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科学は愛ですコミュのヒマラヤ氷河の”混乱した理解”

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ラエルのコメント:
馬鹿げた地球温暖化説という政治的に正しいことと事実が合わないと、その説を正当化するためにどんな言い訳を用意してくるのでしょう。 本当に笑える言い訳を期待しています。


(ラエルサイエンス英語版12月3日配信分)
Source: BBC  http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8355837.stm

 ヒマラヤ氷河の状態をめぐって、科学的議論が起きています。

最近の結論は、氷河は急激に小さくなって後退しているという主張を否定しているようです。

氷河によっては、さらに大きくなって前進していると言われています。

氷河が後退したり、氷が溶けている明らかな兆候は他の場所ではありますが、ヒマラヤでは
あまりそういった実地調査が行われていません。

これまで、ヒマラヤの氷河も急速に小さくなって後退している、と広く信じられていました。

IPCC (気候変化についての政府間機関)は、ヒマラヤの氷河は世界のどこの氷河よりも早く
後退している、と述べました。

その機関はこう述べています。:「もし今のペースで、地球温暖化が進むのなら、氷河が
2035年までに消失してしまう可能性が高いです。」

この報告のため、氷河湖から突然水があふれ出て、短期間の内に洪水があちこちで起きるだ
ろうと心配されてきました。

長期的には、主な氷河が溶けてしまうので、そのため川が枯れてしまい、その地域の何百万人
という人に影響を及ぼすとも懸念されていました。

 しかし、ある科学者らは、ヒマラヤの氷河は信じられないほど急速には後退していない、
と主張しています。

また、ヒマラヤ山脈の近くで観測をしている科学者らは、ヒマラヤの氷河は大きく前進している
ということすら発見しました。

カナダ、オンタリオの Wilfrid Laurier 大学の雪氷学者、Kenneth Hewitt もそういった科学者の
一人です。

彼はここ40年間、ヒマラヤ山脈の西、パキスタン側のカラコルム山脈において、実地調査を
してきました。

その地域から戻ってすぐに、彼はBBCニュースにおいて、少なくとも6つの氷山が前回5年前に
来たときよりも前進している、と述べました。

「Biafo氷河のうちの7つの氷河、Panmah氷河の4つの氷河など、高山にあるたくさんの小さめの
氷河が前進しています。」

「これは気候変化がここでも起きているということを意味します。しかし、違う方向にです。」

また科学者らは、氷河サージという現象についても言及しています。

この現象は、氷河の真下にある融けた水が、氷河の接地部分を滑りやすくして、そのため氷河
が流れて前進して行くと考えられています。

これは、氷の容積が増えて氷河が前進することとは違います。

「急速な氷河サージ・タイプの膨張は、1985年以来、少なくとも17の氷河に起きており、
2000年からは少なくとも8つの氷河に(カラコルム山脈では)起きています。」とHewitt
博士は言います。

 ヒマラヤ西部からは、科学者らは、長い間信じられてきた氷河は後退してきているという考え
と、矛盾する結果を報告してきています。

インド政府は、これらの発見を基にした考察論文を出しました。

その論文にはこう書かれています。:「ヒマラヤの氷河は容積が減少したり、末端が後退したり
はしているが、アラスカやグリーンランドの氷河で報告されるような、異常に毎年後退している
という状態は全く見られない。」

