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川染喜弘コミュのライブレポ

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持ち合わせがなかったのでネットで拾った画像なのですが、何かいい画像をお持ちの方がおられましたらご一報ください。

コメント(470)

丸重箱をビリヤードのようにつつく演奏。独自のルールで展開され、おそらく一点入ったと思われる瞬間に、ゴールを決めた歓喜で咆哮する川染。
「コンビニのバイトやってたころ、『急いでるから早くしろよ!』って急かしてくる客がいたけれど、そんなに急いでるんならコンビニを利用しなければいいでしょうがー」
バトミントンのラケットにコンタクトマイクを装着して打楽器にする演奏。ガムテープが見つからず、網目の間に無理やりコンタクトマイクをはめ込んでの演奏となったので、たたきながら何度もマイクが落下する。コンタクトマイクを装着しなおす際に発生するノイズが何度もアンプリファイされる。
川染が保育園のときに生まれて初めて作曲した歌を披露する。1小節歌ったところで保育園の先生に「よっちゃん、作曲しよるの?」と言われて作曲が中断。「自分はもっと展開するつもりでいたが、保育園の先生にそう言われて、そこで終わってしまった」
客に監督になってもらい野球をする、というコンポジション。監督の指示に合わせて川染が野球をプレイし、試合が展開していく。監督の指示に反抗してくる選手なども何人か現れる。「(外人選手と思われるカタコトの日本語で、監督の胸倉をつかみながら)ヘイ!オマエ!オレニサシズスルナヨ!オレハ四番ガヨカッタンダーヨ!ナンデオレガ五番ナンダ!オマエ、ドウシテオレヲ四番ニシナイ?オレヲ四番ニシロ、オマエノサシズハウケナイ!こんな場面に遭遇したら、監督はどうするよ?」
「モノマネタレントのコージー冨田は、コロッケのモノマネをしている。おれは、コージー冨田のことをモノマネ界のマルセル・デュシャンだと思っている。コロッケのモノマネ!俺はコロッケはあまり評価していない。なぜなら、あいつはBZの似てないモノマネをしたからだ。小馬鹿にしたような稲葉のモノマネをしながら、隣に松本の等身大のパネルを置いたりしてるからコロッケは信頼できない。コージー冨田リスペクト!あいつはモノマネ界のマルセル・デュシャンなんだ!」
「カレーにまろやかさを足すために卵を入れる。そう、それを俺たちはエッグカレーと呼ぶ…!」と、深刻な顔で何度も繰り返す。
「このイベントに集まってくれた皆様に、どうしても伝えなければいけない魂のプチ情報がある。鼻がつまっていると寝苦しいと思う。多くの人は口呼吸になって、喉を痛めていることかと思う。今日、俺が皆さんにお伝えしたい魂のプチ情報は、そう、鼻がつまった状態で寝るときの対処法だ。これは是非とも多くの人に聞いて帰ってほしい……鼻が詰まっているときは、マスクをして寝ろ…!おれはこの魂のプチ情報をお届けするために香川県からはるばる上京してきてこのライブをやらせていただいている。マスクをして寝ることによって、菌が入るのを防ぐことができて、喉を痛めずに住むんだ、ぜひ、このプチ情報を覚えて帰ってほしい!」
「と思うんですけど」というリリックが来るたびに「っておモンスーンカフェなんですけど」と言い換え、「って、おモンスーンカフェなんですけど、そう、バグダットカフェでカフェ・ラテ、カフェ・カプチーノ頼んで流し込むパリジャンたち」というリリックの反復へと繋げていく。
ライブ中に体力の限界が訪れ、危うく嘔吐しかける川染。「誰か、お水をいただけませんか」という懇願で、一人の客から水の差し入れがなされる。復活する川染喜弘。「このことは絶対に忘れないぜ!」「水が本当に嬉しかったので」といって、水を飲む音を、喉につけたコンタクトマイクで増幅するサウンドにも展開。
「ネス湖のネッシーも、屈斜路湖のクッシーも、アッシーも、ツチノコも、まだ俺たちの眼前にその姿を現してはいない!もしツチノコが俺の目の前に現れたなら、俺はこの手に持ったピコピコハンマーでもってツチノコを打ちのめしてみせるぜ!イエティも、まだ俺たちの眼前に姿を現したことはない。イエティを見てみたいとは思わないか?会場の雪男諸君!」
