10号のような惑星の圏外にまで到達している人工衛星は、この惑星Xの重力の影響によって飛行コースが変化するなどするはずです。しかし現実には、そのような形跡は全く観察されないとのことです。従って、惑星Xのような惑星は存在しないと結論づけています。

この本は普通のまじめな科学者が書いた本のようで、この主張が正しいか否かは別として、いわゆる「トンデモ本」のカテゴリーに入る本ではなさそうです。
地球上の水が彗星からもたらされたとの説は、すでに否定されているはずだ。
アメリカが彗星の水の水分を調査したところ、重水素の量が明らかに違っていた
地球の水が彗星からもたらされたと考えるのは無理があり
元から地球上にあったとの説が強くなっている。

いまの月の水分は、岩と結合しているそうだ
もともとはそのような状態で存在したのではないかと考えられている
朝日新聞に興味深いニュースが載っていましたので、転載してみます。太陽系の外側に巨大な道の惑星が存在する可能性があるというのです。しかも興味深いことに、これを望遠鏡でとらえて発見することは容易ではないようです。惑星の運行データなどを詳細に解析してつきとめる必要があるとのことです。

−−
【ワシントン=勝田敏彦】太陽系で木星より大きな惑星が新たに見つかる可能性を示す論文を、米ルイジアナ大研究チームが米専門誌イカルス2月号に発表した。木星は太陽系で最大の惑星だが、その4倍の重さがあるとみられている。米航空宇宙局(NASA)は18日、「検証には少なくとも2、3年はかかる」という見解を発表した。

 同大のジョン・マティス教授らは彗星(すいせい)の軌道の統計的分析から、彗星の動きに影響する未発見の惑星がある可能性を見つけた。太陽からの距離は、太陽と地球の距離の約1万5千倍、太陽と海王星の距離と比べても500倍ある。重さは最大で地球の約1200倍と推測されている。

 惑星は、ギリシャ神話の女神と同じ名前の「テュケー」。木星のような巨大ガス惑星か恒星になれなかった星のようなものと考えられる。あまりにも遠いため存在がわからなかったが、チームはNASAが2009年に打ち上げた新型の赤外線宇宙望遠鏡「WISE(ワイズ)」の観測で見つかる可能性があるとしている。

 この論文についてNASAは18日、見解を発表。「WISEが、そのような天体を見つけられるかどうかを判断するには2、3年のデータ分析が必要。仮説の検証はデータがすべて処理・分析されたあとになるだろう」とした。

 NASAによると、「ネメシス」と呼ばれる同様の天体がかつて想定され、その影響で彗星の軌道が乱されて地球に衝突し、大絶滅を周期的にもたらしてきたと考えられたことがあった。
−−
上の情報の所在地はここです↓。

http://www.asahi.com/science/update/0222/TKY201102220208.html
> Pickさん

よかったら参考資料の提示をお願いします。
『恐竜と共に滅びた文明』(浅川嘉富著、徳間書店)という本を読んでみました。『灼熱の氷惑星』に関連する興味深いことがいくつか述べられています。実際、この本の中に『灼熱の氷惑星』が引用されています。私が注目したこの本の著者の主張のいくつかをピックアップしてみます。

まず、この本はペルーの郊外にあるイカというところで多数出土している線刻石に描かれた絵の分析に基づいて、恐竜と人類とは共存していた時期があるとしています。ここで出土している線刻石の表面を覆う酸化層を分析したところによると、石に模様が刻まれたのは12000年以上前のことであるとしています。

著者の主張によると、我々が高校の世界史の授業などで教わった、いわゆる4大文明のはるか以前に先史文明が存在していたとしています。そしてその先史文明の消滅原因には、地球に異常接近した巨大彗星によって地球に膨大な水がもたらされ、先史文明とともに恐竜も消滅した可能性があるとしています。この主張を裏付ける証拠として、著者は、恐竜と人間の足あとの化石が同じ地層の中から発見されていることを挙げています。

著者は地球に異常接近した巨大彗星によって地球に膨大な水がもたらされ、先史文明とともに恐竜も消滅した、と主張していますが、これと比較的よく似た主張に、地球に巨大隕石が衝突し、これによって大量の噴煙が巻き上げられ、地球に異常気象がもたらされ、恐竜の食物であるシダ類というの植物が消滅し、恐竜も絶滅したという仮説があります。詳しい紹介は割愛しますが、著者はこの仮説に対して3点ほど疑問を呈し、否定するスタンスをとっているようです(P180〜182)。

で、著者の主張は、以前に紹介した『月の謎とノアの大洪水』という本に書かれているらしい主張とだいぶ重なるのかもしれません。すなわち、地球に大量に水をもたらした天体は月に他ならないとしています。なお、MASAさんが「捕獲説」には天体力学的に難点がある、という指摘をされていますが、この点について、この本の著者の浅川氏は、月の構造が内部に水を蓄えた氷惑星であったとすると、この「捕獲説」の難点が解決するとしています(P208〜210)。

