ぶれらん的な感じコミュのなぜロイはデッカードを助けたのか？

そんなもん、ロイは命というものを大事にしたかったんだろ、ってボイスオーバーでもイってたやん。

　それはそうなんですが、ただそれだけでしょうか？もう少し突っ込んで議論したくなりました。私にとっては最大の謎です。皆さんはどう思われます？

　私の想像では、
1.　ロイはレプリカントの製作元であるTyrel Corp.の関係者と自分に危害を加えるもの意外は殺したくなかった。（もっともOFF WORLDから地球へのシャトルのクルーは必然的に殺したが。）

2.　デッカードはロイに危害を加えたが、その時点ではロイの延命の道は完全に絶たれており、死期も目前だったため（1）のポリシーを適応した。

3.　ロイはタイレル博士もセバスチャンも殺してレプリカントの独占製造の道を経ち、もう自分たちのように短い命に悩まされるレプリの誕生を終わらせたと考えたので、それ以上の命は無駄にしたくはなかった。

4.　だとしても、恋仲のプリスをデッカードに殺されて怒り最高潮なのにデッカードだけ生かして自分たちだけ死ぬ事を許せるか？だとしたらロイはかなり崇高な精神の持ち主ということになる。事実、ロイは決して生みの親であるタイレルを憎んではいなかった。証拠に彼の頭を砕く前に口付けしている。新たなレプリの生産を止めるためにはタイレルとJ.F.の死は必然で、泣く泣く殺害した。

5.　最後に、ロイはデッカードがレプリである事を短い時間で感じていたのでは？人間がレプリを見分ける方法はヴォイ・カンフだけだが、人間以上の能力を持つレプリのこと、臭いとか行動の違いを知っていてもおかしくない。デッカードとレイチェルは記憶インプラントにより人間だと思っているのでそのような能力は無し。
　だとすれば、「こいつレプリじゃん。しかも人間だと思ってる。可愛そうな奴だな、しかもブレードランナーなんかやらされて。そりゃそーだよな、こんな現場の糞仕事を生身の人間がやるわけないし。今死なせるこもないか、どーせ死ぬんだし」と頭脳明晰なロイはデッカードの履歴を見抜き、助けてやった。

　でもロイは最後に「君たち人間が信じられないような物を見てきた...」とデッカードに言った。彼がレプリである事をあえて告げないロイの優しさか？だとしたらロイは最高に思いやりのあるいい奴！登場人物中最も「人間的」なキャラという結論に達してしまいました。

　などと勝手に思いつきました。皆さんはどう思われます？