「メデューサの頭にウジャウジャいる蛇の一匹一匹と目を合わせて話してみたが、みんないい奴だった。本体のメデューサは怖いけれど、蛇は話ができるいい奴ばっかりだった。みんな口をそろえてネッシーもクッシーもイエティも見たことがない、と俺に伝えてきた。俺はテレポーター、瞬間移動のESPの持ち主だから、メデューサが目を覚ます直前に、まぶたが開かれる瞬間に、蛇との会話をやめてその場からテレポート!ESP、そう、俺はかつて、ESPの専門学校に入ってギターを学びたいと思っていた、ESPのいびつなギターのデザインは、まるで俺に早弾きしろと告げているようなデザインじゃないか?」
「母ちゃんに草冠つけて、苺ちゃんって呼んだことあるだろ?」
「パオーン!ヒヒーン!ウキー!メェ〜!ワオーン!ニャーッ!ガオーッ!今日のライブを祝福して、百獣たちもみんな集まってくれてます!パオーン!ヒヒーン!ウキー!メェ〜!ワオーン!ニャーッ!ガオーッ!」
イベントを企画した玉田伸太郎さんを背中に抱きつかせて、「ブーンブンブンブンブン!バルルルルル!ブンブンブンブン!」とけたたましいバイクの音をボイスパフォーマンスしながら会場内を走り回り、バイクの二人乗りを再現する。
玉田伸太郎さんのサウンドインスタレーションの音が流れるなか、玉田氏と川染が背中をあわせて腕を組み、グルグル回転しながら「ユートピアのお知らせ」「ステキなお部屋探し」というイベント名をそれぞれが発話するのを繰り返し、その二人の回転発話が生み出すエネルギーが螺旋を描いて上昇していく、その「ポイント」を、高校生が忌み嫌う金属バット(ドラムスティック)で打ち抜いてライブ終了。
10月12日 高円寺円盤
サンプラーからのビートと、ラップが中心のライブ。(あまりにも高速&情報量多すぎのラップで記憶が完全にパンクしたので、ちょい薄めの、いつも以上に曖昧なレポです。申し訳ありません)
「俺は音楽の通信簿はいっつも3だったということ、そう、音楽の成績だけはいつも上だったということをお伝えしながら、黒板に書かれた座標、Xの中にすべてが吸い込まれていく、入り口は二つだ、黒板に白いチョークとピンク色のチョークで描かれた二つのX、そのもう一つのXもXの中に吸い込まれていく、リングモジュレーターのツマミをひねるようにして、扇風機のツマミを弱・中・強!とひねりあげていくことによって生じる風圧の変化、そのすべては座標Xの中に吸い込まれていく、カラコンを何枚も目の中に入れることで堆く盛り上げながら、扇風機のツマミを弱・中・強!吸い込まれていく座標、X!ネイルをしているギャルについて、一つだけわかっていることがある、そう、俺の推理によると、あいつらはギタリストではない、ネイルアートをしているギャルの爪では、ギターのコードを満足におさえることができないだろう、そう、あいつらはギタリストではない、メシャブのパイプを加えたワトソンが金魚の糞よろしくホームズについていく先も座標Xに吸い込まれていく」
「べらぼうめ、ばかやろめ、てやんでえ、こちとら仕事してんだ」というべらんめえ口調ラップを何度も繰り返す。
「五線譜から三線を抜き取って、それを、カナダの広大なトウモロコシ畑の横に建てられた、DIY精神真っ青の、そう、Do it yourself精神がはだしで逃げ出すような、小さな小さな小屋、、その小屋の木陰に植えることで、Do it yourself精神で、三線譜を広大な砂漠の中心に植えることで、やがて、その植えた三線が成長して植物として育ち、大木になり、大いなるリーフが芽吹き始める、、その大いなるリーフの上に小鳥がやってきて、その小鳥はさらに小鳥を生み、小鳥は歌い出し、原初的な音楽が発生する、そう、音楽は五線譜なしでも成立するぜ!そして、古代の、原住民たちはプライマルスクリームする!それをオマエは、タイムスリップしてその原住民のプライマルスクリームをRECしろ!そのRECしたサウンドを、現代に持ち帰り、MPCに打ち込んでクオンタイズ機能をかましてヤバいビートを作り出せ!」
「迫りくる魔の手の手相を読む、魔の手の手相、生命線と運命線を読み取って、運命線が途中で折れているのを見た瞬間、襲い掛かってきた魔の手にやさしく包み込まれるだろう」
「扇風機のツマミを、弱・中・強・激・極・セント・光・無・素粒子1・素粒子2・素粒子3・素粒子4・素粒子5・素粒子6・素粒子7・素粒子8・素粒子9・素粒子10・素粒子11・素粒子12・素粒子13とひねりながら、おまえたちのDo it yourself!精神とともに、メシャブをくわえたワトソンが従順な子犬のようにホームズについていくように、座標Xに吸い込まれていく、そう、インターネットで検索しても情報がヒットすることがない、仕事先の駐車場のBOXという小宇宙の中で生み出されたこのリリック、原住民たちのプライマルスクリーム、扇風機のツマミを、弱・中・強・激・極・セント・光・無!とひねりながら、黒板に描かれたXの中に吸い込まれていく、Do it yourself、二つの入り口、ぐりとぐら、その完璧なユニゾン!」
