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喜怒哀楽を楽しむ会コミュの花と桜の違い

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思いつきで題名考えました。
いつものようにリレー式。
物語を作りましょう。

コメント(11)

1999年4月15日 晴れた空

眩暈がする日。
今日の世界は少し躊躇する。

21:00からの約束の前に少し時間があるから、
辺りをぶらぶらすることにした。

今日の約束も気乗りはしない。
特に好きでもない女の子を誘って友人との話の「ネタ」作りの日。

*何時・誰と・どうした*

そんなことばかりが僕らの日課になっていた。
新しい事に飢えている。

違う・・・

自分を知らない人としか上手く喋れない。
そんな自分を隠すための笑い話作り時間。

「おぉ、ヒサシブリ」
自信があるのは、ユキが視界50m内に入れば大抵の場合気付ける。
それくらい、僕の目は意識して泳いでいるのに。
そんな白々しい声のかけ方、予定してなかったのに・・・。

「あぁ・・・元気してた?」
さらにそっけない返事に最低の気分の足音。

「意外と・・・ね」
Made in Japanの量産型ポンコツスピーカー、
只今、断線中。

「・・・また呑みにでも行こうよ」
CD再生ボタンオン
「おぅ」
「じゃあね」
傷が付いていたためリピート再生
「おう」

喉が熱くなる感覚を感じながら、小さくなる背中にエロ少々をおぼえる。
音量つまみがイカレたポンコツスピーカー、ため息。
店の中では盛大におっぱい祭りがおっぱじまっていた。足をおっぴろげた若い女性がそれはもうとてもおっぱっぴーだった。ごめん。

ノリについてゆけず、酔ったフリをしてトイレに行くと彼女がゲロ袋の処理をしていた。
床に足を滑らせながら
「いつから働いてるの?」
そう聞くと彼女は僕を睨みつけながら叫んだ。
「そんなの関係ねえ!!」 その声が響き、店の空気が凍る間もなく
「和尚来ました!」という声。
和尚?こんな店に来るとは生臭い…そんな事はいいから布団をどかしてくれ重い…

布団?

目を開けるとそこは布団と死体(酒に因る)だらけの和室だった。
ああ、21:00からって聞いた学科の連れのサークルのライブの打ち上げに来て潰れたんだった。しかし21:00ってのはライブの終わる時間じゃないか、タダイカイホーとやらで飲めたのはめちゃめちゃ待った後だった。死ねばいいのに。
しかも飲みをお寺でやるとは…神をも畏れぬ所業だ。諸行無常の響きというかアイコーぶっ殺すとかアイコーをぶっ殺すとかいろんな声が聞こえてうるさい。死ねばいいのに。
短針は丑三つ時を示していた。寝れないので煙草を吸おうと思ったらラス1だったので次のを買いに外に出ると何人か若者が階段に座って話をしていた、今夜は寒いのに流石の若者だ。死ねばいいのに。あ、死ななくてもいいか。
自販機の場所を聞いて境内から出た。月が綺麗な明るい夜だった。
それにしても久しぶりにあいつに会ったなあ(夢だけど)
などとぼんやり考えて最後の一本を燻らせながら夜道を進むと公園があった。犬が居た。

砂場にそいつは座っていてこっちと目が合った。尻尾を振りながら俺を見てる。
通り過ぎようとすると「吸い殻を捨てるなよ」という低い声が聞こえて立ち止まった。

え?

見回しても辺りには誰もいない、夜中だから当たり前だ。居るのは僕とその犬だけだった。
公園の反対側の民家も真っ暗だった。ソラミミかな?

『犬が』喋った。

「そっちじゃない馬鹿。間抜けな顔しやがって、ちゃんときいてるのか?そうじゃない、『聞く』じゃなくて『聴く』の方だ。」

開いた口から煙草が落ちて路面に転がった。

「捨てるなって言っただろうが。これだから人間は…」
苛ついた口調と裏腹に激しく尻尾を揺らしながら犬が近づいてきた。

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