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科学は愛ですコミュの初の治験、乳幼児に補助人工心臓 順調回復も移植急務

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121125-00000064-san-soci
東大病院など3施設で実施している小児用補助人工心臓の承認に向けた治験(臨床試験)で、乳幼児として国内で初めて、重い拡張型心筋症を患う1歳女児に補助人工心臓が取り付けられた。手術から4カ月近くが経過し、容体は劇的に改善した。補助人工心臓はもともと心臓移植までの橋渡しを目的とした医療機器。臓器提供者が現れなければ悲劇は回避できないという現実も控えている。(豊吉広英)

【フォト】 心臓移植受けず女児帰国 選択肢少ない日本の医療

 小児用補助人工心臓を設置したのは福島県平田村の自動車整備工、吉田昌博さん(40)と明子さん(38)の長女で現在1歳7カ月の葵彩(あおい)ちゃん。

 今年2月に同県郡山市の病院で拡張型心筋症と診断され、4月に東大病院へ転院したが容体は悪化。「これ以上不整脈が発生したら命を落とす」と指摘された7月中旬、病院から治験参加の打診を受けた。

 1歳3カ月だった8月2日に手術。約5時間かけ、治験対象のドイツ・ベルリンハート社製の小児用補助人工心臓が設置された。

 容体は大きく改善し、手術前に6・9キロしかなかった体重は10月に9キロまで増加。手術後3カ月にわたるデータ収集期間も無事経過し、最近は両親の歌に合わせて踊ったり、廊下を歩いたりできるまで回復した。

 ベ社の補助人工心臓は世界各国で使用されており実績は十分ある。ただ、あくまでも心臓移植までの「ブリッジユース(橋渡し)」が前提。海外では早い段階で臓器提供者が出ることもあり、平均使用期間は76・4日。長期使用は想定しておらず、これまでの最長使用は1千日超だ。

 仮に長期間使用すれば血栓(血の塊)ができやすくなり、血栓が脳の血管で詰まれば脳梗塞を起こす。

 葵彩ちゃんの補助人工心臓でも血栓が見つかり、すでにポンプを2回交換した。

 執刀した同病院心臓外科の村上新准教授は「補助人工心臓で助かったのも事実なら、『導火線に火がついた爆弾』を体の中に抱えたことも事実」という。

 一刻も早い心臓移植が必要だが、15歳未満からの脳死下臓器提供が可能になった平成22年の改正臓器移植法施行以降、6歳未満からの提供は1件だけ。葵彩ちゃんの両親は海外での渡航移植に向けた募金活動の準備を進めている。

 日本小児循環器学会の中西敏雄理事長は「せっかく小児用補助人工心臓が使用できるようになっても、臓器提供が増えなければ、国内で子供たちは救えない」と指摘している。

【用語解説】補助人工心臓

 心臓の代わりに血液循環のポンプ機能を補う装置。子供は大人に比べ血液量が少なく心臓も小さいため、補助人工心臓も子供用が必要だが、国内に体重20キロ未満の子供が安全に使えるものはない。現在治験中の独ベルリンハート社製の小児用補助人工心臓は、体外ポンプを経由して血液を全身に送り出す。ポンプは体重2〜8キロ用▽25キロまで用▽30キロまで用−など5種類ある。

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