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古美術愛好会コミュの王朝の恋−描かれた伊勢物語−

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出光美術館
    
http://www.idemitsu.co.jp/museum/
 
*展覧会期間:平成20年1月9日(水)〜2月17日(日)まで  
       

*開館時間 :午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
      
       ※金曜日は午後7時まで開館しています。(入館は午後6時30
分まで)

*列品解説 :1月10日(木)、1月24日(木)、2月7日(木)

        いずれも午前10時30分より

      :1月11日(金)、1月25日(金)、2月8日(金)

        いずれも午後6時より

       ※都合により変更になる場合があります。
   
    
*休館日  :毎週月曜日(ただし1月14日、2月11日は開館) 
            

*入館料  :一般1000円 /高・大生700円(団体20名以上、各20
0円引)

      :中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)

      ※「乾山の芸術と光琳」展開催中、ミュージアムショップで前売券
(800円)
       を発売しています。       


3.□▲○ 「王朝の恋」展 展示構成は  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇

☆本展は以下の5つのテーマで構成します。

(1)むかし男ありけり −業平の肖像

 「むかし男ありけり」と書き示される貴公子は、古来、在原業平の面影とと
 もに語られてきました。『伊勢物語』は125段を通じ、主として業平の恋
 歌とともに展開しています。いわば『伊勢物語』といえば「業平」というよ
 うに同位体として認識されてきたのです。理想化された業平が、どのような
 イメージで描き出されてきたかを、書画の優品を通して、企画の導入としま
 す。


(2)描かれた恋の行方 −絵巻と宗達色紙

 伊勢物語125段中より名場面を取り上げて、『伊勢物語』の中に描かれた
 恋のゆくえを、充実した優品鑑賞とともに味わっていただけるコーナーです。
 重要文化財の「伊勢物語絵巻」(2月5日〜17日展示)では、男女の表情
 における心理描写に加え、緻密な舞台演出が見どころです。部分の拡大写真
 とともに細部までじっくりと見ていただくことで、貴族たちが美術鑑賞に耽
 った空間を体感していただきます。また「宗達色紙」の愛称で親しまれる優
 品「伊勢物語図色紙」は、常時10数点をずらりと展示します。所蔵家の好
 みによる表装の美しさも加わって、競い合うような空間が見どころとなりま
 す。

(3) 東下り −ある男の旅愁

 若き日々の幻想的な恋から、次第に恋の魔力へと引き込まれてゆく貴公子。
 そうした中で、京の地をのがれ東国へと旅に出る。未練たっぷりの貴公子
 に、「東下り」の名所めぐりがミスマッチする第9段「東下り」の場面を
 琳派作品を中心として展観します。優品をご覧いただきながら、画中の貴
 公子とともに「東下り」の世界を体験してください。

(4) 恋白露 −運命(さだめ)と哀歌

 恋は魔物・・・省みることなく、次々の恋におちてゆく貴公子。しかし
 恋はいつもはかなきものと、その運命を実感するのだった。125段中
 には、白露のごとく、はかなく散る恋の様子が所どころに描かれていま
 す。思いどおりにうまく運ばないもどかしさが、また恋の魅力でもあり
 ます。こうした場面を集めて比較展示します。登場人物の心理状況が画
 家の手によってどのように描き出されているかをご鑑賞いただきます。

(5) 伊勢物語を描く

 江戸時代のはじめには、絵入り『伊勢物語』(嵯峨本)が大ヒット。こ
 れを規範として、嵯峨本に載る49段分の絵は広く汎用され、ついには
 合成されて屏風形式にまでなりました。画家たちの個性あふれる描写力
 と創意に満ちた編集力を、各作品の比較よりお楽しみいただきます。


4.□▲○「王朝の恋」展の主な出品作品 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 *伊勢物語絵巻  鎌倉時代 重要文化財   和泉市久保惣記念美術館
   
                  ※展示期間:2月5日〜2月17日

 *和歌色紙    桃山時代 後陽成天皇筆 重要美術品  出光美術館

 *伊勢物語図色紙 江戸時代 伝俵屋宗達筆       出光美術館他

 *在原業平図   江戸時代 岩佐又兵衛筆 重要美術品  出光美術館

 *禊図屏風    江戸時代 伝 尾形光琳筆 重要美術品 出光美術館

 *蔦の細道図屏風 江戸時代 深江芦舟筆 重要文化財 東京国立博物館

 ※以上を含め約70点を展示します

コメント(8)