10月18日 高円寺無力無善寺
テープからビート。
「第七回、日本ロックフェスティバル、いくぞー!おおおおお!どうも、川染喜弘という者だけれども、日本ロックフェスティバル、いくぞー!おおお!おおおおおお!もはや、このイベントに対する思いはとても言葉にできない、だが、この俺の叫びの中に、言葉にならない部分に、俺の思いのすべてが集約されているといってもいいだろう!おおおおお!声が小さいぞー!おおおおお!今日は、もう、ある種、空っぽの状態でこの会場に来たわけだけれど、(主催者の狩生氏を指差しながら)お前に、このイベントに対するむき出しの気持ちを伝えよう!何というか、、いろいろと考えたのだけれど、もしかすると“次もこのイベントに呼んでほしいから”とか、そういう気持ちでこの日本ロックフェスティバルへの思いを伝えてるような部分が自分にもあるんじゃないか?、とか、そんなことを思ったりもしたけれど、どうだろう、、いま、改めて考えてみたけれど、、そういう要素、、自分の中にぜんぜんなかったわー!むしろ、来年呼ばれなくてもぜんぜん問題ないし、関係ない!そういう気持ちで、俺は、この日本ロックフェスティバルへの、むき出しの思いを伝えている!日本ロックフェスティバル!いくぞー!おおおおお!そう、このイベントの狩生とは、思い返してみれば、意外なことに、二人でそこまで深く話したことはないけれど、お互いのやっている音楽などを通じて、話をしたことがなくても、何か深い部分で、つながっているように思っている。この先、何があるかわかんないから、狩生も、ひょっとすると俺の葬式にくることになったりして、何か思うことが、あるかもしれない。。俺も音楽生活がついに14年目に突入して、相変わらずグダグダなままで、だけれども、こんなグダグダな自分にずっと関わってくれる皆さまが、この日本ロックフェスティバルには、集まっている、そして、こうしてたまに再会しては、くだらない話をする、一年前のこのイベントでも同じことを伝えたけれども、そんなくだらない話ができる時間が、自分にとっていかに大事か、大切か、わからない。先のことは何もわからないが、俺たちの命の光が続く限り、日本ロックフェスティバル、続けていこうぜー!おおおおおお!」
「狩生と借り物競争、狩生が取得した仮免で、カーリーヘアーの狩生と、内田るんのウチでるんるん気分でルンバを踊りながら、るんが爆音でルンバ流しながら、るん、、るん(客を睥睨して)…何か、“るん”で韻があるというかたは、どんどんリリックを放り込んでいただいて、、そう、俺たち狩生と借り物競争しながら、もんでんとモーフィング繰り広げてるんとルンバを踊って狩生の仮免とカーリーへアーと借り物競争の中、もん、でんと、おでん食べながらどんでん返し、るんとルンルン気分で爆音でルンバ」と、主催者の名前で韻を踏んでいくラップ。
「謝々」、「オブリガード」という感謝の言葉を読み上げるロボットボイスをサンプラーから反復で流し、川染も、その言葉で、日本ロックフェスティバルというイベントに対する「ありがとう」の気持ちを伝える。「Nice to meet you」という音を流す、各国の「ありがとう」を同時にサンプラーから(「くらいやがれ!」と言いながら)流して、多言語による感謝がループされる。
「日本ロック」コール、「無力無善寺」コールにてライブ終了。
10月27日 東京藝術大学上野キャンパス
高下駄を履いて、豪放な態度で歩き、会場のウッドデッキを激しく踏み抜く音を出しながら「ガハハハハー!酒じゃ酒じゃ!こんなに大きな魚がつれたぞー!今宵は宴じゃー!ガハハハ!大いなる宴じゃー!男たちよ、酒を星型にならべろー!酒を立方体に並べろー!」
椅子にコンタクトマイクを装着して、アンプリファイする演奏。
「飛んでいったファールボール」をめぐって、展開していくリリック。川染喜弘のラップによって、ファールボールは念力によって空中で軌道を変えたり、瞬間接着剤によって別のファールボールとくっついて空中で固定されたり、太陽(プロミネンス)に向かって上り続けたりする。リリックが盛り上がり、太陽に最も近づいたり、状況が頂点に近づく瞬間に、「から竹割りじゃー!」といってその場で飛び上がり、一刀両断するアクションをする。太陽の光を受けるニコニコ顔のヒマワリ、将棋、チェスなども登場し、太陽に近づいていき、その最も高まったポイントでから竹割りされる。
