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日本狼コミュの『狼の種類』

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■ハイイロオオカミ■別名:タイリクオオカミ 学名:Canis Lupus
主にカナダやヨーロッパ分布している。
体長:約1.5〜1.9?  体重:約32〜55? 
毛色は灰色、クリーム色、白や黒などです。
世界にいるオオカミの原形です。

■シンリンオオカミ■学名:Canis Lupus Occidentalls
北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに分布しているハイイロオオカミの1亜種、ハイイロオオカミと思ってください。

■ヨーロッパオオカミ■学名:Canis Lupus Lupus
ヨーロッパ中部〜北部、シベリアに分布しているハイイロオオカミの1亜種
ヨーロッパからシベリアの中部にかけてのオオカミはヨーロッパオオカミ。
シベリア北・東部のものはシベリアオオカミとして区別されているようです。

■メキシコオオカミ■学名:Canis Lupus Balleyl
メキシコの山岳地帯に生息しているハイイロオオカミの1亜種
ハイイロオオカミよりも小型ですが、山岳地帯に住むことから体つきはガッシリしています。

■インドオオカミ■学名:Canis Lupus Pallipes
インド北部〜アラビア北部に分布しているハイイロオオカミの1亜種
かなりホッソリとした体つきで、犬の祖先であると言われています。

■シベリアオオカミ■別名:カムチャッカオオカミ 学名:Canis Lupus Albus
シベリア北部に分布するハイイロオオカミの1亜種。
シベリアオオカミは、ツンドラオオカミと同一と思われてる学者さんも多いようです。
北極圏では白い個体が多い。

■ツンドラオオカミ■別名:シロオオカミ 学名:Canis Lupus Tundarums
カナダ・シベリア北部に分布するハイイロオオカミの1亜種。
ツンドラオオカミは、シベリアオオカミと同一と思われてる学者さんも多いみたいですが実際分かりません。

■ホッキョクオオカミ■別名:ホワイトウルフ
カナダ北部・北極圏に分布するハイイロオオカミの1亜種
ホッキョクオオカミもシロオオカミも同じ可能性大

■チョウセンオオカミ■
主に朝鮮北部の山岳地帯に生息している。チュウゴクオオカミの黒変種とも言われている。
研究されることが少ないチョウセンオオカミなので情報不足です。

■チュウゴクオオカミ■学名:Canis Lupus Chanco
中国の山岳地帯に生息している。
チュゴクオオカミの研究をしている学者さんが少なくて詳しい事が分かりません。

□狼の友達□
■アカオオカミ■別名:アメリカオオカミ 学名:Canis Rufus
北アメリカに生息。毛皮に赤い斑点があります。
コヨーテとタイリクオオカミのhybrid(雑種)と言われています。コヨーテとの混血がすすみ、純粋なアカオオカミはほとんど残っていないみたいですね。
本当にオオカミか…ということが論議&研究されています。

■コヨーテ■学名:Canis Latrans
北アメリカの全域とメキシコに生息。
オオカミよりも小柄で、おもに小型哺乳類を食べます。時には果物や昆虫も。

□絶滅した狼□
◆ケナイオオカミ◆
ハイイロオオカミの1亜種。
アラスカに生息していましたが狩猟のため1915年に絶滅したといわれています。
ハイイロオオカミの1亜種の中で大型の部類にはいります。

◆ニホンオオカミ◆別名:ホンドオオカミ 学名:Canis Hodophilax
主に本州・九州・四国にに生息していたといわれている。1905年に絶滅。
ハイイロオオカミにくらべて小柄で、ニホン犬に似ている。
猪や鹿から作物を守る「大口の真神-おおくちのまがみ-」と農耕者から奉られていた。

◆エゾオオカミ◆学名:Canis Lupus Hattai
ハイイロオオカミの1亜種。
主に北海道に生息し1896年に絶滅。
本土に生息していた日本オオカミと比べて大型で、やや中国狼やチベット狼に似ていたとされる。
標本は、北大博物館に剥製と頭骨、静内町のアイヌ民族資料館に頭骨。大英博物館に頭骨1点のみ残る。

コメント(14)

