10月12日 高円寺円盤
サンプラーからのビートと、ラップが中心のライブ。(あまりにも高速&情報量多すぎのラップで記憶が完全にパンクしたので、ちょい薄めの、いつも以上に曖昧なレポです。申し訳ありません)
「俺は音楽の通信簿はいっつも3だったということ、そう、音楽の成績だけはいつも上だったということをお伝えしながら、黒板に書かれた座標、Xの中にすべてが吸い込まれていく、入り口は二つだ、黒板に白いチョークとピンク色のチョークで描かれた二つのX、そのもう一つのXもXの中に吸い込まれていく、リングモジュレーターのツマミをひねるようにして、扇風機のツマミを弱・中・強!とひねりあげていくことによって生じる風圧の変化、そのすべては座標Xの中に吸い込まれていく、カラコンを何枚も目の中に入れることで堆く盛り上げながら、扇風機のツマミを弱・中・強!吸い込まれていく座標、X!ネイルをしているギャルについて、一つだけわかっていることがある、そう、俺の推理によると、あいつらはギタリストではない、ネイルアートをしているギャルの爪では、ギターのコードを満足におさえることができないだろう、そう、あいつらはギタリストではない、メシャブのパイプを加えたワトソンが金魚の糞よろしくホームズについていく先も座標Xに吸い込まれていく」
「べらぼうめ、ばかやろめ、てやんでえ、こちとら仕事してんだ」というべらんめえ口調ラップを何度も繰り返す。
「五線譜から三線を抜き取って、それを、カナダの広大なトウモロコシ畑の横に建てられた、DIY精神真っ青の、そう、Do it yourself精神がはだしで逃げ出すような、小さな小さな小屋、、その小屋の木陰に植えることで、Do it yourself精神で、三線譜を広大な砂漠の中心に植えることで、やがて、その植えた三線が成長して植物として育ち、大木になり、大いなるリーフが芽吹き始める、、その大いなるリーフの上に小鳥がやってきて、その小鳥はさらに小鳥を生み、小鳥は歌い出し、原初的な音楽が発生する、そう、音楽は五線譜なしでも成立するぜ!そして、古代の、原住民たちはプライマルスクリームする!それをオマエは、タイムスリップしてその原住民のプライマルスクリームをRECしろ!そのRECしたサウンドを、現代に持ち帰り、MPCに打ち込んでクオンタイズ機能をかましてヤバいビートを作り出せ!」
「迫りくる魔の手の手相を読む、魔の手の手相、生命線と運命線を読み取って、運命線が途中で折れているのを見た瞬間、襲い掛かってきた魔の手にやさしく包み込まれるだろう」
「扇風機のツマミを、弱・中・強・激・極・セント・光・無・素粒子1・素粒子2・素粒子3・素粒子4・素粒子5・素粒子6・素粒子7・素粒子8・素粒子9・素粒子10・素粒子11・素粒子12・素粒子13とひねりながら、おまえたちのDo it yourself!精神とともに、メシャブをくわえたワトソンが従順な子犬のようにホームズについていくように、座標Xに吸い込まれていく、そう、インターネットで検索しても情報がヒットすることがない、仕事先の駐車場のBOXという小宇宙の中で生み出されたこのリリック、原住民たちのプライマルスクリーム、扇風機のツマミを、弱・中・強・激・極・セント・光・無!とひねりながら、黒板に描かれたXの中に吸い込まれていく、Do it yourself、二つの入り口、ぐりとぐら、その完璧なユニゾン!」
11月9日 高円寺円盤
「カポエラがカポエィラだということを」というリリックからライブ開始。「マーシャルアーツがM-アーツ」「恋人たちのペイヴメントが7本、いや、8本と伸びていく」「カポエィラが8人、頭を軸にして(肩から手首までをギューっと捻りあげるような動きをしながら)ツマミをまわすように回転し、上昇する円運動、その円運動に色相環が生まれる」「その中心をスポイトで吸い取りながら」「ジオデジック」「コモ曲線を背中に入れ墨にしている」「シャッタースピードを早くしたアズテックカメラでもって」「焼き鳥とやきとんの違いを、ペイヴメントを歩く恋人たちがLとRで優しく教えてくれる」「イソギンチャクを足に装着して、子供の履いている靴がキュピキュピと音を出すサウンドパフォーマンス」といったリリック、それぞれの要素が組み合わさったり離れたりしながら、ライブ全体の中にちりばめられ、反復され、ライブ経過時間とともに言葉がどんどん強化されていくようなパフォーマンス。