「1時間が60分というのは中途半端だ、100分とかそういうキリのいい数字にしてほしい。1ヶ月が30日というのも中途半端。1年が12ヶ月というのも中途半端。1日が24時間というのも中途半端。全部気持ちよくキリのいい数字にしようぜ!」
F1カーを、ミニ四駆の軽量化のように肉抜きしていく、という内容のリリックから、川染喜弘の言葉によって太陽を目指しながら空中を漂ったままでいるファールボールも肉抜きされていく。スポンジホイールの肉抜きというところから、「スポンジでできた肉襦袢も肉抜きしていく」というようなリリックにつながる。
エコーのかかったマイクを使って、楽譜に書かれた言葉を発話するパフォーマンス。「たてたて、よこよこ、丸書いてチョン」「にらめっこしましょあっぷっぷ」などのレクレーション名からはじまり、施設の名前、料理の名前などになり、最終的には野球用語、格言、常套句などが多めになる。ありふれた言葉が、川染の身体、マイクを通して、音響・具体詩になっていく。
「カテドラル教会のパイプオルガンが耳をつんざく、そのナチュラルリバーブを全身に感じながらカテドラル教会を登っていくと、その先に待ち受けていたのは、肉抜きされたファールボールを片手に持った犬!」
11月9日 高円寺円盤
「カポエラがカポエィラだということを」というリリックからライブ開始。「マーシャルアーツがM-アーツ」「恋人たちのペイヴメントが7本、いや、8本と伸びていく」「カポエィラが8人、頭を軸にして(肩から手首までをギューっと捻りあげるような動きをしながら)ツマミをまわすように回転し、上昇する円運動、その円運動に色相環が生まれる」「その中心をスポイトで吸い取りながら」「ジオデジック」「コモ曲線を背中に入れ墨にしている」「シャッタースピードを早くしたアズテックカメラでもって」「焼き鳥とやきとんの違いを、ペイヴメントを歩く恋人たちがLとRで優しく教えてくれる」「イソギンチャクを足に装着して、子供の履いている靴がキュピキュピと音を出すサウンドパフォーマンス」といったリリック、それぞれの要素が組み合わさったり離れたりしながら、ライブ全体の中にちりばめられ、反復され、ライブ経過時間とともに言葉がどんどん強化されていくようなパフォーマンス。
「ひいおじいちゃん」の「ひい」を何度も発話したあとに、「おじいちゃん」の部分にエコーをかけるボイスパフォーマンス。「ひいひいひいひいひいひい、おじいちゃん!ひいひいひいひい、おじいちゃん!ひい、おじいちゃん!」と「ひい」の回数によって不連続なリズムが生まれる。
簡単な英語をロボットに朗読させた音をビートにする。「My name is yosihiro kawasome」「Good morning」「afternoon」「Spaghetti」「Ramen(ラーメン)」など。「I like coke」のときは、ビートにあわせて「アイライクコーラ!アイライクコーラ!」と発話するなどする。
数字歌舞伎。「663456、74」などと、ランダムに数字を発話しながら、歌舞伎の動き、声の出し方をして、それを執拗に繰り返す、という演奏。この演奏も、ラップとラップの隙間に挿入される。
携帯電話に入っている音を利用した演奏。
・ライブから時間が経った状態で書いてしまい、かなり記憶が薄くなっています。大変、申し訳ありません。レポートは短いですが今回投稿した二つのパフォーマンスは、このレポに書かれていない部分が本当に素晴らしかった(自分の至らなさの言い訳のようですが。。)と、付け加えさせてください。また、今までのレポートでも、レポートにかけなかった部分などが、本当に良かった(よかったからこそ、覚えられなかったし、書き方がわからなかった)ということがたくさんありました。
・また、川染喜弘の最近のパフォーマンスは、一つ一つの印象的だったリリックを切り取ってただ提示するというやり方が適切ではないなと思うくらいに、以前以上にリリックがそれぞれ有機的に絡み合いながら全体を作り上げて進行していく&「音」としての純度が高い状態にあるので、レポートを書く(そして、記憶をする)のが非常に困難な状態ではあります。
