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最新ハリウッド映画釘付け評論会コミュのAVATAR 『アバター』

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 『ターミネータ1&2』『エイリアン2』『タイタニック』の監督ジェームズ・キャメロンが十数年ぶりにメガホンを取った劇場新作。
 未来の地球人は他の惑星に資源を頼る「エイリアン」としてパンドラ星に侵略した。そこに住む原住民族ナヴィを高値で売れる鉱物の搾取のために「説得」する任務を与えられたジェイクは、DNA操作で作り出されたナヴィの分身を操る「アバター」として一族に接触するが...全世界3D上映!

釘付け度指数:65

 キャメロン作品なので否応なしに期待していた分肩透かしでしたかねぇ。そりゃあトンでもない巨額と4年の製作期間をかけて撮った大作かもしれんけど、その割には「?」の部分も多いですね。子供から十代に最もウケるファンタジーです。

 まず、「エイリアン2」「ターミネーター2」は釘付け度100の傑作でしたね。パート2は二番煎じという常識を完全に覆した監督ですよ。「タイタニック」もそこそこ楽しんだけど、ちょっとあの作風は鼻に突き始めた感じでしたが、本作でその傾向が更に進んだ感じです。

 なんなんでしょうかね、この感じは。わかり易くいえば「スターウォーズ」の旧3作と新3作の違いにちょっと似てますね。新しいSWはCGに頼りすぎ。100%CGのカットも多かったが、このアバターがまさにそうです。

 パンドラという惑星の描写とナヴィというデカい原住民はすべてがCG。よく出来てるけどCGなのはわかる。「エイリアン2」のようなモビルスーツもいっぱいでるが、それらも全てCG。つまりは製作期間4年というのはCGの描写にかかった時間が大部分だ。

 もうここまでくるとこれは映画というかむしろ超長い「アトラクション」だ。まあ、3D映像で「観るのではなく、そこにいる」というコンセプトからしてそれが狙いだろう。でも2時間半もCG映像見せられてもなぁ。体感型という向きでは「クローバーフィールド」や最近、超低予算だけど大成功した「パラノーマル・アクティビティー」に軍配が上がる。

 話のプロット的には決して新しくはないですね。要は敵の懐にもぐり込み、内偵をしている間に敵側に情が移ってしまったアンダーカバーだね。バーチャルゲームみたいに自分の分身を遠隔操作する「アバター」の存在は今風だけど、ブルース・ウィルスの「サロゲート」と同じく別に斬新ではない。むしろ「ターミネーター」の方がぜんぜん斬新だった。

 「完全主義」を貫くキャメロンだが、それは技術上の完璧さのみへの追求であって、脚本は全く完璧ではない。主人公は惑星の原住民とコミュニケーションを計るために原住民の言葉を勉強するのだが、なぜか原住民とはほとんど英語で会話している。ナヴィが英語をしゃべれるというのは絶対におかしい。わずかなナヴィ語での会話には字幕が付くが、これは完全にご都合主義だ。「アポカリプト」のように徹底させて欲しいが、ファミリー映画なのでムリだったのだろう。

 どうにもですね、カネだけかけてすごい映像さえ見せればヒット間違いなし!みたいな魂胆が丸見えで鼻に突くんですね。もちろん全世界ヒットは間違いないでしょうが、高額な制作費を回収してどの程度のおつりが来るのか見ものです。

 せっかくのクリスマス大作をクサしてしまいましたが、こちらLAの劇場では見終わったアメリカ人達は拍手喝采、「うん、いい映画だったぜ」と満足しておりました。あの単純思考がうらやましい。誤解のないようにフォローしますが、本作は観る者を驚愕する怒涛のCG大作。まさに「EYE CANDY」。ビッグスクリーンで観る価値は充分にありますよ! 





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