ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

鳥インフルエンザ対策マニュアルコミュの対策をする前に その? 感染の成立

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
感染とは感染病原体が宿主に侵入し、定着・増殖することです。
では、感染とはどのように成立するものなのでしょうか?
感染とは
「感染源(病因因子)」、「感染経路(環境因子)」、「感受性(宿主因子)」の
この三つを満たして初めて成立します。
「感染源」とは、最近やウィルスなど感染の元となるもののことです。
「感染経路」とは、その感染源が感受性(人)に到達する過程(道筋)のことです。
「感受性」とは、感染源を受けたものが感染源に対してどれだけ定着・増殖しやすいかと言うことです。つまり、かかりやすさのことです。

つまり、「感染源」のない感染症はありませんし、
「感染経路」のない感染症はありません。
人が感染しなければ(「感受性」がなければ)感染症とならないと言うことです。

分かりづらいので、具体的にいきましょう。
トリインフルエンザでは
「感染源」は、インフルエンザウィルスです。
「感染経路」は、主に飛沫感染です。(空気感染・糞口感染の可能性あり)
「感受性」は、未知のウィルスであるためほぼ100%と推測されています。

では、トリインフルエンザを予防するためにはどうしたらよいか、「感染の成立」の視点から考えていきましょう。


「感染源」
もちろん、最上の手段としてはトリインフルエンザを根絶することです。しかし、トリインフルエンザを根絶するために発生初期にはH5N1に感染した鶏、野鳥を駆逐しようと言う作戦がとり行われましたが、失敗に終わり、野鳥を通して感染が広がっていきました。(詳しい情報お持ちの方フォローお願いいたします)
現在、下記のリンクにあるように感染の広がりを見せています。(2006/10/31現在)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html#2-2

また、インフルエンザは人畜共通感染症(zoonosis)として知られており、人間以外にも鳥、豚、猫、犬、鼠など多くの生物に感染する特徴を持っています。これは、もし感染源を断とうとしたら多くの動物を大量虐殺しなければならなくなる、と言うことを意味しています。もし、完全に感染源を断てたとき、その場に生物はほとんどいないかもしれません。なお、これは一般的にインフルエンザの話ですが、鳥インフルエンザでも猫への感染は認められています。
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/influenza/news/0903-750.html
これは世界的流行が生じた場合、人だけでなく動物にも注意を払う必要があると言うことを意味しています。

人が感染した場合、ウィルスは咳やくしゃみ、排便によって排出されると考えられています。つまり、家族内で感染が発生した場合、発病者にはマスク(ウィルスを通さないもの)をしてもらい、大便はハイターなど(次亜塩素酸)で消毒してもらわないと感染源となる可能性があると言うことです。


「感染経路」
感染形式は「飛沫感染」が主だと考えられています。飛沫感染とは、咳やくしゃみなどによってウィルスが排出され、それが粘膜に付着することで感染が成立する形式をいいます。この場合、感染しやすい粘膜は、口腔内と結膜(瞼の裏側)となります。また、空気感染や糞口感染の危険性も指摘されています。

少し、飛沫感染・空気感染・糞口感染について詳しく説明したいと思います。飛沫感染とは一般的に感染が成立するために粒径5μm以上の粒子が必要なものをいいます。そして、空気感染とは粒径5μm未満の粒子により感染が成立するものを言います。この二つの違いは、その感染源の感染力と大きさ、生きている条件によっています。つまり、現在のインフルエンザは主に飛沫感染といわれていますが、もし、もっと強い感染力(少ないウィルス量で感染が成立する場合)は空気感染にいく危険性があると言うと言うことです。これはあくまで可能性ですが、「○○感染」とたかをくくっていると元来経口感染といわれていたノロウィルスに空気感染の可能性があると言われたように痛い目を見る可能性があります。
http://ritumei.at.webry.info/200612/article_6.html

この感染経路を断つためにはマスク(ウィルスを通さないもの)とゴーグル(70度以上の熱湯につけても大丈夫なもの)が必要になるということです。もちろん、帰宅したり建物に入る際には、手洗い(石鹸で丁寧に)、うがい、そして綺麗になった手で顔を綺麗に洗い、また手を洗う必要があります。また、来たコートは家の中には持ち込まず、玄関ではたかずにかけておく必要があります。これは、外のインフルエンザウィルスが家の奥まで入ってくるのを防止するためです。


「感受性」
感受性の問題はほぼ絶望的です。なぜならば、人間がかかったことがないからです。未知のものに対しては、100%感染すると考えていいと思います。逆に、そのように考えておかないと実際SARSのように実は人から人へはかかりにくかったと言う場合は良いですが、もっとかかりやすかった時、感染経路を断つための努力が遅れて、事態の悪化を招きます。

また、世界的流行が生じた際、もっとも被害が出るとされているのが、初めの年です。なぜならば、次の年となったときトリインフルエンザにかかった人は抗体(免疫)を持っているからです。つまり、体が対抗策を覚えています。逆を言えば、初年にかからなかった人は次の年、更に次の年にかかる危険はあります。しかし、時間が経てばたつほど、ワクチンの開発進み、医療機関も対応策を学んでいきます。つまり、社会的な免疫システムが成熟してくるので、相対的に危険は低下してくるわけです。

----------------------------------------------

以上のことを踏まえ、「感染の成立」と言う視点から個人レベルで行える最上の予防法はどこにあるでしょうか?

「感染源」を無くすことは難しく、「感受性」が高いとなると・・・
残るは「感染経路」を断つ事です。
そしてこれを知ることは、自分が「感染源」となったとしても周りの人にうつさない為の「感染経路」を断てることを意味しています。つまり、被害を最小限にすることが出来るわけです。
これは人道的な意味もありますが、実際にかかって病院にいくとなったとき、患者が少ない方が入院しやすいなどのメリットもあります。病床は無限にはありません。

もう一度初めから読み返してください。
「感染源」「感染経路」「感受性」と言う言葉と意味が頭に入ったでしょうか?
そして、なぜ「感染経路」を断つ事がもっとも有効か説明できるでしょうか?
最後に、どうすれば「感染経路」を断てるか覚えたでしょうか?

まず、「感染の成立」と言う観点から予防法について述べてみました。
次は、「予防医学」の観点から述べて見たいと思います。

情報の追加、訂正等ありましたらご連絡ください。

コメント(1)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

鳥インフルエンザ対策マニュアル 更新情報

鳥インフルエンザ対策マニュアルのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング