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科学は愛ですコミュの科学的に偽りであることが証明された脳に関する9つの迷信(1)

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http://www.lifehacker.jp/2012/01/111231_brainmyths.html
脳を鍛えるゲームで賢くなる! インターネットをすると頭が悪くなる! アルコールは脳細胞を殺す! 脳についてはまだ解明されていないことが多く、長い間研究されてきましたが、同時に、多くの間違った情報が世に出てしまいました。そこで米Lifehackerでは、そんな誤った情報の裏にある真実に迫ってみました。

Photo by Igor Nazarenko (Shutterstock).

左脳型の人は整理整頓が上手で、右脳型の人はクリエイティブ

[画像 左]

私たちは、クリエイティビティや思考パターンは生まれつきのものだと思いがち。そこに、右脳型、左脳型という考え方がぴったりはまってしまってしまったというわけです。しかし、「Yahoo Health」にこんな記事(英文)がありました。

右脳型・左脳型という迷信は1800年代からあります。片側の脳にダメージを受けた人が特定の能力を失ったことに注目したドクターが言い始めた説です。しかし、脳をスキャンしてみると、右脳と左脳は当初考えられていたよりももっと複雑にリンクしていることがわかりました。つまり、情報を整理して問題解決しようとしているときも、クリエイティブな思考が必要なタスクを行っているときにも、脳の片側だけではなくて両方を使っていることがわかったのです。ただ、左脳が右半身、右脳が左半身をコントロールするというのは正しい説明なので、右脳を損傷すると左半身に麻痺が出るというのは本当です。

この迷信を用いて、左利きの人の想像力、失読症、同性愛までも説明しようとされたこともありましたが、サウスポーについてはまだ謎が多いのが事実です。確かに、利き手による性質の違いは見られますが、想像力がより高い人は情報処理能力が劣るとか、その反対のことは起こりません。つまり、両方に秀でることは可能なのです。


見たり経験したことがそのまま記憶となる

[画像 中]

記憶力のいい人もいれば、あまり良くない人もいます。しかし、完璧な記憶なんてものはありません。自分の記憶力に自信のある人は、目をつぶり、知っている人の顔を思い浮かべてみてください。自分の顔でもいいです。いずれにせよ、細かいところまで完璧にイメージすることはできないはずです。これで、私たちの記憶が見たり、聞いたり、味わったり、触ったりしたものとイコールではないことが証明されます。

心理学者のDan Gilbert氏が彼の著書『Stumbling On Happiness』で説明するところによると、私たちの脳は必要な詳細については記録するものの、残りは必要な場合に思い出すようにできているのだそうです。

私たちの経験は複雑に編み込まれたタペストリーのようになっているのですが、これは記憶に基づいて保存されているのではなさそうです。むしろ、スペースの関係で圧縮され、大事なポイントのみ、要約された形(「ディナーは期待はずれだった」)になっていたり、キーポイントの集約(ステーキ固い、ワインにコルク、横柄なウェイター)だったりします。

後日、その記憶をもっと詳しく思い出したくなったとき、脳は経験の集まったタペストリーを編み直すのですが、そのときに少しだけ記憶を偽造するようにできています。この偽造は実にスムーズに、自然に行われるので、私たちはあたかもそれが実際に経験したことで、細かいところまですべて頭に入っていたと思い込んでしまうのです。

研究者のDaniel Schacter氏は、記憶の仕組みは未来を想像する過程と似ていると言っていますが、Gilbert氏は彼のリサーチを参考にし、以下のようにまとめています。

研究者たちの間で考えられているのは、私たちが未来を想像したり、仮定したりするときに記憶が重要な役割を果たしているのではないか? ということです。そして、その役割を詳しく調べることで、記憶の仕組みがもっとわかってくるのではないか、と考えています。なぜなら、そこから過去の経験を何通りかに組み合わせるシステムや、間違った記憶が出来上がる過程もわかってくるからです。

私たちは、これまでの経験で記憶が完璧ではないことがわかっています。前述のSchacter氏の研究から、重要なことが2つ示されました。一つ目は、私たちは過去の出来事を思い出すのも、未来を想像するのもあまり得意ではない(双方のプロセスが同じだから)ということ。二つ目は、記憶は完璧ではなく、脳は間違った記憶を引き出してしまうということです。これが頭に入っていれば、次に誰かの記憶が間違っていたときに、その人に対して優しい気持ちを持てるかもしれません。


普段は脳の10%しか使っていない

[画像 右]

迷信を鵜呑みにしないためには「だったらどうなんだ?」と考えてみましょう。つまり、私たちが普段脳の10%しか使っていないとしたら、残りの90%は何のためにあるのか? と考えるのです。この迷信はテレビのコマーシャルから生まれました。「Snopes」というサイトによると、こういうことだそうです。

1998年に、アメリカのサテライト放送の広告が全米規模の雑誌に載ったのですが、そこに脳の絵が描かれていました。絵の下のキャプションには、「あなたは自分の可能性のうち11%しか使っていない」とあります。また、同じ年に放送されたABCテレビの秋の新番組「The Secret Lives of Men」の番宣では、画面いっぱいに「男は脳のたった10%しか使っていない」と表示されたのです。

ということは、残りの90%を使ったらどんなにすごいことが可能になるのかと想像してしまいますが、残念ながら、私たちは脳の大部分を普段から使っているようです。前出の「Snopes」には、このような記述がありました。

PETスキャンとMRIで脳の働きを観察してみると、頭を使う複合的な活動には脳の広い範囲が使われていて、一日を通して脳は全体的に使われていることがわかりました。脳の全てが重要であることは、ほんの一部がダメージ受けただけでも障害が起こることからも証明されています。しかし、脳は補完機能を持っているのです。

頭を使う活動、たとえば新聞を読む、演劇を見に行く、チェスをするといったことを生前好んでいたお年寄りの脳を解剖した結果、典型的な認知症による脳のダメージがあったとしても、アルツハイマーを発症しにくいということがわかりました。つまり、脳の機能は使わなければ衰えるのです。脳に刺激を与え続けている人は補完機能も向上するので、認知症やアルツハイマーが見られても、見かけ上は普段と同じように脳が機能します。

将来画期的な発明がされれば、年をとってダメージを受けた脳を簡単に再生することができるかもしれませんが、それを期待して過ごすというわけにもいきません。今できることは、脳を使う活動をし続けることです。

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