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通訳案内士は民間外交官!コミュの参議院議員有田芳生氏の通訳案内士に関する質疑内容(参議院行政監視委員会)

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参議院議員有田芳生氏の通訳案内士に関する質疑内容(参議院行政監視委員会)

日頃、通訳案内士の立場から国会活動をしていただいている参議院議員有田芳生氏の参議院行政監視委員会(2015年6月8日)における質疑内容をご紹介いたします。ヤミガイド、ぼったくりツアーについても言及されておられます。
有田さんには、毎年、ハロー通訳アカデミーの合格祝賀会にご出席いただき、ご祝辞を頂戴いたしております。

●2014年度<合格祝賀会>(2015年3月22日開催)の動画
https://youtu.be/kG0mEqkxGLw

●有田さんと合格者の皆様の記念写真です。
http://hello.ac/2014group.pdf

●(おまけ)お料理の写真です。
http://hello.ac/2014cuisine.pdf

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有田芳生氏の参議院行政監視委員会における質疑内容
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○有田芳生君 
次に、やはり外国人観光客が増えてきている日本の現状の下において、通訳案内士の地位の問題について質問をしたいというふうに思います。
まず、観光庁から、通訳案内士というのは一体何なのか、その合格率とか、あるいは登録者が今どうなっているのか、時間ありませんので簡潔にお願いします。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
お答え申し上げます。
通訳案内士は、外国人に付き添い、外国語を用いて有償で旅行に関する案内を行うために必要な国家資格でございます。
現在の合格率につきましては、おおむね七〇%から八〇%といった実績でございます。

○有田芳生君 
つまり、難しい試験なんですよね。合格率が三割満たない。そして、言語でいえば十の言語から試験を受けなければいけない。あるいは、地理であるとか日本史であるとか、これ私、試験問題を見ましたけど、物すごく難しい。
そういうものを挑戦して合格されている人たちがいらっしゃるわけだけれども、日本全国に、だけど、一方で日本政府が放置しているのは無資格ガイドですよ。この無資格ガイド、現状どうなっていますでしょうか。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
無資格ガイドにつきましては、そのような者が存在し、また、そのために有資格のガイドの職域が脅かされているとの声は観光庁にも寄せられております。
そのため、観光庁といたしましては、平成十八年度以降、中国語、韓国語につきまして、海外の現地、北京、台北、ソウルで通訳案内士試験を実施し、資格取得を促進してまいりました。また、平成二十六年度予算を活用しまして、中国において現地旅行業者等を集めた説明会を開催し、無資格ガイドは違法である旨の周知を図るとともに、国内でも相談窓口を設置し、注意喚起や警告などを発出していくなどの対策を講じているところでございます。

○有田芳生君 
そういう抽象的な話をされても分からないんですよ。もうここで具体的な例は挙げません。テレビ、新聞などでも、もう何年も前から、外国から無資格ガイドが入ってきて、日本にいる業者とつるんで、そして観光客をバスに乗せて、そのままぼったくりの店に連れていって、そこで短時間の間に物を買わせる、そんなことが今でも横行しているじゃないですか。しかも、偽物をそこで売っている、あるいは市販で売っているものの三倍、四倍で売っている、そんなことが今でも横行しているのを認識されていますか。

○政府参考人(吉田雅彦君)
先ほども申し上げましたように、委員御指摘のように、無資格ガイドが存在し、そのために有資格のガイドの職域が脅かされたり、あるいは御指摘のような、いわゆる不適切なツアーの温床になっているという問題も指摘を聞いてございます。

○有田芳生君 
指摘を聞いているんじゃなくて、具体的な例、例えば一つ出してください、そうしたら。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
例えば、近くの国からガイドに連れられまして団体のツアーとして日本に来られまして、そして関係のあるお土産屋さんなどを回りながら、そして日本の一般のお店ではなくてそういったところから買物をするようにといったような強い勧めを受けながらといったツアーがあるやに聞いております。

○有田芳生君 
観光庁の通訳ガイド制度の充実強化については、平成二十六年には千九百万円の予算が付いていて、その説明のところでは質の悪いツアーの抑制、淘汰ということが説明されておりました。
ところが、平成二十七年度予算見ますと、通訳ガイド制度の充実強化、充実強化はそれはもちろん必要なんだけれども、質の悪いツアーの抑制、淘汰、もうやらないんですか。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
当然に、質の悪いツアーあるいはガイドと申しますのは、先ほども申し上げましたように通訳案内士の制度にのっとったものではございませんので、違法でございますので、そこにつきましては適切に対処することが必要だというふうに考えております。

