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科学は愛ですコミュの放射性降下物対策のためにヨウ素を

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(Iodine for Radioactive Fallout:3月20日英語版配信分)

by Donald W. Miller, Jr., MD

Recently by Donald W. Miller, Jr., MD: Nutritional Supplements for
Optimum Health 2.0

http://www.lewrockwell.com/miller/miller37.1.html

核爆弾の爆発や原子力発電所の炉心溶融による死の灰には、放射性ヨウ素131
(I-131)が大量に存在しています。核分裂によってウラン235とプルトニウム
239の核を分裂させ、放射性ヨウ素131を生成するのです。安定した自然に存在
するヨウ素の同位元素に、ヨウ素127があります。ヨウ素は、人体を構成する
25種類の元素の中で、もっとも大きく重いものです。

ヨウ素は身体の中で数多くの重要な役割を担っています。甲状腺は、ホルモン
の一つであるサイロキシンを生成するために4個のヨウ素原子を、またトリヨー
ドチロニン(T3)を生成するために3個のヨウ素原子を利用します。活性型であ
るT3は、新陳代謝や熱発生、タンパク質合成を制御しています。胃粘膜や乳腺、
卵巣、唾液腺、前立腺、および胸腺を含むその他の組織や腺は、正常に機能す
るためにヨウ素を必要とします。ヨウ素は抗酸化剤として機能し、免疫系を強
化して自己免疫反応を抑制します。また、細胞死を引き起こして、がん性を帯
びた細胞やウィルスに感染した細胞たちを破壊してくれます。またヨウ素は、
フッ化物、臭化物、鉛、アルミニウム、および水銀などの有毒化学物質を身体
から排除もしてくれます。ヨウ素は健康には欠かせないものなのです。(ヨウ
素の健康面における恩恵に関する詳細は、次の英文サイトより。
http://www.lewrockwell.com/miller/miller20.html

放射性ヨウ素131は、ベータ線とガンマ線を放射し、細胞を破壊してガンを引
き起こします。核爆弾の爆発地点あるいは原子力発電所の溶融地点から風下で
生活している人々は、放射性降下物質を吸入もしくは摂取したり、皮膚に付着
させる可能性があります。降下する『塵』に含まれるヨウ素131は、甲状腺に
ダメージをもたらし、それによってガンになる可能性があります。身体の中で
ヨウ素が集まるその他の組織や腺、とりわけ女性の乳房も危険な状況になりま
す。放射性降下物にさらされて引き起こされる最も一般的な結果は、甲状腺癌
です。

自然界に存在するヨウ素を十分な量摂取すると、放射性ヨウ素131の生体吸収
を防ぎ、甲状腺癌から身を守ってくれます。米国の保健福祉省では、放射能被
爆の緊急事態の際、甲状腺の遮断薬としてヨウ化カリウム(KI)を130mg投与す
ることを認めています。この投与量には、ヨウ化物塩としてヨウ素が100mg含
まれています。しかし、ヨウ化カリウムである必要はありません。ルゴール液
やイオドラル、SSKI(ヨウ化カリウム飽和液)、発生期ヨウ素でも同様に機能し
ます。

ルゴール液やイオドラルの錠剤には、元素状ヨウ素(I2)が3分の1、ヨウ化カ
リウムが3分の2含まれています。表面張力の限界状態にある1滴には、5%
濃度のルゴール溶液中6.3ミリグラムのヨウ素が含まれています。しかし現
在では、米国食品医薬品局の告示により、1オンス(28.349グラム)以上で量り
売りされるルゴール液は、2%以上の濃度(1滴中にヨウ素2.5mg含有)では
販売できないようになっています。ヨウ素100mgの投与量のためには、5%濃
度のルゴール液を15滴か、2%のものを40滴摂取しなければなりません。
イオドラルの錠剤にも元素状ヨウ素(I2)が3分の1とヨウ化カリウムが3分の
2含まれています。錠剤では、一つひとつにヨウ素が12.5mg含まれているので、
8錠で100mgの投与量となります。1錠あたり50mgのヨウ素を含むものも現在
入手可能です。[参照
http://www.amazon.com/Optimox-Corporation-Iodoral-IOD-50-Tablets/dp/B0042XCOAA/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1300377962&sr=1-1-catcorr
]
胸の乳腺は元素状ヨウ素をもっとも好み、ヨウ化カリウムよりも放射性ヨウ素
の有害な影響から胸をより上手に守ってくれることから、放射性ヨウ素131の
吸収を防御するという点において、ルゴール液やイオドラルはヨウ化カリウム
よりも優れています。