・以前から、レポートでは、フリースタイルラップの部分の正確さは気にせず、むしろ省略して、「どういう演奏が行われたか」という部分だけを大まかに書いていました(そこに、印象深い言葉などを付け加えて投稿していたのですが)が、ここ最近の川染喜弘のパフォーマンスは、このフリースタイルじみた「言葉」というものの内容(というか、「音」そのものですね)がかつてないほどに強く、一回のパフォーマンス全体を支配しているような印象があります。
・なので、(今までの自分の書いてきたことを全否定するような感じですが)川染喜弘のライブというものは、身体と音(音になった言葉)を生で見ること、が重要ですので、ぜひとも、最近の川染喜弘のライブを体験しに、会場に足を運んでいただければなあ、、と思います(そして、このライブレポートの中途半端さ、抜けの多さなどに気付いていただければとも、思います)。
11月26日 新宿ゴールデンエッグ
サンプラー、キーボード、シーケンサーなどを使ったビート。25分くらい、音のみの演奏。水風船にコンタクトマイクを装着した演奏(水風船がすぐに破れてしまう)など。テープレコーダーをシャワーヘッドのように扱って顔に水を浴びせるように動かしながら音を出す。「これ、書き下ろしてきた新曲で、『浴びるように音を聴く』という作品なんだけど」といってテープレコーダーの音を浴びる川染。カセットテープがテレコの中ですぐに絡まり、演奏はすぐに中断される。チョロQの車輪を巻く音を拾いステージ上を走らせる。
「うなぎってあると思うんだけど、俺、うなぎ自体はぜんぜん好きじゃないのだけど、うな重のご飯に乗っかってるタレ、あれがメチャウマであればっかり食べていたいと思うぜ、うなぎはまったく美味しくないとおもうんだけど」というリリックを皮切りに、言葉を使った演奏行為がゆっくりと増えてエスカレートしていく。「お金がなくて食べられないので、食べ物の名前を口から出して、それに言及することでその食欲を少しでも満たしていく」というようなテーマでリリックが紡ぎだされていたように思う。「フライドチキンってあると思うんだけど、あれ、開発してくれた人ありがとー!あんなに美味しいものを作ってくれてありがとー!」「ドーナツってあると思うんだけれど、あれめちゃくちゃ美味いっしょ!フレンチクルーラーとか美味しいと思うんだけど、そう、中学の学園祭のときに、みんなドーナツ食べたと思うんだけど、ソノシートのことドーナツ盤って呼んだりするけれど、そう、フレンチクルーラーを噛み砕き、その糖分は俺たちを虫歯へと誘うであろう」
「60年代初頭、俺たち円山町でレコード買いあさり、7億人のカッティングマシーンを持った連中がソノシートにコンテンポラリー・ポエット刻み込みながら、高円寺の喫茶プログレに入り浸って、大量の先鋭的な音楽が収録されたドーナツ盤に取り囲まれて、プログレを聞きじゃくりながら、ナンコツのから揚げをコリコリコリコリ、コリアンダーしながら、そのコリコリした食感を楽しみながら、ナタデココとナンコツのから揚げを同時に口に含んでそのコリコリした食感を味わいながら、コリアンダー、高円寺の喫茶プログレで先進的なミュージックに耳を傾けて、俺たち、レコード、ドーナツ盤買いあさり、カッティングマシーンでコンテンポラリーポエット刻みまくり、クリスマスケーキってあると思うんだけど、あれかなりトリップすると思うんだけど、あのクリスマスケーキの上にのっている家を、噛み砕くと、中から出てくるのは、空洞!サンタの家をパリポリパリポリ噛み砕き、ナンコツのから揚げ、ナタデココのコリコリした食感を同時に味わいながら、コンクリートポエットを6億人のカッティングマシーンを持った人々がカッティングすることでドーナツ盤ことソノシートが製作され、俺たちは喫茶プログレで…」とどんどんリリックが繋がれていく。「ショコラ、ティラミス、ナタデココのシャレオツ三姉妹」「ポテチは塩分が高いと思うんだけど、それは表面に付着したソルト部分、Soul jaさんがソルティードックを飲む」「岩をムシャムシャ食べるのがロックだと思ってるやつは大体ろくでなし」「レアチーズケーキってあれかなりトリップできると思うんだけど」「苺のショートケーキってかなりトリップできると思うんだけど」「おばあちゃんに、野球帽を深くかぶるなと執拗にいわれていた」などのリリックも。
