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EU外交コミュの今月(二月)の「外交フォーラム」特集を受けて

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今月の雑誌『外交フォーラム』の特集はE・H・カーということで、多くの識者によるカーへの思い入れから、研究に対する評価が書かれていました。


コミュニティ「EU外交」の皆さんにとっても、E・H・カーは馴染みの深いことだと思います。

職業のキャリアからみても、イギリス外交官やジャーナリスト、そして学者へと面白い経歴をもち、
『危機の二十年』や『ナショナリズムの発展』といった国際政治学から
『歴史とは何か』、『ロシア革命史』といった歴史学の分野、それも歴史哲学についても、自論を展開していくカーには様々な思いがあるでしょう。


そこで、カーに関する意見、たとえば本の感想や批評など、カーと自分の記憶など、なんでも書き込んでみませんか?

最近のEU外交とカーについても面白いと思います。

みなさん、自由に意見を交わしましょう!

コメント(1)

話を振った人間として、まず書き込んでみます。




個人的に、

カーとの出会いは高校2年のときでした。ムック『歴史学がわかる』で、カーの『歴史とは何か』を見つけて、丁度本屋で見つけたのが始まりでした。当時は歴史学どころか、世界史もフランク王国までしか進んでいなかった自分にとって、内容はちんぷんかんぷんでした。それでも、ネットや高校の先生にカーについて質問し、少しカー自身についての知識を得ました。

外交官として、

学者として・・・


本格的に読み始めたのは、受験に失敗したのちの、浪人期間です。当然、国立二次の試験にも出ないような本ですが、暇を待てあましていたので、読むことにしました。某K塾には変わり者の先生が多く、元マルクス左派の先生の影響から、哲学書の入門を読んでいたり、世界史もすべて知っていたので。。。

読み進めていくうちにうれしくなったのを覚えています。初めて、歴史家の仕事や、歴史そのものを理解した気になったからです。


もちろん、今となっては、(といってもそう感じてから1年経つか経たないかくらいですが)自分の勉強不足は重々承知していますし、当時無敵と感じていたカーにも批判すべき点がある、と生意気にも考えるようになりました。

しかし、あれから『危機の二十年』や『ロシア革命史1917-1929』を読む中でも、カーの業績について、尊敬する気持ちは変わっていません。

ロシア、特に革命期についていままで関心を持ち続けているのは、間違いなくカーに影響を受けているからだと思います。




学問の面では、
東西冷戦時代に、大国の自発的な譲歩を前提に、ユートピアとリアリズムを折衷しなければならないと説いたカーの画期的な意見は、『危機の二十年』に書かれており、この本は国際政治の古典的名著となっています。僕は第二版、WW?後に出たものを読んだのですが、今でも通用する論に対して、畏怖の感をすら感じました。

しかし、その意見があまりにも大国中心的な、たとえばチェコやリトアニアといった小国に対して冷たいところに疑問を覚えました。バルト三国やフィンランドといったかつての弱国は今日、国際的に大きな力を持っているからです。


いろいろと述べてきましたが、カーは偉大な学者の一人です。そして、参考にする点も、批判できる点も多くあります。ゆえに、彼ほど学問において面白い人はいないのではないか、と思います。





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