SSKI(ヨウ化カリウム飽和液)も同様に機能します。(色々ある)飽和量にもよ
りますが、SSKIの3滴から5滴の中には、ヨウ素が100mg含まれています。元素
状ヨウ素では、10滴中4mgのヨウ素が含まれているため、100mgのヨウ素を摂取
するためには、250滴を数えなければならいことになります。放射性ヨウ素131
の吸収を効率的に食い止めるためには、降下物にさらされる24時間前からそ
の2時間後の間に摂取する必要があります。(保健物理学会 2000;78:660-667)

アメリカ人は一日あたり平均240マイクログラム(mcg)[100万分の240グラム]の
ヨウ素を消費しますが、彼らの大半は、身体中に蓄えているヨウ素の量が不十
分な状況です。従来の調査では、身体は25〜50mgのヨウ素を保持しており、そ
のうち70〜80%の量が甲状腺に存在しているとしています。しかし、『ヨウ素
プロジェクト』(The Iodine Project)に所属する医師たちが示したところによ
ると(参照:http://www.lewrockwell.com/miller/miller20.html)、全身へ十
分に行き渡るには、その30倍の量のヨウ素、つまり1,500mgが必要であり、そ
のわずか3%が甲状腺に存在しているのだといいます。全身に十分な量のヨウ素
を行き渡らせるには、3ヶ月間にわたって毎日50mg、あるいは1年間にわたっ
て毎日12.5mgのヨウ素を摂取し続ける必要があります。十分な量に一度到達す
ると、毎日12.5mgあるいはそれ以上のヨウ素を毎日摂取している人々は、降下
物中の放射性ヨウ素に対する十分な保護状態にすでに置かれています。そのよ
うな人々の甲状腺は、放射性ヨウ素131を吸収しても、体内に残るのは2%未満
となります。これは、(適切な時間枠のうちに)130mgのヨウ化カリウム錠剤
を摂取した後の状態と同様なのです。

幸運にも、日本人はこの状態にあります。日本に住む人々は海藻をたくさん食
べますが、福島第一原発の溶融による放射性降下物に含まれる放射性ヨウ素
131の有害な影響に対して、このことが守ってくれているのです。陸上の植物
はヨウ素を微量(0.001mg/gm)しか含んでいませんが、日本人が消費する海藻
(褐藻類[昆布]、紅藻類[海苔]、緑藻類[クロレラ] )には、この栄養素が高
濃度(0.5〜8.0mg/gm)に含まれています。現地の公衆衛生局の職員によると、
日本に住む人々は、一日あたり海藻を14.5mg消費します。つまり彼らは、降下
物に備えてヨウ化ヨウ素の錠剤を摂取する必要はないことになります。食べて
いる海藻から十分なヨウ素を摂取しているのです。

中国では、放射能に対する恐怖心から大衆がパニックとなり、ヨウ素添加塩の
買いだめに走っているというニュースがあります。ティースプーン1杯のヨウ
素添加塩に含まれるヨウ素の量は、400mcgです。この方法でヨウ素を100mg摂
取するためには、塩をティースプーンで250杯食さなければならなくなりま
す。しかし一方で、ずっと高濃度の塩化物を含む塩(NaCl)は、ヨウ素の同属
の金属元素の吸収を妨げることになり、そうすると腸は、ヨウ素添加塩の中に
含まれるヨウ素の10%しか吸収しなくなって、100mgのヨウ素を摂取するために
は、ティースプーンで2500杯のヨウ素添加塩を食する必要が現実的に起きるこ
とになります。

福島第一原発からの降下物が米国の西海岸に飛着するという恐怖心が増大する
につれ、ヨウ素のサプリメント類の値段がうなぎ登りに上がっています。ヨウ
化カリウムの錠剤が入った6ドルのボトル詰め商品が、ある小売店では数百ド
ルの値段を付けて売られています。Amazon.comでは通常、ヨウ素の錠剤は20ド
ル未満の値段が付けられていますが、私がこの記事を執筆している現在では、
89.99ドル(「在庫残りわずか5個」と表示)にまで値を上げています。