サンプラー機能のついた玩具に、声を吹き込み、その音をコンタクトマイクでアンプリファイしようとする川染。が、サンプラー玩具に音が収録されていなかった。「OK!むしろ、これがとれてたら大問題だわ!録れてなくて、いいんだよ!芸術の概念を全部変えていきますよ!サンプラーがとれてなかった、これで悲しんではいけない、喜びを感じるくらいでいい、というか、この場合、録れてない方が、正しいわ!」
ビニール袋をガサゴソをあさるが、「特になんもないわ!何もせんわ!」といってビニール袋を投げ捨てる。投げた先にタンバリンがあり、チャンスオペレーション的に小さな音が鳴る。
「渋谷駅のワッフル屋、あると思うんだけど、あれ、渋谷のどこにいても、甘い匂いが漂ってくる、嗅覚を刺激してくる、あれ、俺、現代アートだと思うんすわー!渋谷駅のワッフル屋、ありがとー!!俺の鼻をつんざいていく、渋谷駅!ワッフルの甘いスメルスライクティーンスピリット!渋谷駅のワッフル屋、ありがとー!渋谷駅に行くたびに、俺という人間がいたことを思い出してくれー!渋谷駅のワッフル屋ありがとー!お前は現代アートじゃー!」といって、何度も何度も渋谷駅のワッフル屋に感謝を伝える。「午後を考える会!噛み砕いたドーナツ盤が五臓六腑に染み渡り、ストマックをグイグイ押し上げてくる!ナンコツのから揚げをコリコリやりながら、五臓六腑がストマックをぐいぐい押し上げて、午後を、考える、会!」というようなリリックを何度か反復して、ワッフル屋への感謝も挟み込みながら、ライブ終了。
12月10日 高円寺スタジオDOM
時間が短縮され、差し迫った状態でライブ開始。高速でラップ。ラスコーの壁画やピーナッツバターに関するリリック。ややあって、「サウンドノベル」というコンポジションが開始される。川染喜弘によって物語と二つの選択肢が提示され、客が選択肢を選ぶことによって、物語がサウンドと共に展開していく、という演奏。
「川の上流から下流にかけて背の高い順に並んだ男たちがスロープのような状態になっている。その頭の上を、赤いペンギンと青いペンギンが階段を上るようにして歩いていくと、その先頭にいるもっとも背の高い男の帽子の上に、ビー球を高級な宝石だと偽って密輸して金儲けをしようとしている男がいる。さて、、
「その密輸商の動脈に待ち針を入れて、血液の流れとともに心臓に流し込み、密輸を阻止するならA」
「赤いペンギンと青いペンギンの間に黄色いペンギンを入れて信号機だと言い張るならB、さあどっち??」
…という風にして展開していく。
「蟹、美味いと思うんだけど、蟹を作ってくれたやつマジでありがとう。神は作ったとかじゃないから、作ったとしたらそれは神とかになるんだろうけど、マジでありがとう。さて、、」
「蟹の甲羅をあけて蟹ミソを取り出すならA」
「蟹の甲羅をあけてご飯をつめて、一回甲羅で蓋をして、驚かせたい一心で客の前に持っていき、ゴムで助走をつけてその反動を利用して飛翔、コンドルよろしく、プレスリーのヒラヒラみたいのつけながら甲羅の上空を移動する際に、カメレオンのオモチャの舌の部分を甲羅に貼り付け、それを引っぺがし、その反動で帰ってくる蟹の甲羅をよけるリンボーダンス、その様子を版画にしてギャラリーに展示するならB」
「あなたが行ったギャラリーにはバイクのを使ったインスタレーションがある。そのバイクは永久機関で動く仕組みになっており、会場にはバイクの爆音が鳴り響いている、さて、あなたは」
「バイクにのって円山町でレコード買いあさるならA」
「そのバイクのインスタレーションに関するミニコミを勝手に作って、古本屋に配布しまくるならB」
「ワイングラスを口にした古本屋の店長に、『許可とったほうがいいんじゃないの?』と言われたあなた。さて、」
「古本屋の店員に『すいませんでした』と謝るそぶりをして、その店員の頭頂部に頭突きをかまし、から竹割りするならA」
「鉄パイプを持ってその店の中で暴れまわるならB」
「江ノ島ゆきの電車に乗っているあなた。さて」
「このまま江ノ島に向かうならA」
「自慢のトラックで新宿に引き返すならB」
「食パン三枚とポテトチップスだったら食パンのほうが塩分が高い。」という豆知識ラップ。「ピーナッツバター考えたやつありがとう」「カップラーメン考えたやつありがとう」と食べ物に対する感謝を伝えるラップ。「ポテトチップスは、まだ、『ヤバすぎるアート』として認識されてないところがある。」
「トイレに訪問者(インターホンの音)だ。さて、、」
「ドアをノックする音が、プログレッシブなリズムに…ならA(といって、ピックアップで小刻みにノックする音をアンプリファイ)」
「鉄パイプで後頭部を激しく殴打するならB」