うわっ!伊勢物語大好きですハート達(複数ハート)
絶対にいきますわ!楽しみです☆
(昨日ようやく鳥獣戯画を見て来ました^^)
コメントありがとうございます。
しかし、大名の蔵が空いたて出てきた品々を、美術館を建てるほど集めた人たちの鑑識眼と財力に敬服します。。
伊勢物語は、僕も見に行ってみたいです。。
.□▲○「王朝の恋」展の主な作品解説 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

*伊勢物語図色紙「武蔵野」 伝俵屋宗達筆 江戸時代   出光美術館蔵
             
                 紙本金地着色 34.5×20.9cm 
  
 
 江戸時代の初め、当時の画壇に新風を巻き起こした町絵師・俵屋宗達。宗達の
 工房で描かれた絵画は、色鮮やかで優しい表情を誇っています。この図は『伊
 勢物語』第12段「武蔵野」のシーンを描いたものです。世に「宗達色紙」の
 愛称で呼ばれ、歴代の伊勢物語絵を代表する作品です。−かなわぬ恋に、愛し
 き女性を連れて逃げさる男。武蔵野のくさむらへとのがれ込んだが、ついに追
 っ手に囲まれてしまう。いざ野に火を放たんとするその時、嘆きの歌を詠んで
 捕らわれる二人だった。男女が交わるうたかたの恋。王朝人の華やぎと可憐な
 心理描写が光ってみえます。この作品は、かつて近代茶道の名匠・益田鈍翁の
 愛蔵品でした。


4.□▲○ TV放映のご案内 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

☆出光美術館所蔵の仙がい筆「指月布袋画賛」スポットをあて、多角的な視点か
 らその傑作の魅力に迫る美術ドキュメンタリーにテレビ東京系列、「美の巨人
 たち」で放映されます。「指月布袋画賛」をはじめ当館所蔵の仙がい作品がハ
 イビジョン放送で紹介されますのでぜひご覧ください。

*番組名:「美の巨人たち」 テレビ東京系列全国6局


*放送予定日:2008年1月5日(土)午後10時〜10時30分
おお、ますます期待が膨らみます。
あ、遅ればせながら、本年も何とぞ宜しくお願い致します。
展覧会情報いつも大変心強いです。
たまかづらさん、こちらこそ宜しく御願いいたします。
お役に立ててうれしいです。)^o^(
□▲○ 「王朝の恋」展の主な作品解説  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇

 ? 在原業平図 一幅 岩佐又兵衛筆 紙本淡彩 126.0×53.0cm

                  江戸時代 重要美術品  出光美術館蔵

 狩衣姿で、見返りポーズの勇姿。岩佐又兵衛(1578〜1650)は数多く
 歌仙絵を手がけているが、その中の業平図だけがここに取り出された。和漢の
 古典図像に通じていた又兵衛は『伊勢物語』を主題とした作品も数多く手がけ
 ている。本図は、立ち姿の業平で、無背景の中に描き置かれている。賛はその
 書風から烏丸光廣(1579〜1638)によるものと知れる。第八十八段
 「月をもめでじ」中の和歌一首を書くが、歌中の心情は、月日積もりて年老い
 る憂いを謳うもの。若き業平の図への着賛とのギャップには何か意味が込めら
 れているのだろうか。透明感に優れた淡彩の用い方は又兵衛独特の手法で、精
 緻な描写と相まって『伊勢物語』に垣間見る貴公子・業平の虚像を見事に描き
 出している。

 ? 伊勢物語絵巻 一巻 紙本着色墨書 26.8×412.0cm

       鎌倉時代 重要文化財   和泉市久保惣記念美術館蔵

 現在伝存している伊勢物語絵巻の中で、最も古い着色作品である。だが、残念
 ながら現在遺るこの一巻には、詞書二段分と絵が七段分しか収まっていない。
 当初はこの絵巻の一部であったろう詞書一紙分が御物の中にあることから、伝
 来途中に分割されたことを知る。濃彩や金銀による鮮やかな色調と、景物の表
 現に見る徹底した細密描写は、この画家の優れた技量を示している。平安時代
 の物語絵における吹抜屋台を用い、俯瞰する視点は一定で展開するものの、
 「春日の里」図において、姉妹を正面から見据えるような大胆な構図で描く。
 人物の表情は、豊頬でふっくらとしておだやか、目鼻口を上部に集中させる点
 などからも、鎌倉時代後期の様式といえよう。