○有田芳生君 
海外では、例えば観光ポリスというような制度を持って、そういう怪しいのがいたら、そこで即刻観光ポリスが動くというようなこともありますから、今後の課題として、やはり国家試験をちゃんと受けた通訳案内士がうまく仕事ができないような状況というのは改善していただきたいと強くお願いをしておきたいというふうに思います。
もう一点、今年五月六日の読売新聞、「通訳案内士 採点甘く? 担当職員「国策で合格率増」」という大きな記事が出ました。これは、昨年十二月七日に行われた英語の口述試験、これは通訳案内士の試験ですけれども、そのときに担当者が七十人以上の試験委員の前で、東京五輪も控えており、国策として八〇%の合格率を目指したい、将来性も加味して採点してほしいと言いましたと報道されました。そこにいたある試験委員は、やっぱり合格率を増やさなければいけないということで採点に影響した、ボーダーラインの人も繰り上げたというようなことを証言されております。これは事実でしょうか。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
昨年十二月に行われました通訳案内士試験において、JNTO、政府観光局職員が口述試験の試験委員に対しまして合格率八〇%を目指すといった具体的な数値を示したことにつきましては、公正性に影響を与えかねないものであり、誠に遺憾であると考えております。

○有田芳生君 
今後、そういう国家試験を受けた通訳案内士をやはり増やしていかなければいけない、ぼったくりガイドをなくしていかなければならない、その前提の上で、三年前から地域限定の通訳案内士というものができました。これは国家試験を受けている人ではありません。だけど、その地域地域で通訳案内をすることができる。そうすると、国家試験を合格した、難しい試験を合格した通訳案内士との関係はどう考えればいいんですか。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
観光庁といたしましては、昨今の訪日外国人旅行者数の増加及びニーズの多様化に対応するため、通訳案内士の数の増加と質の向上は喫緊の課題であると認識しております。
このため、去る六月五日に策定されました観光立国実現に向けたアクション・プログラム二〇一五におきましても、通訳案内士制度の見直しによる有償通訳ガイドの供給拡大等が盛り込まれているところでございます。
また、通訳案内士制度の課題、様々ございますけれども、これに対応するために、観光庁におきましては、昨年十二月に通訳案内士制度のあり方に関する検討会を設置し、先般の検討会、四月二十二日に行いましたけれども、その場では、資格制度の法的枠組みについて議論を行った結果、今後は地域に根差したきめ細かな対応ができるよう、現行の全国ガイド制度に加え、地域ガイド制度を全国に拡大する必要性について関係者間で合意を得たところでございます。これについて、先ほどの閣僚会議で決めました六月五日の観光立国実現に向けたアクション・プログラム二〇一五にも盛り込まれているところでございます。

○有田芳生君 
それは後ろ向きなんじゃないですか。地域ガイドを増やしていく、じゃ、国家試験通った通訳案内士はどうなるんですか。そこにおいてどういう位置付けで関わっていくんですか。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
観光庁といたしましては、昨今の訪日外国人旅行者数の増加、例えば昨年は一千三百万人を超える旅行者数でございまして、その二年前は八百万人台でございましたので、五百万人二年間で増えたという、こういうボリュームの中で、昨今のその増加及びニーズの多様化、これに応えるために、通訳案内士の方にはもとより、地域に密着をした、地域のことを外国人に分かっていただきたいという、そういった方々にも御活躍をいただきたいというふうに考えているところでございます。

○有田芳生君 
有名な観光地というのは、御承知のように、関東、関西に割と集中しているんです。国家試験を合格した通訳案内士もそこに多くの方がいらっしゃるんだけれども、だけど、難しい国家試験通っても、仕事がないといって辞めていく人が増えているんですよ。だけど、一方で、政府がそうやって国家試験を受けなくたって研修ぐらいでガイドというのをどんどんどんどんつくっていこうとしたら、国家試験を受けた通訳案内士の権利というのはどうなるんですか。掘り崩されていく方向を取られるんですか。ちょっとそこをはっきりしてください。

○政府参考人(吉田雅彦君) 
個々の通訳案内士の方の業務につきましては御指摘のようなことがあるかもしれませんけれども、私どもといたしましては、昨今の訪日外国人旅行者数の増加あるいはニーズの多様化を考えますと、全体としましては、通訳案内士の数の増加あるいは質の向上、そして地域に密着したガイドの方あるいはボランティアのガイドの方もたくさんいらっしゃいます。そういったことの日本の総合力が必要だというふうに認識をしてございます。

○有田芳生君 
総合力の名の下に国家試験を受けた人たちの生活の権利が損なわれるといったら、逆行じゃないですか。
だから、もう時間ですからやめますけれども、やはり国家資格を通った通訳案内士に自治体特化の研修を受けてもらって、その育成と有効活用に取り組むべきだということを最後に提案いたしまして、時間が来ましたので終わりたいと思います。
ありがとうございました。

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