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コミ・セミNETコミュの【溶けゆく日本人】ペット溺愛 寂しさ故の“人間待遇”

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 ≪過保護が生む堕落(7)≫
 レースをあしらったピンクの愛らしいボレロ、カシミヤなどを素材にしたドレス…。壁面に、小さなハンガーでつり下げられたカラフルな洋服の数々。何も知らずに足を踏み入れると、高級子供服店と勘違いするかもしれない。だが、これらはすべて、ペットの犬用だ。
 アメリカ・ロサンゼルス発の愛犬用ブランドが注目を集めている。3年前に日本での販売が始まり、現在、東京、大阪、神戸など全国に11店ある。日本で店舗展開している衣料品メーカーによると、主力商品の犬用ウエアは1万〜2万円台という価格帯だが、年間の購入総額が数百万円に上る客もいるという。大阪・心斎橋の店舗では、対前年比50%増という売り上げを記録した。
 「ビーフステーキローズマリー風味」「鮭(さけ)の南蛮漬け」「黒豆入り和風チーズケーキ」…。10種類のおいしそうな料理が詰め合わされたおせち。セブン−イレブン・ジャパンが昨年末、初めて販売した犬用の「NEW YEAR“わんダフルおせちセット”」だ。試験的に首都圏エリアでの限定販売だったが、予約が殺到。当初の予定よりも販売数を増やして対応した。
 今年に入って、ひな祭りに向けて“わんダフルマフィンセット3個入り”を企画したところ、こちらもすぐに予約がいっぱいに。「ペットが家族の一員になっていることを実感します。おいしいもの、安全・安心なものを食べさせたいというニーズが本当にあるんですね」と担当者も驚きを隠せない。
                  ◆◇◆
 ペットを「大切なうちの子」と呼ぶ飼い主たち。衣食住から、しつけの教育、医療、レジャーまで、“人間並み”の待遇をしてやりたいという思いはエスカレートするばかりのようだ。
 大阪府豊中市の「ルカ動物医療センター」。傷の小さな内視鏡手術を行うことで知られ、近隣はもちろん、新幹線に乗って遠く九州や東京などからも、ペットを連れた飼い主が訪れる。「私たちが思っている以上に愛されている」と院長の江原郁也さんは実感している。
 だが、度を過ぎると、逆にペットにストレスをかけることもある。
 「うちの子はささみが大好きだから」としょっちゅう、愛犬に肉を食べさせていた飼い主。タンパク質をとりすぎて、肝臓病や腎臓病のリスクが高まっていたが、飼い主の弁明は「かわいい瞳で見つめられたら、あげずにはいられなかった」。ほかにも、「寒そうだから」とペット用ヒーターを使いすぎたために、肌が乾燥して皮膚病になってしまったり、「誕生日だったのでケーキを食べさせたら、下痢をしてしまって…」と運び込まれた犬も。
 江原さんは、こう忠告する。
 「本当の愛情とはどんなものか考えてほしい。人間の子育てでも、子供の言うとおりに育てていいわけではない。人間のように扱うといっても、犬には犬の習性が、猫には猫の習性があり、生活環境も違う。それを理解することが大切です」
                  ◆◇◆
 大阪府能勢町。山間の一画に、犬や猫の鳴き声が響き渡る。捨てられたり、迷った動物を保護し、新しい飼い主探しなどを行っているNPO法人「アニマルレフュージ関西(アーク)」には現在、約300匹の犬と約200匹の猫がともに生活している。
 理事長のエリザベス・オリバーさんによると、以前は雑種犬がほとんどだったが、最近は純粋種が増えているという。
 例えば、イギリス原産のボーダー・コリー。円盤型遊具を上手にキャッチする姿などで人気が高まっている犬だ。ある日、飼い主から「噛(か)みつかれるようになったから怖いので…」とアークに連絡が入った。事情を聞いてみると、マンションで鎖につないで飼っていたという。ボーダー・コリーはもともと、羊の群れを統率していたワーキングドッグ。ストレスから人間に噛みつくようになったらしい。
 オリバーさんは飼い主の知識のレベルの低さに驚くとともに、「日本人はブランド品や新しいものが好きだから」と、日本人の飽きっぽさを指摘する。重ねて、こう苦言を呈する。
 「社会の変化とともに、人間同士の触れ合いが少なくなってきて寂しいのかもしれません。その足りない部分をペットで埋めようとする。だから、過保護にもなる。でも、ペットを飼う前によく考えてほしい。勉強不足は動物虐待にもつながります。最期まで責任を持って飼ってほしい」
(岸本佳子)
                   ◇
 《メモ》ペットフードメーカーなど67社で構成する「ペットフード工業会」(東京)が昨年10月に行った調査によると、全国で飼育されている犬は1208万9000匹、猫は1245万7000匹。飼育場所は純粋種の犬の場合、2人以上世帯の77.3%、単身世帯の87.4%が「主に室内」と答えた。犬や猫の健康管理に対する関心度では、「大変気にしている」との回答が2人以上世帯では、犬は53.6%、猫は40.8%と、いずれも前年より6.7〜7.6ポイント増加した。
   産経新聞 2007年3月21日
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/pet/44234/

コメント(1)

ンチャさん
ペット溺愛 寂しさ故の・・やや問題の印象を受けます。

・・社会の変化とともに、人間同士の触れ合いが少なくなってきて寂しいのかもしれません。その足りない部分をペットで埋めようとする・・この傾向も問題ですね

全国の飼育が
犬は1208万9000匹
猫は1245万7000匹
合計2454万6000匹

とは多いですね。私の記憶では日本の世帯は5000万弱です。
独身世帯で何割ぐらいの人が、犬・猫を飼っているのでしょう。

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