 ? 蔦の細道図屏風 六曲一隻 深江芦舟筆 紙本着色 江戸時代
          
        132.5×262.0cm 重要文化財 東京国立博物館蔵

 光琳に学んだとされる深江芦舟(1699〜1757)は、琳派特有の装飾性
をさらに進めて斬新な構図と抽象的な画面による効果を追求している。本図は第
九段の内、宇津山を行く貴公子一行が偶然にも旧知の修行者と出会う場面を描い
たもの。大小のこんもりとした岩山で画面の多くを覆っている。色分けして左右
に配置した重なる大きな岩山は、上下に位置を違えることで、その間のわずかな
空間を曲がりくねる山道に想定させるという効果を上げている。またいずれの人
物も背姿で描かれているが、中央に歩く貴公子だけが左方向へと首を振る様子で
描かれている。これによって出会いの偶然性が見事に演出されている。

 ※1月9日(水)〜20日(日)まで展示
「王朝の恋」展の主な作品解説  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 
? 禊図屏風 二曲一隻 伝 尾形光琳筆 紙本着色
164.5×180.5cm
江戸時代(18世紀) 重要美術品 出光美術館蔵
                            
 第六十五段「禊」を描く本図は、「嵯峨本 伊勢物語」の構図を踏まず、み
 たらし川に臨して座る男性一人の像となっている。斜め背後からの姿形は、
 伝統的な歌仙絵の中の像に近いことから、筆者は業平を意識しながらこの図
 様に決めたことがわかる。光琳風の画面構成は、特に、半円状に描かれた意
 匠性の高い川に認められる。点を連ねて描く波頭が、急流の方向を示すが、
 川の流れによっても省みがたき恋路を男の背姿が語って見せる。


 ? 伊勢物語屏風 六曲一双 紙本着色 各113.2×323.4cm
江戸時代(17世紀)出光美術館蔵

 右隻に十一段十二図分、左隻十二段十二図、都合二十四を描いた中屏風。
 どの図もやはり「嵯峨本 伊勢物語」の挿図とほぼ一致するもの。主要な場
 面をおおよそ上下段に配置するが、規則的な展開は示さない。むしろ菱形状
 に交錯しながら各図は展開しているが、各段も序列は入り乱れている。金雲
 の描き方と、その間より俯瞰的にのぞき見るような構成、そして人物の顔貌
 にみるふっくらとした描きぶりの特徴は、狩野派の描法に倣ったものであろ
 うか。源氏絵においても同様の特徴を示す屏風が確認できることから、貴族
 の教養として絵の段を判じて楽しむような役割を担った屏風なのであろう。


 ? 富士図扇面 一幅 伝 尾形光琳(画表装:鈴木其一)筆 紙本着色
15.9×50.1×25.2cm 江戸時代(18世紀)出光美術館蔵

 扇面に描いた光琳の富士図としては、大和文華館蔵「扇面貼付手箱」の中籠
 に貼り込まれた一図が有名である。光琳は『伊勢物語』の図を好み、しばし
 ば描いていることからも、富士の図となれば第九段「東下り」をテーマに描
 いたものと連想できる。表具では台紙にあたる部分だが、そこには江戸琳派
 の継承者鈴木其一による画表装が見える。周辺に金銀泥で描かれた薄の図様
 は、第十二段「武蔵野」の舞台を彷彿とさせ、まさに秋草茂る武蔵野の情緒
 を醸している。