日本にある福島原発の炉心溶融がもたらす重大性の一つとして、放射性降下物
が米国の西海岸にまで到達するというものがありますが、これはとても起こり
得ないことです。お金を無駄遣いしないように。もし最悪の事態が起こり、経
口摂取するヨウ素がない場合は、濃度2%くらいのヨードチンキ(tincture of
iodine)か、ベタジン(betadine)を購入し、皮膚に塗ってください(飲まない
ように!)ほとんど同様の効果があります。腹部に約10×20cm(4x8インチ)の
大きさにヨウ素を塗ると、甲状腺が放射性ヨウ素を吸収するのを95〜99%
防いでくれ、ヨウ化カリウムとほとんど同様の効果があります。

峠を越え、ヨウ素のサプリメント類の値段が元に下がった際、もし海藻を食べ
るのに気が進まない場合は、ルゴール液(5%)を一日に2滴(2%の場合は一日5
滴)飲むか、ヨウ素錠剤を一日一錠飲み始めることを推奨します。政府の推奨
栄養所要量(一日あたり150mcg)の100倍にあたるミリグラム単位の量のヨ
ウ素を摂取すると、人々が受けられる健康面の恩恵として、活力や幸福感が増
進し、脳神経衰弱症が取り除かれるようになります。また、寒い気候の日でも
これまでより暖かく感じ、睡眠時間を30分から1時間減らせるようになり、
規則的な便通が訪れ、皮膚の質が改善され、免疫システムが強化され、そして
ガンの危険性が抑制されるようにもなります。

ヨウ素についてさらに言及するならば、放射性降下物を浴びることに備えて、
放射線を監視してその強度と被爆時間(100 rad exposure = 100 rem = 1
Sievert = 1 Grey)を測定してくれる放射線検出警報器(nukalert)も持ってお
くべきでしょう。



▼注釈

科学者たちは、37種類のヨウ素の同位元素を作製しました。それらの大半は、
数秒か数分には消失するものです。13時間から60日間の半減期をもつヨウ
素123、ヨウ素124、ヨウ素125の三種類は、サイクロトロンで作られました。
診断目的のために医師がそれらを用います。またヨウ素125は、前立腺癌の近
接照射療法でも使用されます。癌を殺すため、泌尿器科医がこの放射性同位元
素を含む線源を注入するのです。ヨウ素131は、核分裂によって作られる唯一
のヨウ素同位体です。医師たちは、甲状腺機能亢進症を治療したり、存在する
甲状腺癌を燃焼させたり、あるいはホジキンリンパ腫を治療するためにヨウ素
131を用いています。

原子力商業利用の歴史上、放射能に起因する死者を発生させたチェルノブイリ
原子力発電所事故(1986年4月26日)がこれまで唯一の事故でした。原子炉内
での水蒸気爆発や発火、非常時の炉心冷却系統の未収容や欠如、大気中への原
子炉の放射能汚染物質5%放出、などを引き起こしたのです。134人ほどの
従業員たちが急性放射線症を発症し、内28人が亡くなりました。発電所から
放出された電離放射線に起因するガンの発生率や死亡率の増加は観察されてい
ません。しかし甲状腺癌となると話は別です。爆発によってかなり大量のヨウ
素131が拡散され、ウクライナにおいては、子供たちの甲状腺癌の発生率が100
万人中0.7人から100万人中4人へと上昇したのです。Arthur Robinson博士は、
チェルノブイリの近くに住む子供たちの間で、事故のために甲状腺癌を発症し
たのは70件と推測しており、ウクライナの当局者たちがこれらの子供たちにヨ
ウ素を配給していれば、癌は防げていたであろうと見ています。

スリーマイル島原子力発電所事故(1979年3月28日)では、炉心溶融がおもに
原子炉建屋の内部で食い止められました。この事故では死者を一人も出してお
らず、環境中に放出された放射能の量は、原子炉から10マイル(約16km)圏内に
住む人々が、胸のエックス線撮影を受ける際のものと同等のものでした。

ヨウ素がもたらす不都合な影響。アレルギー、唾液腺や甲状腺の肥大、ヨード
中毒(不快な金属味、鼻水、ニキビのような皮膚損傷)などはめったに起こら
ず、せいぜい1%未満の割合です。ヨード中毒は、ヨウ素が組織から抽出する
臭化物によって引き起こされるもので、少量のヨウ素で症状は治まります。9
9%の人々において、一日当たり最大100mgを投与することで、甲状腺の
機能を変らず維持できます。

2011年3月19日


ドナルド・ミラー氏は、心臓外科医であり、ワシントン大学医学部で外科の教
授を務めておられます。「防災のための医師連合」のメンバーでもあり、
LewRockwell.comでは様々な話題に関して記事を執筆されております。
彼のウェブサイトはこちらです。www.donaldmiller.com

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