「(激昂して)こんなんやめじゃー!」と何度もサウンドノベルを中断しようとする。
「サザエって美味しいと思うんだけど、あなたは、いまサザエを食べようとしている。しかし、サザエの身は取り出しにくい。さて、あなたは、、」
「半田ごてでおはしの形状を変えて、サザエの奥にまで届くような自作のはしを作り、それで身をほじくるならA」
「さざえをわしづかみにして、ソフトボールの要領で投げる、そのときにできる腕の真円の軌道を、シャッタースピードを早めたカメラで撮影して残し、その軌道部分の残像をWEBデザイナーに頼んでフォトショップで加工してもらい、空の写真に差し替えてもらうならB」
「バークリー理論(リサーチ)」と書かれた楽譜をちぎる。「これが楽譜じゃ!駐車場のボックスの中でこんなん思いついたら書いて、それで演奏しとんのや!バークリー理論??なんだそりゃ!あとで調べようと思ったんだろうな!」
「サザエを無事に取り出したあなたの前に、鳥が襲い掛かる。その鳥のくちばしはプラスチック製で、自由に伸縮して、カメレオンのおもちゃの舌のように伸びてきてはあなたのサザエを奪おうとしてくる。羽根は透けていて、身体はフォトショップによって空の写真に差し替えられている。そんな鳥があなたに襲い掛かってきた。さて、、(激昂して)もうやめじゃー!14年活動してここにたどり着いてんのや!もう経済的に限界がきてて、あと二年もしたらなー、実家に帰らなきゃいけなくなるという、その中で、こんなサンプラーつかって、テクノロジーミュージックっていうんですか?ああいうのやらずになー、、何がサウンドノベルじゃ!!このビートだってなー、(サンプラー備え付けのテクノのビートを流す)これで踊るのが普通だと思うんだけど、(自分の作った不連続なノイズビートに戻し)これ!!それで、サウンドノベルって、どうなっとんのじゃー!!あほかー!ここにに美しさを感じろやー!…というこのパフォーマンスを紙飛行機にして飛ばすならC」
「あほか!今日もなー、撮影してもらってるんだけどなー、たとえばだ、この撮影してもらった映像をだなー、DVD作品としてリリースするとするわな。それでなー、一年間でなー、せいぜい売れて20枚なんじゃ!!いいか、うまくいってなー、毎年一枚リリースできたとしてもだなー、20枚かける20年で、お前、何枚になると思っとんのじゃ!400枚じゃ!おれももう34才になってなー、20年後には生きてるかどうかわからんし、さっき言ったように二年後にはもう実家に帰らなきゃいけないかもだし、頭もハゲあがってきているような気がするし、それで、本気でパフォーマンスして、極めに極め抜いて、せいぜいが400枚じゃー!この先30年だとしても、600枚じゃ!200年だとどうなる??どっちにしろ、そんなDVD-Rはなー、引越しするときにでも捨てられたりするんじゃ!だからこそ、そういうディスクをだなー、ゴミ捨て場で見つけたらどんどん拾っていこうぜ〜!そうじゃないディスクもな!これはな、お涙頂戴でいってるんじゃないんじゃ!わかるか?あほかー!何がサウンドノベルじゃ!14年かけてここまでたどり着いて、あと30年かけても600枚じゃ!…ならD」
Dが選択され、「ありがとうございました、川染喜弘でした」でライブ終了。
12月14日 高円寺円盤
「音を楽しむと書いて音楽、その音楽の起源は、、」といって、音楽の起源をラップする川染。「ト音記号の端っこと端っこを小人が引っ張り合って、ゴム状のト音記号が伸びきったところで手を話し手を繰り返し、白とピンクのダッフルコートとラバーソウルをはいた小人たちが何度も何度もト音記号を引っ張りながら伸ばして」「メヌエットとは比較的ゆったりとしたリズムで優雅に踊られる宮廷舞踊のこと!」と何度も発話。
カメラに撮影された身体をプロジェクターに投影しそれを撮影することで、合わせ鏡のように自分の体が増殖している映像をバックにライブ。それを意識した体の使い方になる。