 ? 宇津の山 一幅 小杉放菴筆 麻紙墨画淡彩 46.6×56.0cm 
昭和時代(20世紀) 出光美術館蔵

 第九段「東下り」の宇津山の場面。蔦や楓が生い茂る暗く細い山路で知られ
 る宇津山だが、ここでは蔦や楓、山路すら描かれていない。たまたま通りか
 かった顔見知りの修行僧に、石の上に腰掛けた男が、胸のうちを語る様子が
 表情豊かに捉えられている。さみしい山路で、つのる人恋しさ。夢にも現れ
 てくれない、連れないあの人へと書いた手紙を、その修行僧に託すのだった。
 小杉放菴(1881〜1964)は、山を愛し、晩年は仙人のような棲家を
 造り、巨石に座って妙高の山を仰いでいた。麻紙に擦りつけるように筆を運
 んでつくり出された、彼独特のやわらかな線と色合いは、旅路のふたりの間
 に、つかの間のやすらいだ空間を演出している。
? 蔦細道蒔絵硯箱 一合 伝 五十嵐道甫作 木製漆塗 
19.7×17.5×3.7cm 室町〜桃山時代(16世紀)出光美術館蔵

 第九段「東下り」を主題に、人物を一切廃して、段中の景物や登場人物の持
 物などが意匠化された硯箱である。蓋表には蔦の細道の景観に沿いながら、
 山道に生い茂る蔦と楓葉を構図としており、蓋裏では山道であろうところに
 笈を左脇に置いて、旧知の修行者の存在を暗示している。見込み部には、波
 の意匠に都鳥を添えており、舟形の水滴を備えるなど同段「墨田川」を主題
 としていることが明らかである。これに近い図様のものには、東京国立博物
 館蔵の「蔦細道蒔絵硯箱」や宮内庁三の丸尚館蔵「蔦細道蒔絵文台・硯箱」
 が知られている。

? 筒井筒蒔絵硯箱 一合 木製漆塗 23.8×22.4×5.0cm
江戸時代(17世紀) 出光美術館蔵

 第二十三段の「筒井筒」の必須モチーフは、およそ中央に置かれる井戸とそ
 れを囲んで配置される二人の童子である。井戸は斜め俯瞰の視点で、菱形状
 に描かれ、それを挟んで対称的に人物は配置されるという構図である。井戸
 の内部には琳派風の水流文が描かれている点は珍しい。現存する「筒井筒」
 の蒔絵作品には、大阪市立美術館蔵品、徳川美術館蔵品の硯箱が知られてい
 るが、構図はそれぞれに異なっている。蒔絵師による独創性のあり方がここ
 に窺えるようだ。本作はこれらの中で最も複雑な手法かつ華やかなものであ
 る。その一つの理由としては、本来の場面には決して必要のない景物、つま
 り近接拡大された秋草の群生などが意匠性を主張していることがあげられよ
 う。
3.□▲○ 伊勢物語早わかり(お話のあらすじ)  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ? 伊勢物語図色紙「関守」(益田本)一幅 伝 俵屋宗達筆 紙本着色墨書

      24.5×21.2cm 江戸時代(17世紀) 出光美術館蔵

 東の五条あたり。築地塀が壊れていた屋敷があった。この家に住む娘と恋仲
 となった男は、門を通ることなく、壊れた塀を通い路として、娘とたびたび
 密通していた。聞きつけた家の主は、毎晩、見張りを立てて邪魔をした。逢
 うことのできなくなった男に、悲しむ娘。男はつのる思いに寝ることもでき
 ないと、悩みの歌を送る。主は致し方なく許すのだった。

 ? 伊勢物語図色紙「富士山」(益田本)一幅 俵屋宗達筆 紙本着色墨書

   24.5×21.0cm 江戸時代(17世紀)初公開 

 京に住みづらくなって東国への旅に出た男。伊勢、尾張、信濃の路を通り、
 駿河へとすすむ。富士山が美しく見える場所に赴いた男は、五月も末だとい
 うのに、いまだ山肌には鹿の子まだらの雪が見えるのに驚き、歌を詠む。

 ? 伊勢物語図色紙「水鏡」(益田本)一面 俵屋宗達筆 紙本着色墨書

   24.5×21.0cm 江戸時代(17世紀)サントリー美術館蔵

 一夜だけ契りを交わした男。その後、女のもとを訪れることはなかったが、
 久しぶりに立ち寄ってみると、女は、たらいの水に映る自分をみて、深く
 沈むような心寂しさを歌に詠んでいた。これを聞いた男は「そこに悲しく
 沈んで見えるのは私ですよ」と詠んで女に送った。

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