「ひいおじいちゃん」の「ひい」を何度も発話したあとに、「おじいちゃん」の部分にエコーをかけるボイスパフォーマンス。「ひいひいひいひいひいひい、おじいちゃん!ひいひいひいひい、おじいちゃん!ひい、おじいちゃん!」と「ひい」の回数によって不連続なリズムが生まれる。
簡単な英語をロボットに朗読させた音をビートにする。「My name is yosihiro kawasome」「Good morning」「afternoon」「Spaghetti」「Ramen(ラーメン)」など。「I like coke」のときは、ビートにあわせて「アイライクコーラ!アイライクコーラ!」と発話するなどする。
数字歌舞伎。「663456、74」などと、ランダムに数字を発話しながら、歌舞伎の動き、声の出し方をして、それを執拗に繰り返す、という演奏。この演奏も、ラップとラップの隙間に挿入される。
携帯電話に入っている音を利用した演奏。
12月23日 APART ART PART PARTY
一軒屋でのイベント。
ダウンジャケットの裾をこする音をアコースティックと、マイクで増幅した音の両方で演奏。階段のきしみ、ブラインドを指でひっかいたり、開け閉めする音など、初めて訪れた会場の、その会場内に宿った音を解放していく「風水師」のコンポジションからライブ開始。
「小学校の漆谷校長先生(川染喜弘に、冬でも半ズボンをはけと強要してきた、というエピソードとともにその人物が紹介される)」と「自分の父親」が、二人とも面長だ、というところからラップをはじめ「10円玉に刻まれている平等院鳳凰堂」にどんどん色んなものが吸い込まれていく、という展開に繋げる。「平等院鳳凰堂」の門は「メフィストとスフィンクスが狛犬のようになりながら守っている(たまに、ラップが混乱して、メフィストとタランチュラになったりする)」、その門の奥には「漆谷校長先生が待ち構えており、顔の長さをメジャーで正確にはかっている」、「川染喜弘の父親はベートーヴェンに顔が似ている/そして、そんなベートーヴェン似の父親は、細い身体でピアノを運ぶ仕事をしていた」、「そんな父親を八つ裂きにする、見えないピアノ線!」と叫んだのち、「いま嘘ついたわ!うちの父親はピアノ線でズタズタに引き裂かれてはないわ!…ダウト!ダウト!ダウト!ダウト!ダウト!ダウト!」とトランプゲーム「ダウト」のようなボイスパフォーマンスを展開していく。
「ハンバーガー考えてくれたやつありがとう!」「チーズバーガー考えてくれたやつマジでありがとう!」と食べ物に感謝。ハンバーガーのパンとパンの間には平等院鳳凰堂や、漆谷校長先生などがはさまれている、その平等院鳳凰堂の門は、もちろん、メフィストとスフィンクスが守っている。
「サッカーやってるやつの家にいくと、ほぼ確実に、そいつの本棚にはサッカー漫画がそろっているわけだが、なんでお前らは、サッカーやってるからといってサッカー漫画ばっかり集めるんだ!野球してるやつは、野球漫画ばかり持っているというパターンだ、、じゃあ、俺は音楽やってるから、音楽の漫画しか読んじゃいかんのか!アホか!色んなジャンルの漫画読むわ!」
言葉などを使わずに、サンプラーを二台使ってグリッチサウンドと、音響詩のように英単語を読み上げるロボットボイスを組み合わせたビートを淡々と作り上げていく演奏をしばらく続ける。
おもちゃの鉄道レールをカチャカチャさせる音をピックアップマイクで拾ってアンプリファイする。ハンドミキサーのようなものに、マイクをつけてゴリゴリと歯車が回る音をアンプリファイ。回転部に、ビニール袋をどんどん装着していき、手動で動くオブジェのようなものを創作し、物が加わって変化する音をピックアップマイクで拾っていく。
弾き語り「スペースアース」、「ホチキス」、使用するピックによって音色が微妙に変化する前衛的弾き語り「サンノトーレ街」などを披露し、最後は「シッソイドクラハシコート」という歌を披露し、合唱する。客の一人に、サビの盛り上がるところで踊りながらカズーを吹いてもらう。
「お客さまを巻き込む感じにしてしまったので、最後に30秒ほど、内省的な音楽をしてライブを終了させていただきます」といって、サンプラーで音のみの短い演奏をして、ライブ終了。