この文脈の中で『灼熱の氷惑星』の本が紹介されていますが、著者の浅川氏は、「氷惑星Mが未だ発見されていないこともあり、この仮説を知った今でもなお、私は氏の言う氷惑星Mは地球の引力に捉えられ、衛星『月』になったという自説に分があると考えている」、としています(P216)。

ところで、この本の著者は、本のかなり末尾のほうで、ある線刻石の絵について、想像力をたくましくして非常に興味深いことを述べています。その線刻石の絵とは、2人の男性が同性愛を営んでいる絵です。男性のひとりは四つん這いになり、もう一人の男性が、その背後に位置しています。この絵では、2人の男性に大きなペニスが描かれており、男性であることがはっきり分かります。

このイカ文明の時代、なぜ男性同士の同性愛が営まれていたのか。著者によると、地球環境に重力の増加という異変が生じ、この異変に対応して、人間も体形を小さくする進化を遂げていかなければならなくなった。しかし、胎児が母体の体格に応じて小さくなる進化は遅れていた可能性がある。このため、体の小さい母体がその体格に不釣り合いに大きな胎児を妊娠することになり、妊娠というものが非常に危険な営みであった時代があった。このため、この時代は通常の男女の性交渉が禁止される風土が生まれ、その結果、男性同士の同性愛が営まれるに至ったのではないかというのです。もちろんこの仮説はにわかに信じるにはまだまだ証拠不足ではあると思われますが、そういう仮説を構築した著者の想像力の豊かさには感心しました。

なお、この本を写真つきで詳しく紹介しているサイトを発見しましたので、リンクを張り付けておきます。

http://www.ican.zaq.ne.jp/euael900/episode23.html
飛鳥さんに浅川さん……科学的に成り立ちようがなくなった奇説がしょーもない形で生き残っていくという典型ですね。
>042
カブレラストーンあるいはイカ(Ica)の石については、製造者が名乗り出た為、決着がついています。
カブレラ・ストーンについてくわしくはこちら。
http://www.nazotoki.com/cabrera_stones.html

飛鳥さんが三神さんとの共著で出している一連の書籍についていえば、天文学についても古代史についても何も知らないし、深く考えたこともない人を騙すためのものとしか思えませんね。

『火星の謎と巨大惑星メノラー』という本で、金星がギリシャ神話のアフロディテでなくギリシャ神話のヴィーナスの名で呼ばれるのは古代ギリシャ時代にはまだ金星が存在しなかったからだというくだりにはあきれました。金星以外でも、太陽系の惑星の名はみんなローマ神話由来だということは少しでも天文学に関心があれば皆知ってるだろうに。
そんなことは飛鳥さんが種本として認めているヴェリコフスキーも言っていない(というか英語圏でそんなこと言ったら天文学を特に知らないという人からも馬鹿にされる)わけでもうわざと読者を騙そうとしているとしか思えませんでした。
>偽史学博士さん

>わざと読者を騙そうとしている

興味深いコメントありがとうございます。私の推察では、こういった本の著者は「わざと読者を騙そうとしている」のではないと思います。そうではなく、自分の本を売りたいのだと思うのです。

『恐竜と共に滅びた文明』の著者、浅川さんの場合ですと、大手損保会社の重役職をなげうって著述業に転身したと書いてあります。それだけのことをするからには、書いた本を売りたいという気持ちは強いことでしょう。
tomtom様

私が「わざと読者を騙そうとしている」とみなしているのは飛鳥さんに関しての話であって、浅川さんの方はご自身も信じ込んでおられるだけかと思う次第です。
あ、そうでしたかあせあせ

浅川さんの本を読むと、たしかにご本人自身、そう信じておられるようでした。
確かに著作者は仮説ばっかですが

地球上で宇宙を研究している人が何か唱えても実際はそれも仮説じゃないですか?
自分の目で見たものだけが真実。
地球の中でひっそりと宇宙研究するより宇宙行って何かしら唱えてくれないかぎり科学者はほぼ仮説としか思えないです。


NHKオンデマンドのNHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅の視聴版なんですが、
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010020432SA000/

これを見ていると、妙に納得します。46億年前に、太陽系には、12個だったか、20個の小惑星がまわっており、それが、いくつか衝突してぶつかった。地球には9個ぶつかったため、十分な重さと重力を得ることができたが、火星は、当時の原型のままなので期待を持つことができなく水分も少ない。

地球は、ぶつかった時に、マントルを10キロも巻き上げる大衝突で、一瞬にして、灼熱地獄となった。でも、そこで、外からやってきた生物、また、地球上で出来た生物は、地中深くに潜んで、そっと生き延びた。

やがて、天体は徐々に冷えてきて、火山などの煤などで、冷え、地上1000メートル、水中1000メートルの氷の球体となる。
その中、生命は、火山の湧水、温泉で命をつなげてきた.....。

みたいなないようです。

なかなか、面白いと思ったのは、全球凍結が終わった後、地球は、酸素がありません。窒素とメタンガスで温められていました。ところが、全球凍結を生き残った生物が巨大化し、地球に酸素を供給し出した。この直前には、地球の気象現象が関連して、300Hpaの大風やハリケーンが来て、海の水を底から、買い混ぜて、栄養豊富な状態にした。それによって、生物は巨大化していったというようなドキュメンタリーです。