『補足』
■タテガミオオカミ■
タテガミオオカミの足は細くて長く、その主な生活範囲である草原を走るのに適しています。また、その耳は17cm前後もある非常に大きなもので、これによってかなり微小な音でも聞き取ることが可能です。
捕食方法はキツネに似ており、高くジャンプして敵に襲いかかります。とはいえ、大型の動物に襲いかかることはないと思います。食べるものの半分以上に果実が含まれていることが知られていて、その食生活のかなりの部分を植物性のものが占めているようです。
大体70〜80cmのようです。体重は25kg前後ということで、痩せ型。
地中に住む小動物を食べることも知られていて、それらの住む地中を掘って、獲物を捕獲すると言われています。
しかもそれは前足の爪を使って掘るのではなく、歯をつかって掘るのだといいます。
もしそれが本当なら、非常に珍しい習性をもった猛獣。
『補足』
■ハイイロオオカミ■
ハイイロオオカミは別名タイリクオオカミと言います。
ヨーロッパ、中近東、ロシア、インド北部、チベット、中国、朝鮮、北米、メキシコ等広く分布しています。世界にいる狼の原形。
毛色は白色、黒色とさまざまいるが、一般的に灰色。
標高3000mの山地、平地、草原、森でも、人間の暮らしている場所近くでも見ることが出来ます。
オオカミは両親とその子供、時に前年の子供も混じった5〜20頭ほどの家族群を作り、大・中型の有蹄類や野ウサギ、マーモット、ビーバー、ネズミなどの小動物も捕食して暮らしています。
活動するのは夜間ですが、冬は日中も活動する時があり、時速8km位の速さで移動し獲物を探します。
走ると、その速さは時速55〜70kmに達し、20分位は最高速度を維持出来る持久力も持ち合わせています。
行動圏は獲物の量、季節、群れのサイズにより変動しますが、冬はその行動圏は拡大すると言われ、
冬のアラスカなどでは1300kmにも達するそうです。
『補足』
◆フクロオオカミ◆別名:タスマニアンオオカミ
その名の通り子供を育てる袋を持ち、同じ有袋類のカンガ ルーのように後ろ足だけで飛び跳ねる事もあったと言う。 また、あごの骨は ヘビのように2段階に開き、獲物を頭から 丸ごと咥えて噛み砕けた。
オーストラリアの先住民が残した壁画にも描かれている事から、古代にはオー ストラリア本土にも棲息していたと思われるが、その後タスマニア島のみに棲 息するようになる。
やがてタスマニア島にも人が住む。野犬によって家畜が襲われるが、それらは 全てフクロオオカミの仕業とされた。しかも、「血を吸う」という奇妙な噂も 立ち、1888年から1914年にかけて2268頭が殺された。そして1933年、最後の 1頭が動物園で死んだ(この1頭のフィルムが未だに現存する)。
日本国内に現存するイヌ科の動物といえば、キツネやタヌキの存在も忘れてはいけないと思います。
写真はキタキツネとホンドタヌキです。
彼らは体が小さく、オオカミのように集団でシカやイノシシを倒すことこそできませんが、ネズミなどの小動物の増えすぎを防ぐのに役立っています。
タヌキは私も野生で見たことがあります。何とコンビニの駐車場を1頭で歩いていたので、びっくりしました。最初はポメラニアンかと思いましたが、毛色を落ち着いて見ると、タヌキと分かりました。
キツネは本土では数を減らしつつあるので、オオカミの二の舞にならないよう、良識を持って保護していかなければならないと思います。
これも忘れてはいけませんね。

◆イエイヌ◆ 学名:Canis lupus familiaris
約1万5千年前よりヒトに飼われているオオカミの1亜種です。
あらゆる古代遺跡より骨・化石・絵画が出土され、人類最初の家畜とされています。
長い歴史の間に、用途に合わせてさまざまな品種改良が行われ、その大きさや形態は犬種によって著しく異なっていますが、生物学上の種としてはすべて同一であり、大きさの違う犬種同士でも、互いを仲間として認識するそうです。

写真は左より四国犬、川上犬、甲斐犬。いずれもニホンオオカミの血統を持つと言われています。
補足です。

【タテガミオオカミについて】
同じイヌ科の動物ですが、オオカミはイヌ属に属し、タテガミオオカミは
タテガミオオカミ属に属しますのでオオカミの亜種ではなく、飽くまで
独立した「タテガミオオカミ」という種です。
オオカミではありません。

【ハイイロオオカミについて】
Canis lupusという学名はオオカミの原型となる種ではありません。
イエイヌを含めたオオカミという種の全ての亜種を含む学名です。
原型ではありませんが、オオカミの標準として認識されているのが、
Canis lupus lupus(ヨーロッパオオカミやチョウセンオオカミ他)という亜種です。

【フクロオオカミについて】
彼らはオオカミの属すネコ目に属しませんので、オオカミからすれば
ネコや熊よりも遠い存在です。
タスマニアで食物連鎖の頂点にいる事と大きさからオオカミと名がつきましたが、
コアラやカンガルーと同じ有袋類です。
イヌの仲間とは相当かけ離れています。

【アメリカアカオオカミについて】
DNA検査の結果、コヨーテとオオカミの雑種である事が確定しました。
現在の学名はCanis lupus x latransで、Canis Rufusは無効化し、現在は
存在しません。

【ニホンオオカミについて】
現在はタイリクオオカミの亜種の一つと考えられているのが主流です。
独立した種、Canis Hodophilaxではなく、Canis lupus hodophilaxと
記述されるのが一般的なようですが、絶滅から時代が経過している為
確定出来ず決着はしていませんが、念のため。


オオカミと名のつく動物でも、Canis lupus種に属していない動物は
オオカミではありません。
Canis属(イヌ属)の別種(コヨーテ等)は非常に近い仲間ですが、やはり、
オオカミではなく、Canis属(イヌ属)に属さない動物はオオカミではありません。

ちなみに柴犬、ポメラニアン、レトリバー等の飼い犬はCanis lupus種であり、
オオカミそのものです。
イエイヌは品種改良の為、人為的に相当外見を変化させてますが、全ての
イエイヌがオオカミのたった一つの亜種に分類されます。
Nick(・∀・)!!さん、詳しいフォローありがとうございました。
それから、イエイヌは現在でも一番ピンピンしている種なので、■■でくくるべきでした。

これも補足しておきましょうか。

■ディンゴ■ 学名:Canis lupus dingo
オーストラリアに生息する野犬の一種。
約4000〜5000年前、ヒトによりアジア大陸より持ち込まれたイエイヌが野生化したものといわれています。
オーストラリア本土に元来生息していた肉食有袋類、フクロオオカミやタスマニアデビルを絶滅させた元凶と考えられています。
現在はイエイヌとの混血が進み、純血のものは少ないといわれています。

参考・写真引用:Wikipedia
ドール属 Cuon
ドール (アカオオカミ)、Cuon alpinus (en:Dhole) 中国名「豺」。字は日本語では音読みでは「さい」、訓読みでは「やまいぬ」である。
朝鮮語の「ヌクテ」は一般にオオカミの意とされるが、オオカミだけでなく、オオカミとドールの両方を指す語である。
体長1m前後。尾長50cm前後。赤褐色の体毛と長くふさふさとした尾が特徴。

かなりニホンオオカミに近いものがありますが、現段階では、別種ということになっています。
DNA判定は、なされていないとの事です。

ウスリー地方から中国、朝鮮、東南アジアまでに生息する野生犬ドール。
群れでかかると、トラをも食い殺すという獰猛な性質。
中国でも大陸オオカミより小柄でやせこけてるが、ずっと恐ろしい動物 といわれています。
ウスリー地方でも世界最大のアムールトラですら、ドールを恐れているらしいです。

戦時中に中国で旧日本軍は、オオカミは人間を襲うことはないが、ヤマイヌ(ドール)は 、平気で襲ってくるうえ、群れに囲まれて食い殺された軍人が多かったとの記事もでています。

