科学は愛ですコミュのチョコレートを食べると「痛みを緩和してくれる」

（Eating chocolate 'can help relieve pain', study claims：10月16日英語版配信分）


『チョコレート、えっ、飲み水にも鎮痛効果!?』
http://www.rda.co.jp/topics/topics4451.html

◎多くの人々が気分を良くするためにチョコレートのような甘い美味しい物を食べますが、実際にチョコレートには気分を和らげて痛みを緩和する作用があるようです。

◎驚くことには、普通の水を飲んだ場合にも、チョコレートと同じ効果があると、新しい研究は示しています。これまで、糖分を含む甘い食物だけに痛みの緩和効果があると考えられていました。

◎この作用は、生命維持機能にかかわる脳の働きに関係することを、この研究者は確かめました。

◎この自然の鎮痛効果は、自然界においては、通常、十分に食べることができない動物がやっと食物にありついた時に、痛みを忘れさせて食べることに集中させます。しかし、容易に食物を得られる現代人の場合は、この効果が食べ過ぎや肥満に貢献するかもしれないと、この研究者は述べています。

◎米国のシカゴ大学の神経生物学の教授のペギー・メイソン（Peggy Mason PhD）氏らが、Journal of Neuroscience誌に14日付で発表しました。

◎動物に食欲がないときでも、食物か液体を摂取している間、この強力な鎮痛効果は起こりました。

◎「これはとても強い効果ですが飢餓や食欲に関するものではありません。もし、あなたの前に美味しい食べ物があって、手をのばせば食べることができるなら、基本的にほとんどどんな理由があっても、食べることをやめないでしょう」と、メイスンは言います。

◎研究チームは、チョコレート片か砂糖水か普通の水を直接にネズミ（マウス）の口に入れるという実験を行いました。

◎ネズミがチョコレートか水を飲み込んでいる時、ネズミのケージの下に設置された電球を点灯しました。電灯の熱による痛みのために、通常、ネズミは足を床から上げます。

◎しかし、チョコレートか水を飲み込んでいる最中のネズミは、食べていない時と比べて、熱刺激に対する反応が鈍って足を上げるのが少し遅くなることを、メイスン氏らは発見しました。

◎驚いたことには、チョコレートと普通の水で、足を上げる反応の遅れに全く違いがありませんでした。これまでの研究では、甘い食物だけが痛みを緩和する効果があると示唆されています。

◎「この結果は、この効果がカロリーと関係ないことを示しています。チョコレートと水が同じ効果であることは、本当にショッキングです」と、メイスン氏は語っています。

◎一方、ネズミに苦い飲み物を与えた場合は、足を上げる反応が遅くなることはありませんでした。

◎ネズミを薬で病気にすると、チョコレートの鎮痛効果は消えましたが、水の鎮痛効果は残りました。これは、病気の間にも、水を飲むことは快適な経験であると示唆していると、研究者は述べてます。

◎また、研究者が睡眠と排尿の間に痛みを鈍らせることが示されている脳幹の大縫線核と呼ばれる領域の活動を止めたところ、このW鎮痛効果は消えました。脳幹は呼吸や運動中の発汗などの生命維持のための無意識の反応を制御します。

◎「この効果は人間にも存在しています」とメイスン氏は言います。他の研究が、追加免疫の注射の間に乳幼児に砂糖水を与えると痛みの緩和効果がみられることを報告しています。

◎しかし、現代社会では、この効果は有害な影響となっているとメイスン氏は考えています。お菓子の袋を開けたら、脳幹が活性化されて悪いと分かっていても、全部食べ終わるまでやめられないかもしれません。

◎食べられる時に食べられる物を食べるように生物学的に運命づけられているので、我々は空腹でないにも関わらず食べ過ぎてしまうと、メイスン氏は言います。そして、現代人の多くがこの100〜150年で太りすぎになりました。

◎しかし「この痛みを抑える効果は、利点に変えることができます」とメイスンは語っています。「食物の摂取は鎮痛剤となりますが砂糖は必要ではありません。医師は、子どもをなだめるのに、あるいは大人でも、キャンディを与える代わりに水を飲ませてください」。

10/14/2009