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科学は愛ですコミュの■遺伝子組み換え作物のプラスの影響が研究によって明らかに

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(Study shows positive impact of biotech crops:2月19日英語版配信分全訳)

商業化からちょうど10年を迎えた遺伝子組み換え作物が、重要なプラスの
影響を地球環境に及ぼしていたことが、二人の英国人経済学者(グラハム・
ブルックス、ピーター・バーフット)が行った最新の研究によって明らかに
なった。

この研究では、過去10年間(1996-2005)に作られた遺伝子組み換え作物が、
経済および環境に与えた累積的な影響を測定している。

ブルックスとバーフットによると、使用する殺虫剤などの絶対量が減少した
ことにより、環境に対して意義のある利益が遺伝子組み換え作物によっても
たらされたという。また彼らは、遺伝子組み換え作物の生産による地球温暖
化ガス放出量の著しい減少にも言及している。

さらには、遺伝子組み換え作物を植えた農場主たちは、非遺伝子組み換え作
物を植えた農場主たちに比べて、経済的にかなり上回った収入を得ているこ
とも報告している。

今回の研究の主要な調査結果として、1996年の遺伝子組み換え(GM)
作物の植えつけ開始以来、農場主たちが使用した殺虫剤の量はおよそ5億ポ
ンド(2億2400万kg)減少したことを明らかにしている。(7%の減少)こ
の量は、ヨーロッパ連合で1年間に使用される殺虫剤の約40%に相当する。

報告書を執筆した二人は、殺虫剤の使用による地球規模での「環境影響」が、
遺伝子組み換え作物の植えつけによって15%以上軽減されたことを発見し
ている。

またそれと同時に、農業地域から放出される二酸化炭素を90億kg抑えて、地
球温暖化ガスの抑制にも著しく貢献している。「これは、年間およそ400
万台の車を道路からなくすのに匹敵するものです」と執筆者たちは指摘する。

2005年において、GM作物が殺虫剤の使用を抑え、骨の折れる作業を軽減さ
せたことにも研究では触れられている。「これによって、バイオテクノロジー
作物に使用される燃料の使用量が減少され、およそ10億kgの二酸化炭素排出
量が抑えられました」と執筆者たちは指摘する。

またGM作物のおかげで、耕地をもたずに行う農業システムや耕地の効率的
な利用が容易となり、さらに多くの植物廃棄物(植物残さ)が農地で貯蔵・
隔離される結果を生んでいる。この炭素隔離によって、90億kgに相当する二
酸化炭素排出量(2005年時点)が抑えられたことになる、と研究では述べら
れている。

経済的な面においては、バイオテクノロジー作物を栽培するすべての国にお
いて農場主たちの収入が高レベルにある、と報告書では示されている。非バ
イオテクノロジー作物の栽培者と比較して、バイオテクノロジー作物を栽培
する農場主の収入は、増加傾向を辿って50億ドルを上回る状況にあるという。
(2005年時点)

また、1996年以来、高生産性と低コストの相乗効果によって、バイオテクノ
ロジー作物からもたらされる世界規模の農業所得が、累計で270億ドルの増
加が示されている点も今回の研究では指摘している。

発展途上国の農場主たちは、バイオテクノロジー作物から得られる収入を増
やしており、その農業所得の大半を占めるに至っている。その大部分は害虫
抵抗性コットンや除草剤耐性ダイズの栽培によるものである。


この研究は、AgBioForum(経済・バイオテクノロジー分野の査読雑誌)にて
発表されたものです。

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