ある説によると、オオカミや虎よりも人間から見ると悪魔的な動物のようです。
ドールとニホンオオカミは同一種説は聞いたことがある。
まさにタイガースファンには、聞かせたくない話です(笑)
両方とも前者はシベリヤヤマイヌ 後者もヤマイヌという別名があるし。
ニホンオオカミも小柄だが相当獰猛だったと聞くし 、よく人間を襲ったらしい。

インドでも Shikar(ハンティング・ガイド)が目撃した事件では、雄のトラが22頭のドールと戦い、食い殺されてしまった。
トラは木を背にしてドールを迎え撃ったが、トラが注意をそらした一瞬を狙ってドールが一斉に攻撃した。
3回目の攻撃でトラは腹を引き裂かれて死んだ。
二人のガイドは12頭のドールの死体を数えた。
残りの何頭かは体を引きずるようにしてその場を去っていった(W. Connell, 1944)。
 いったい何をしてドールにこれほど無謀な攻撃をさせるのだろうか? 
12頭が死に、残りも重軽傷を負ってまで戦い続けたのは何故か?
 それほどに飢えていたのか、あるいはドールの思惑違いだったかもしれないが、ドールがインドでも中国でもオオカミよりも恐ろしいといわれている一面を窺わせるできごとである。

形態もニホンオオカミに似ていますので参考のために貼っておきます。
追補:なぜドールにこだわったかといいますと、
【猟師が見た二ホンオオカミ】
世古孜(ツトム)氏は、伊勢神宮の近くに住んでいたニホンオオカミ研究家で、そして紀州犬等の和犬の中には二ホンオオカミの血が混じっていると主張する猟師でもありました。
世古氏は、そのような和犬の中から二ホンオオカミに近いものを探し出した本を書いていて、オオカミらしきイヌが掲載されているその本の口絵写真は一見の価値があるでしょう。
和犬と二ホンオオカミとの関係では、和犬は二ホンオオカミが家畜化したものだと主張する人もかつてはいたようですが、今そのような主張をする人はほとんどいません。
また、和犬と二ホンオオカミとの交雑についても否定する研究家が目立ちますが、完全に否定されたわけでもなく、世古氏はそのような観点からの究極の試みとして、実際に和犬のなかから狼を見つけようと行動を起こしたのです。
世古氏が紀州の山で調査したニホンオオカミの特徴は、猟師ならではの興味深いものが数多くありますので、そのうちのいくつかを下記に転記してみます。

目が丸い。耳先は丸く、耳は肉厚で頭の真上に付いている(和犬は目が三角、耳先とがり、耳は頭の横に付いている)。上唇は上がかぶさり気味。(P.74)
犬は獣道と呼ばれる犬自身の道を持っていないが、オオカミは、固有の獣道を持っている。(P.92)
照葉樹林以外、オオカミは住まない。(P.72) ニホンオオカミは、高度1300m以上の山にはいない。いるのは1000mから1300mまでの山である。(P.95)
脚は山岳地帯を駆け登り、駆け下りる必要から前脚が短くなってしまう。この前脚が短く、それでいてスピードが要求されるから、前脚のつけ根とつけ根の間が狭く、背中は盛り上がって、体全体の筋肉を伸縮して走る体型となり、後脚は跳躍力を増すために太腿が太くなっていく。(P.179)
以下「ニホンオオカミを追う」世古孜著(東京書籍1988)

有名なライデンの「ヤマイヌ」の基本標本は、ヨーロッパのオオカミとかなり違っているように見えますが、世古氏の列記した上記のニホンオオカミの特徴には非常によく合っているようです。
「目が丸い、上唇がかぶり気味、前脚短く、背中が盛り上がっている」などはライデンの剥製と全く同じです。
イエイヌと日本産オオカミについて詳しかった斎藤弘吉氏は、和犬と二ホンオオカミとの交雑についてはまったく信用していません。