「地球温暖化により、ヒマラヤの氷河が異常に後退してきている、という声明を出すのは時期尚早
である。」

しかし、有名なインドの雪氷学者のSyed Iqbal Hasnain は、この論文のデータは1970年代のも
のを引用している、とBBCに語っています。

「私はこの論文を再調査するよう頼まれました。そして、明らかにこれは最近の状況を反映して
いません。」と彼は言います。

「インドには何年も研究されているような、測量基準となる氷河がありません。」と
彼は言います。

「ある機関によって1、2回研究された結果は、氷は減少しているというものでした。」

氷河が後退したり、前進したりするのは、降水量と気温が重要な要素になる、と彼は説明します。

「全てのデータは降水量が下がっていることを示しており、降水量が下がることは、雪や氷の
蓄積が減ることを意味します」と彼は述べています。

 氷河が徐々に消失していることは、大きな心配を呼んでいます。

インドの新聞は最近、インド行政区、カシミールの氷河の中には、おどろくほど早く後退して
いるものがある、と最近報告しています。

中国では、雪氷学者が、チベットの氷河が明らかに後退してきていると何度も警告しています。

しかし、専門家らは、これらの結論は、しばしば氷河の末端の一角で実施された調査から来て
おり、末端の調査だけでは全体像は分からない、と指摘しています。

NASAで研究しているコロラド大学の雪氷学者、リチャード・アームストロングはこう述べて
います。:「氷山の末端という限られた場所での氷の後退だけでは、何千メートルに及ぶ氷河
全体で何が起きているのかは説明できません。」

・ 今世紀以内にヒマラヤ氷河が完全に消失することを立証する科学的研究を、私は全く見た
ことがありません。 Michael Zemp   World Glacier Monitoring Service

ネパール、ヒマラヤの氷河を地上と衛星画像で調査した結果、5400メートル以上では、氷の
融解がないことが示唆された、とアームストロング教授は述べました。

「私たちがネパールで調査した氷河の表面のうち半分は、一年中ずっと融解していないことが
判明しました。」

オマハ州、ネブラスカ大学の科学者、マイケル・ビショップ博士は、ヒマラヤ氷河が溶けている
というニュースは、大げさに一般に広がっている、とアームストロング教授と同じ主張をくり
返しています。

ビショップ博士はNASAの資金で氷河の調査をしました。彼はこう言っています。「ある科学者
らは、一つか二つの氷河の調査を基に、推定しています。しかし、ヒマラヤでは、地形学と
気候力学が発達しているので、そんな方法はありえません。」

しかし、Hasnain 教授は、氷河が後退しているという結論を批判する科学者は、実地へは一度も
行かないで、衛星画像に過度に頼る研究者であることが多い、と述べています。

「3500km上空で測定すれば、データは正確には出ませんので、地上で実証する必要があり
ます。しかし、そんなことだれもしません。」と彼はBBCニュースに述べています。

彼は、氷河は後退していないという主張は、明らかに”うすっぺらい根拠”を基にしていると
言います。

そういった結論に達する人々は、NASAのデータを使っている、とHasnain 教授は述べて
います。

メリーランド州、NASAのスペース・フライトセンターの大気科学の責任者、William Lau は
こう言います。:「NASAの成果である広域画像は、一年を通しての雪の融解や短期間での
変化をとらえられるので、とても役に立つものです。全ての情報には、それ固有の不確実性が
ありますので、地上での観測と比較して、換算したり確認する必要があります。」

一方、スイス、チューリッヒのWGMS(世界氷河観察事業)の専門家らは、氷河の配置の全体
像と山脈のあらゆる場所での変化をとらえるためには、本来の地上の測定データと、衛星による
遠く離れたところからの探知データ、両方が必要であると述べています。

WGMSの雪氷学者、Michael Zempはこう言っています。:「ヒマラヤの小氷河期
の氷堆石のせいで、ここ100年、世間一般的に氷河が後退していると考えられる傾向にあります。」

しかし、彼はこうつけ加えています。「今世紀以内にヒマラヤ氷河が完全に消失すること、を
立証する科学的研究を、私は全く見たことがありません。」

カトマンドゥを本拠とした、International Centre for Integrated Mountain
Development
(国際総合山脈開発センター)は氷河でいくつかの調査をしました。

ヒマラヤ氷河の一般的な状態は明らかです、全体的に見て、現在氷河は急速に後退しています、
とそのセンターは言います。

「氷河は物質的にそれぞれ性格が違うので、いくつかのものは全く違う状態です。」とも
つけ加えています。

このヒマラヤ地域の気候変化の影響は、今まで考えられていたより、はるかに複雑のようです。

異なった見解にかかわらず、全ての専門家らは、”ヒマラヤ氷河の変化を記録し、確実な予報
をするため、もっと高いレベルの科学的観測がなされなければならない”、という一つの意見に
強く賛成しています。

そういった観測データがないため、12月に行われるコペンハーゲンの国際気候協議では、ヒマラヤ
氷河の問題はやっかいなものになるでしょう。

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