スコットランドとカナダには、意外な関係があります。
世界で最もゲール語の話者が最も多いのはカナダです。カナダのノバ・スコシア(新しいスコットランド)にはスコッチ系が多いのですが、そこは、カローデンの戦いの後スコットランドを追われた人々が移住してきた土地です。またスコットランド人はカローデンの戦いではイギリス軍のウォルフ将軍と戦いましたが、ケベックの戦いではウォルフの配下としてフランス軍と戦うことになります。彼はハイランド部隊について「彼らが何人死のうと大したことじゃない(No great mischief if they fall.)。隠れた敵の最大の利用法は、共通の目的のために有意義な死を遂げさせることだ」と語っていました。この戦いに勝利したウォルフは、英雄として祭り上げられることになります。1999年カナダでベストセラーとなったアリステア・マクラウドの小説“No Great Mischief”(邦題「彼方なる歌に耳を澄ませよ」)のタイトルはこれに由来していて、スコットランド人がカナダに移民するまでの歴史を綴っています。
カナダで有名になったスコットランド人には、初代首相ジョン・マクドナルド、北米大陸を初めて横断したアレクサンダー・マッケンジー、電話を発明したグレアム・ベル、国際標準時を考案したサンドフォード・フレミング、赤毛のアン作者ルーシー・モンゴメリーなどがいます。