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正しい日本語を愛しましょうコミュの「じ」と「ぢ」 「ず」と「づ」──地面 稲妻 世界中

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「じ」と「ぢ」「ず」と「づ」に関して日記から抜粋します。

「じしん」の話は、下記でよいだろうか。質問サイトにものすごい数がとびかっている。
【突然ですが問題です【日本語編9】──いろいろな読み方2? 「地面」は「じめん」か「ぢめん」か】 
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1736067&id=55062436
 問題は下記の部分。
==============引用開始
 ちなみに、〈「チ」と「ジ」の読みがある〉なんてのはあとから適当にくっつけた理由だと思う。歴史的仮名遣いをやめたときに生じた矛盾をごまかすための屁理屈としか思えない。
==============引用終了

 ここを正確に書こうとすると厄介なので、できればふれたくなかった。
 ただ、「世界中」「稲妻」の話が出てくると、下記をひくしかなくなる。

【現代仮名遣い:文部科学省】
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19860701001/k19860701001.html
==============引用開始
なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。

例 せかいじゅう(世界中)

いなずま(稲妻) かたず(固唾*) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく

うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく

あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく

うでずく くろずくめ ひとりずつ

ゆうずう(融通)

〔注意〕 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1),(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。

例 じめん(地面) ぬのじ(布地)

ずが(図画) りゃくず(略図)
==============引用終了

 当方は現代仮名遣いしか知らないので、異和感を抱きながらもこのルールに従っている。だが年配の物書きなかには強い抵抗を感じる人もいるらしい。当然だろう。どう考えても帳尻合わせで、整合性がない例が多数ある。連濁プラスアルファで説明できる例も多いが、説明できないものがモロモロある。やはり、ルールに無理がある気がする。
 このあたりは新聞社系の用字用語集に用例が詳しく出ているので、さほど困らない。
「さほど困らない」が、いまだに迷う例がある。
「初物尽くし」は「づくし」らしい。
「黒尽くめ」は「ずくめ」らしい。
 そんなアホな。漢字に逃げるのが無難なんだけど、「尽くめ」なんて表記は使わないから、毎回のように確認することになる。あとよく目にするのは「こじんまり」という書き方。半々くらいの確率でライターさんがやらかしてくれる。これも「間違い」ではない気がするが、修正するしかないだろう。

 ↑には〈「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする〉とある。しかし、用字用語集は認めていない。
 まあ、こういうのは漢字で書くのが無難だろう。
 さらにはこういう話もある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E4%BB%AE%E5%90%8D%E9%81%A3%E3%81%84
==============引用開始
「中」の例[編集]
ひとつ字音の問題を例に挙げる。「中」は字音を漢音呉音ともに「チュウ」と読む。ところが「世界中」となると「セカイジュウ」と読む。字音に存在しない音が現れたが、これが「複合語」が濁る場合の一つの例である。
この「世界中」の「中」を「じゅう」と書くか「ぢゅう」と書くかについて、「現代かなづかい」は明記していない。その点について、「現代かなづかい」を補う形で出された「正書法について」(昭和31年国語審議会報告)では、「現代語としては、語構成の分析的意識のないものと考えられる」との理由で、「じゅう」と書くものとし、「『ぢゅう』と書く場合はない」としている。
==============引用終了

 昭和21年には「明記していない」らしい。
 昭和31年には「『ぢゅう』と書く場合はない」としたらしい。
 昭和61年には〈「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできる〉ことになったらしい。
 
 話が二転三転しているということだろうか。
 アホくさ。付き合いきれない。


【現代仮名遣い:文部科学省】 に関して補足。下記から一部抜粋。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945829250&owner_id=5019671

「じ」と「ぢ」「ず」と「づ」の使い分けは、ほとんどの場合、連濁で(一応)説明できる。「おりづる」は「つる」が連濁で「づ」になっている。「気づく」は「気がつく」の「つく」が連濁で「づく」になっている。このあたりは迷う余地がない。
 ↑であげられているのは、連濁では説明できない例外的なもの。
 別にあげる必要性を感じないもの(ときわず、みみずくetc.……)もあれば、なぜそうなるのかわからないものもある。
「差し詰め」「融通」あたりは、「ず」にする理由が不明。「詰」も「通」も「ず(う)」の音はもっていない。
「黒尽くめ」に関しては〈1〉に書いたとおり。
〔注意〕の記述もよくわからない。
「地」(たぶん「治」も同様)に関しては〈1〉に書いたとおりで一応説明できる。「地」は「ち」のほかに「じ」の読みがある。
 だから「生地」の場合も連濁で「ぢ」になるのではなく、「きじ」。語頭に来た場合も、「じしん」「じめん」。おそらく、「地」で始まる言葉が多いからこういう措置になったのでは。「治」はオコボレで同様になった?
 これと「図」を並べているのは意味不明。
 もし「地」と同様なら、「図」が「つ」のほかに「ず」の読みがあることになる。
 だから「略図」は「つ」の連濁ではなく「ず」。語頭に来ても「ず」になる、ってこと。
 ところが実際には「図」には「つ」の音はなく「ず」(ほかに「と」と「はか」)しかない。「ずが」も「りゃくず」も「づ」になる理由がない。
 何を言いたいのかわからない。
 やっぱりアホクサ。

