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科学は愛ですコミュの空気をきれいにするコンクリート敷石、オランダの道路に試験導入

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公害を浄化するコンクリートに都会のジャングルをきれいにする可能性が
(Could pollution-eating concrete clean up our urban jungles?:8月7日英語版配信
分)

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2508514/3190997
[AFPBB News]
写真説明:オランダのトウェンテ大学(University of Twente)の研究所で撮影された、空気をきれいにするコンクリートの敷石(2008年8月7日撮影)。(c)AFP

【8月18日 AFP】オランダ東部のヘンゲロ(Hengelo)の道路に、「空気をきれいにするコンクリート」の敷石が試験的に導入されている。画期的な大気汚染対策になる可能性があることから、注目を集めている。

 トウェンテ大学(University of Twente)の専門家らは、日本企業が開発した技術を基に、二酸化チタンの添加剤を含んだコンクリートの敷石を開発した。この添加剤は、日光を浴びると排気ガスに含まれる酸化窒素の粒子を結合させ、無害な硝酸塩に変えることが、研究所で確認されている。こうした硝酸塩は、雨できれいに洗い流されるという。なお、外見は通常のコンクリートと変わらない。

 工場や自動車が排出する酸化窒素は、主要な大気汚染物質で、酸性雨やスモッグの原因とされる。

 現在ヘンゲロでは、工事中の道路の半分に、この新技術を用いたコンクリート敷石が導入されている。来年初めにも、通常のコンクリートを敷いたエリアとの間で空気の清浄度を比較し、来年の夏までにデータを分析して、有効性を確認したいとしている。(c)AFP


■『大気汚染を解決するかもしれないコンクリート敷石、日本の技術で開発・オランダで実験開始』  上写真の右
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/08/post_3849.html
[Garbagenews.com]

オランダのトウェンテ大学は8月8日、オランダ東部にあるHengeloの道路に「排気ガスに含まれる汚染物質を無害な物質に変える」仕組みを持つコンクリートの敷石「空気清浄敷石」を設置し、その効果を推し量る実験をはじめたと発表した。来年の夏までにデータを取得し、その効果のほどを確認したいとしている(【発表リリース】)。


この敷石は、日本の企業が開発した技術をベースに作り上げた、二酸化チタンによる添加物を含む特別性のもの。二酸化チタンは日光に照らされると、排気ガスの中に含まれる有害物質で酸性雨・スモッグの原因とされている「酸化窒素」の粒子と結合し、無害な「硝酸塩」に変換する働きを持っている。そしてその硝酸塩自身は、雨で洗い流れてしまう。

この「排気ガスの有害物質を吸い込んで無害なものに換える働きを持つ」コンクリートの敷石の効果はすでに研究所レベルでは実証済み。今回実験が行われているHengeloは、自動車の交通量が多いことで知られており、道路に設置されることで大気汚染対策として役立つか否かという観点ではぴったりの場所。道路工事が行われているエリアが半分に分割され、その片方に今回の「空気清浄敷石」、もう半分にこれまで利用されていた通常の敷石が用いられる。

この実証実験にはオランダのOverijssel州も補助金を出しており、「大気汚染がいちじるしい場所において、環境を改善させる手法になりうる」と期待している。道路そのものは今年の末までに完成し、大気浄化の効果測定は来年初頭から行われる。そして来年夏には第一回目の実証実験成果が発表される予定とのこと。

光触媒を利用した空気浄化の仕組みは10年以上前から存在。それが大規模に展開されていないのは何らかの問題があるものと思われる。

リリースには「日本の企業」とのみ記載されており、具体的にどの企業が今回の「空気清浄敷石」に関係しているのかまでは明記されていない。コンセプト的には先に【日本製紙(3893)、光触媒を利用した「空気清浄カレンダー」を今春に発売へ】などで紹介した、酸化チタンによる光触媒機能を活用したものだろう。この技術をコンクリートに応用して環境保全に役立てるという手法は多数の企業で古くから見受けられ、例えば【三菱マテリアル(5711)】は【環境保護用コンクリート】という名前で特許を申請しているし、ポーラスコンクリートに応用したものは【IHI(7013)】が【ポーラスコンクリート】で申請している。

気になるのは、それこそ10年以上も前から「モノ」になっている技術であるにも関わらず、日本ですら大規模に展開されていないこと。それこそ「電力もエサも水も要らず、置いておくだけで大気汚染対策になる」ものなら、猫も杓子も飛びつきそうなものだが、今現在ですらも導入されているという話はほとんど聞かない。先の「空気清浄カレンダー」もまたしかり(問題がなければ多くの住宅の障子や壁紙に使われているはずだ)。それが未だになしえていないのは、環境上・コスト上・メンテナンス上のいずれか、あるいは複数(またはそれ以外の)ハードルがあるものと思われる(例えば硝酸塩そのものは水に溶ける性質を持っているが、水棲生物に悪影響をもたらすなど周囲の水質環境を悪化させるリスクが生じる)。

もっとも、太陽光発電や太陽熱発電同様に、「黙っていても効果を発揮してくれる」ありがたいアイテムになる可能性を秘めていることには違いない。実証実験の結果は来年夏以降に発表されるとのことだが、日本の技術がオランダで活かされ、かの地の大気汚染対策に少しでも役立つことを心から祈りたいものだ。

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