耳が丸く目が丸いのは、ドールの特徴でしたのでニホンオオカミと繋がりがあるのではないかと推測するに至りました。
>トージ さん、

書き込みの移転ありがとうございます。私もレスを移転しました。
ただ、ドールとオオカミは属が違います。混血はできないのではないでしょうか?
ドールの学名はCuon alpinusであり、オオカミを表すCanis (lupus)は付きません。
私は世古孜氏の説を最も信奉しています。
紀州犬の起源がマンというオオカミの子であるという伝承や、川上犬が猟師の拾ってきたヤマイヌの子を祖とするという伝承、近年も報告される目撃情報や写真などからも、ドールより四国犬(特に本川系)などの日本犬の方がニホンオオカミに近いように思います。
もっとも、ヤマイヌはイエイヌが野生化したもので、ニホンオオカミという種はもともといなかった、という説もありますが、実際のところは、現在も狩られている野犬を徹底的に調査するしかないでしょう。
剥製で見ても分かる通り、素人目にはニホンオオカミと犬の区別はつけづらいものです。
左は写真はニホンオオカミ唯一の生態写真と呼ばれるものです。ドールと比較してみてください。
左の写真では、目が三角、耳先とがり、耳は頭の横に付いていて明らかに甲斐犬や紀州犬に近いですよね。
しかし「ニホンオオカミを追う」世古孜著(東京書籍1988)のなかで著者は、目が丸い。耳先は丸く、耳は肉厚で頭の真上に付いている(p・74)で書いておられます。
有名なライデン博物館の「ヤマイヌ」の基本標本は、ヨーロッパのオオカミとかなり違っているように見えますが、世古氏の列記した上記のニホンオオカミの特徴には非常によく合っているようです。
ライデン博物館について参考のため引用します。
日本の人々が「ニホンオオカミ」と呼ぶ動物の剥製標本は、現在、オランダのライデン博物館にあります。この標本の元になったものは、江戸時代にドイツ人シーボルトが日本からオランダに持ち帰った多くの動物のうちの一つで、当時のライデン博物館の館長だったテミンクと後に館長になったシュレーゲルは、この動物をイヌ科の新種として分類しています。
しかし、この「ニホンオオカミ」の剥製は、日本の人々にはまったく人気がなく、どうにもオオカミらしくないとか、剥製の台座裏に「 Jamainu 」の文字を発見、間違って山犬を剥製にしてしまったことがようやくわかったなどと批難・中傷の的になっています。日本の人々がそのように言う理由、それはそれとして、いわゆる「ニホンオオカミ」は当初どのように分類されたのか調べてみましょう。
ライデン博物館館長・テミンクは、その著作「ファウナ・ヤポニカ」(Fauna Japonica 1844、邦訳「日本動物誌」)の哺乳類の段で、日本及び近圏の65種の動物たちについて述べています。詳しく説明されているものもあれば学名だけのものまで色々ですが、その65種の動物たちの中に、どういうわけか「二ホンオオカミ」という項目を見つけることはできません。
けれども、テミンクは「ヤマイヌ」については一項目をつくっています。この「ヤマイヌ」の項目は約1ページ(44行)にわたり、「日本語で  Jamainu という名の、野生イヌの新しい種」という書き出しで始まります。