 ちなみに、将来は「じ・ぢ」「ず・づ」は「じ」「ず」に統一されるかも、という説が飛びかっていることに関して。
 当方は国語学者ではないので、そんなむずかしいことは見当もつかない。検討する気もない。諸賢の健闘を祈る。
 たださぁ。
 遠い将来には統一される可能性があるかも……それは誰にも否定できない。
 でも当分の間はそんなことはないのでは。矛盾だらけなのに、どうにかこうにか定着しているんだから。
 助詞の「は」や「を」も発音どおり「わ」や「お」になるかも……可能性は否定しない。でも当方が生きている間にはそんなことにはならないと思う。


【201500913追記】
 2010年の常用漢字表の改訂の際、「中」に「じゅう」の読みが追加されたらしい。
 これも「地」と同様の帳尻合わせでしょう。とりあえず矛盾がひとつ改善されていたことになる。
 ナンジャソリャ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1906878854

コメント(2)

 このテの話でひとつだけ「近い将来には……」と感じているものがある。
「こんにちは」(必然的に「こんばんは」も)の表記だ。「こんばんわ」に統一、とまではならないと思うけど、「こんばんわ」でも「間違い」ではない……ということなら可能性が高い。もしかすると、現在でも「間違い」ではないのかも。
 現状のルールでは、「こんにちは」が一般的。これっていつからなんだろう。やはり仮名遣いのルールがかわったときかね。
 当方の一番古い記憶では、昔小学校関連の本をつくったとき、〈「こんにちわ」ではおかしいわ〉というタイトルを使った。内容は、「わ」と「は」の使い分け。新卒のときだから、いまから10年以上前(一片のウソもない)のことだ。


●「わ」を使っている例
1)『今晩わメイコです』
https://kotobank.jp/word/%E4%BB%8A%E6%99%A9%E3%82%8F%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%81%A7%E3%81%99-1716822#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89.E3.83.97.E3.83.A9.E3.82.B9
==============引用開始
デジタル大辞泉プラスの解説
今晩わメイコです

日本のテレビ番組。NHK制作のコメディ。1954年10月〜1957年3月放映。出演:中村メイコ。天才子役と言われた中村がメインの20分番組。
==============引用終了

2)『こんばんわ』
 中島みゆきの3曲目のシングル(1976年3月25日リリース)。

3)「握りまして先番」(高島俊男『本が好き、悪口言うのはもっと好き』所収)P.26
 NHKの囲碁番組で、司会の小川誠子(懐かしいなぁ)が、「囲碁ファンの皆さま、こんにちわ」と挨拶することについて書いている。もちろん、小川誠子の話し言葉どんな表記なのかはわからない。「わ」としているのは高島先生。

 さあ、1)〜3)は全部単なる誤用と断言できる人はしてもらおうか。
 古い話に関してはほとんど知識がないので、あまりつっつくのはやめておく。
 勉強のために下記を読もうとして挫折した(泣)。
【歴史的仮名遣い教室】
http://www5a.biglobe.ne.jp/accent/kana/index.htm
【平成疑問かなづかひ】
http://homepage3.nifty.com/gimon/


●「こんばんは」の変形
「こんにちは/こんにちわ」にはくだけた形があり、それぞれかなり普及している。
1)こんちは/こんちわ 
2)ちはー/ちわー
3)ちはっ/ちわっ

 たぶん、下に進むほどくだけ方が激しくなり、「ちはっ/ちわっ」あたりだと、原形を意識せずに使っている人もいるのでは。もし原形を意識するなら、「は」を使うべきだろう。
 なんの根拠もないが、1)くらいなら「は」でもよい気がするが、2)3)は「わ」のほうが自然な気がする。
 ちなみに、1)は「こんちは」の形で辞書にのっている(笑)。
https://kotobank.jp/word/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AF-506350#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
こんち‐は【今▽日は】

[感]《「こんにち(今日)は」の音変化》昼間のあいさつの語。「こんにちは」よりくだけた言い方。
==============引用終了


●「こんにちわ」になるのは時間の問題?
 いろいろなことを考えると、「こんにちわ」もOKってことになっても不思議はないような。たとえそうなっても、当方は「こんにちは」を使いつづけると思うけど。
 いっそ「こんにちゎ」……やかましいわ。

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