ただし、2004年のものなので、今ではかなり変わっているでしょう。
ただ、地球の成り立ち、などの一説として、特に水の惑星、氷の惑星としての検証を比べてみると、面白いかもしれません。

失礼いたししました。<(_ _)>
この『灼熱の氷惑星』という本で唱えられている仮説と似ている仮説に「ニビル」という惑星がある、という説があるようです。

「地球滅亡?」というトピック(下記アドレス↓)

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=71565556&comment_count=229&comm_id=18107

の中で紹介されているのを発見しました。しかしながら、「ニビル」という惑星の存在は、ほぼ完全に否定されているようです。ということは、「灼熱の氷惑星」の存在も、ほぼ完全に否定されているとみてよさそうですね。
ウィキペディアに「ニビル/氷惑星」という項目があることを発見しました。やはり、似ている説は一緒に論じられるということでしょう。

この項目を見ると、「もしこのような惑星レベルの巨大質量の天体が運行しているのなら、その重力の影響が他の惑星の運行に及ぶはずだ。だが、そのような事実は観測されていない」ということから否定されているようですね。
>>[50]

>46億年前に、太陽系には、12個だったか、20個の小惑星がまわっており、それが、いくつか
>衝突してぶつかった。地球には9個ぶつかったため、十分な重さと重力を得ることができたが、
>火星は、当時の原型のままなので期待を持つことができなく水分も少ない。

「期待」は「気体」ですよね。ま、それはどうでもよいとして、地球が大量の水を地表に保つことができるのは、地球の質量が相当量あって、その質量に起因した重力の保水作用があったからなんですね。

そうすると「地球の水は多すぎる」という問題意識でアプローチするんではなく、「なぜ地球は大量の水を保水できるのか」という問題意識でアプローチするのがいいかもしれないですね。考えられる解答としては、

1.地球の太陽に対する距離が、地上の水を水の状態(液相)で維持される温度帯にする絶妙の距離にある。
2.地球にある程度の質量があり、重力が十分作用するので、水蒸気が宇宙空間に飛んでいかない。
新しい学説のニュースが入ると、こういう面白いトピックを発掘したくなりますね。

目地球の生命、44億年前の惑星衝突から誕生 米研究 [CNN]
https://www.cnn.co.jp/fringe/35131735.html

記事引用:(CNN)
地球上の生命の源となった炭素、窒素、水素などの元素は、44億年前、地球に
衝突した火星ほどの大きさの惑星によってもたらされた――。
23日の学術誌にそんな説が発表された。

太古の地球には炭素などの揮発性元素は存在しておらず、何らかの形でこうした
成分が地球にもたらされなければ、生命は存在していなかった。

今回の論文を発表した米ライス大学の研究者によると、そうした元素が地球に
もたらされたタイミングや仕組みについては定説がなく、盛んに論議されてきたという。

そこで研究チームはそれぞれのシナリオを想定してコンピューターシミュレーション
を行い、10億あまりの説について検証した結果を、現在の太陽系の状況と照らし
合わせた。

その結果、揮発性元素をもち、核に硫黄を豊富に含む火星サイズの惑星が地球に
衝突した際に、こうした元素がもたらされたと想定すると、全ての証拠と合致すること
が分かった。月が誕生したのもこの衝突が原因だった。

研究チームは今回の説について、「我々のシナリオでは初めて、あらゆる地球科学
的証拠に照らして、(揮発性元素が地球にもたらされた)タイミングや仕組みを説明
できる」と解説する。

さらに、地球と月の揮発性元素の発生源が同じだったことも判明し、月が誕生した
後に揮発性元素が地球にもたらされたという説は否定されたとしている。

今回の説が示唆する影響は、地球だけにとどまらない。大気や地表を覆う海など、
生命をはぐくむ環境を形成できるだけの揮発成分は、地球単独では生成できなかった。

つまり、「地球のような岩石惑星が、構成要素の異なる惑星と衝突すれば、生命に
欠かせない要素を獲得するチャンスがある」と研究者は話している。:引用終了


猫地球には元々炭素などの生命の材料が無かった!!

しばし思考中…

>tomtom様

>1.地球の太陽に対する距離が、地上の水を水の状態(液相)で維持される温度帯にする
>絶妙の距離にある。
(太陽系のハビタブルゾーン、ゴルディロックゾーン、に地球が存在する…)

>2.地球にある程度の質量があり、重力が十分作用するので、水蒸気が宇宙空間に
>飛んでいかない。

exclamation 2.の方の条件にはヴァンアレン帯の磁気が太陽風(荷電粒子)の影響から
地球の大気の減少を防いでいるという説も有望のようです。

最近の太陽系外惑星の研究では地球の2倍以上の半径があるスーパーアースの
方が生命の進化には都合がよいという仮説もでてきています。

話をトピックテーマに戻すと、地球の水が地球以外の太陽から地球よりも
遠地点の軌道上から地球にもたらされてという説は有望になってきたようです。

ぴかぴか(新しい)面白くなってきましたね。

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