テミンクは、 Jamainu (ヤマイヌ)のことを「日本の loup 」(le loup du Japon) と呼んでいます。「 loup 」とはフランス語で、「 wolf 」の意味ですから、「日本産の wolfは、日本語ではJamainu と呼ばれている。」ということになります。
さらに、テミンクは「ヤマイヌ」はヨーロッパのオオカミと似ているが小型の別種であるとして、新たに「 Canis hodopylax 」という学名を「ヤマイヌ」に与えています。
そういうわけで「ファウナ・ヤポニカ」の本文はもちろん、そこに描かれた「ヤマイヌ」の絵図の下にも「 Canis hodophilax 」の文字が書き込まれ、ライデン博物館に保管されている尖った顔をして腰を丸めた剥製の標本のラベルにも「 Canis hodophylax 」という学名が書かれています。テミンクは Jamainu を「 Canis hodopylax 」として鑑定したわけですから、ライデンにある剥製や絵図で「 Canis hodopylax 」と書かれたものはすべて「ヤマイヌ」で、それ以外のものではありません。これは剥製の正面に「Jamainu」というでっかい看板を掲げてあると同じくらい自明のことなのです。
ところが、現在の日本では、学名が Canis hodopylax (あるいは Canis lupus hodophilax)である動物の和名は、誰もが知っているように「ニホンオオカミ」です。日本狼に付きもののちょっとした混乱がここにもあります。
つまり、日本では「ヤマイヌ」の名を「ニホンオオカミ」に変えたのです。
愚かなのは「ヤマイヌ」という和名があり、テミンクがそれを記録しておいてくれたにもかかわらず、「ニホンオオカミ」という名に変更した日本のオオカミ研究です。もともと「ニホンオオカミ」などという名がなかったのに、そんな名前を付けたため自ら混乱しているのです。
「ヤマイヌ」の剥製標本の台座に、「Jamainu」と書いてあることが何かおかしいことなのでしょうか。裏をひっくり返さずとも正面に「Jamainu」というでっかい看板が掲げられています。どんな風に調べてみても剥製はもとから「Jamainu」なのです。
現在の日本では、台座の裏の文字を見て「これはヤマイヌの標本で、やはりニホンオオカミではなかった」と大騒ぎしています。というより、大発見でもしたつもりでいます。「ヤマイヌ」の名を「ニホンオオカミ」に改名したのは自分たちなのに、一体何を騒いでいるのでしょう。愚かさも極まったと言えます。
「ヤマイヌ」と「ニホンオオカミ」の歴史を順に並べると、次のようになります。落語より面白いかもしれません。

http://www6.ocn.ne.jp/~kanpanda/yamain11.htm

初めまして。
↑上記楽しく読ませて頂きました。
読んでの一番の感想は、私の知見が基本的に'70年代前半で止まってるなァと云う事、今泉・戸川両氏の影響下にあったのだなァと云う事の二点でした。詰まり、私が小六迄しか動物学に興味を持って接してなかったって事と、特に、当時発行されて購読してた朝日ラルース世界動物百科の影響下にあっったって事、更に、'74年に日野から八王子に越して図書館で最新の動物学の著作に出逢う事もなくなってたって事、戸川氏の動物文学・『イリオモテヤマネコ』に於ける両氏の協力関係・今泉氏の図鑑等々が、私の知見の元であったのだなと。
併し、マルクスの『経哲草稿』ではありませんが、「種」とは、分類とは、必ずしも自然科学的な「単純な」客観性ではなく、人間の世界認識の問題です。上記では流石にソシュールに触れられてますね。其う考えると、近頃の「DNA生物学」で何でもかんでも同じ「種」に分類する事に抵抗を覚える許りです。中尾佐助が「紫蘇と荏胡麻を同じ『種』に分類する『西欧分類学』なんて信頼に値しない!喰った事もない奴が偉そうに分類するな!」って台詞が甦って来る思いです。
追記
ソシュールの「分類」に付いて補足して置くと、丸山圭三郎が、「ネズミとキネズミとリス」と云う事を書いてます。抑々、「リス」とは「栗鼠」と云う漢語で、日本人はネズミとリスを根本的な区別をしてなかった。だから、「ネズミ/キネズミ」と云う区別しかなかった所、漢語の「栗鼠」が入って来た事で、区別が生まれ「キネズミ」と云う語が死に「リス」と云う「分類」が残ったと。
更に、現在韓国で、本来「アカシカ」又は「(ニホン)シカ」を指す「サスム」が使われなくなり、専ら「麕」を指す「ノル」許り使う様になってるって話があります。単純に韓国国内で「アカシカ」或いは「シカ」がDMZでしか見られなくなってしまったって事−ですから演劇界の重鎮呉泰錫の「DMZ」では「サスム」と「ノル」がちゃんと書き分けられてますが−、未だ「麕」の方が身近な動物らしい事等の理由が考えられますが、「分類」は増える許りでなく減る事もある例ではないかと思ってます。
此う云う事は「DNA」に無知な素人考えだと云う選りは、「DNA」に因る分類が、もう一度「分類」と云う事を考えさせる事を要求しているのだと思ってます。
「ニホンオオカミ」と「ヤマイヌ」、或いは「ハイイロオオカミ」と「ニホンオオカミ」の分類に関しても、「DNA」で決着が着くのは如何なものかと思ってます。

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