椅子とテーブルの上にだらしなく身体をさらけ出した状態で「インターネットを30代で始めた人間からすると、いま、10代くらいからインターネットに触れてる輩が増えてて、インターネットでセンスのいい音楽、動画サイトなんかで、いくらでも聴き放題っていう現状があって、どんどんハイテクノロジーの方向、ハイセンスの方向へ向かってると思うんだけど、正直めっちゃうらやましいとは思うし、そういう方向に憧れて向かおうとしたときもあったけれど、今こそ、(靴を脱ぎ捨てながら)こっちの、ローファイの方向へ突き進もうぜ!メヌエットとは比較的ゆったりとしたリズムで優雅に踊られる宮廷舞踊のこと!メヌエットとは比較的ゆったりとしたリズムで優雅に踊られる宮廷舞踊のこと!これなら、ハイテクノロジーで成立するアートに対抗できるぞー!図書館巡ってフリージャズ発見して一喜一憂していた30代、いると思うんだけど、今はなー、なんでもなー、センスのいい音楽聴き放題なんじゃ!映画とかもなー、俺はミクロキッズのミルク飛び込むシーンで大喜びしてた10代だったけど、今の10代はなー、みんな早熟すぎて同じ頃にもっとすごい、アヴァンギャルドな音楽とか聴きまくってるでしょうが、どんどんスタイリッシュでセンスのいい、そして、ハイテクノロジーの方向に向かっていくという流れがあるなかで、あえて、今こそ、ローファイ極まりないこっちに戻ってきたほうがいいぞー!(手で車をバックを誘導するような動きをしながら)もどれもどれ!こっち側もどれ!まだ間に合うぞー!テクノロジーに対抗するには、これしかないぞー!もどれもどれ!」
「俺がすべての芸術の概念を変える。そして、全身全霊をかけて、今回がラストライブだと思って、お届けしている。みなさん、お金も時間もなかなかないと思いますので、この川染のパフォーマンス以外の芸術以外にお金を使うのをやめて、他のあらゆる嗜好品を我慢して、このライブにのぞんでほしい!」と要求。
豆の豆知識を披露するラップ。食用の豆の名前を様々な方法で何度も発話していく。
コップを置くたびに、テーブルにおかれたエフェクターのかかったマイクが音を拾う。
「俺たち円山町でレコード買いあさり」をきっかけにフリースタイルを展開するかと思えば、すぐに横たわる、というような行動を繰り返し「なにぶん浮き沈みが激しいもので、、」といって、何度も反復。「こんなライブになるはずじゃなかったんだが、、いや、でもなー、これはかなり素の自分に近いから、うまくいっちゃったときのライブより、むしろこっちを評価してほしいわ!これが素じゃ!お酢を飲むと体が柔らかくなってし、まう、という豆知識をみなさんにお届けしてし、MAU、武蔵野美術大学ということで、武蔵野美術大学とは何の関係もないけれど、駅で眼に飛び込んできたMAU武蔵野美術大学が記憶に残っててついついラップに導入してし、MAU、武蔵野美術大学ということで、そうこれがおれの巣じゃー!(横になって)アホかー!(立ち上がって)円山町でレコード買いあさり、、オッケー、そう、別に繋がらんわ!素の体をお酢でやわらかくしたものを、ハイテクノロジーからかけ離れたこの素を展示するイベントスペースをMAU武蔵野美術大学に設けまして、それがおれの土地争い、、こんな醜態さらすはずじゃなかった、、でも、この素を評価してほしいわ、むしろ、これを否定されたら、どうしようもないわ、むしろ、素を見れた皆さんは、ハッピーだ!…大衆なんなんじゃコラ!大衆大衆大衆!そう、大衆のオイニーかぎながら醜態さらして、といま、うまく韻を踏めてしまったけれど、そんなんいらんわ、素でいいわ!」と、素の自分をさらけ出すような体とラップをしながらライブ終了。
12月23日 APART ART PART PARTY
一軒屋でのイベント。
ダウンジャケットの裾をこする音をアコースティックと、マイクで増幅した音の両方で演奏。階段のきしみ、ブラインドを指でひっかいたり、開け閉めする音など、初めて訪れた会場の、その会場内に宿った音を解放していく「風水師」のコンポジションからライブ開始。
「小学校の漆谷校長先生(川染喜弘に、冬でも半ズボンをはけと強要してきた、というエピソードとともにその人物が紹介される)」と「自分の父親」が、二人とも面長だ、というところからラップをはじめ「10円玉に刻まれている平等院鳳凰堂」にどんどん色んなものが吸い込まれていく、という展開に繋げる。「平等院鳳凰堂」の門は「メフィストとスフィンクスが狛犬のようになりながら守っている(たまに、ラップが混乱して、メフィストとタランチュラになったりする)」、その門の奥には「漆谷校長先生が待ち構えており、顔の長さをメジャーで正確にはかっている」、「川染喜弘の父親はベートーヴェンに顔が似ている/そして、そんなベートーヴェン似の父親は、細い身体でピアノを運ぶ仕事をしていた」、「そんな父親を八つ裂きにする、見えないピアノ線!」と叫んだのち、「いま嘘ついたわ!うちの父親はピアノ線でズタズタに引き裂かれてはないわ!…ダウト!ダウト!ダウト!ダウト!ダウト!ダウト!」とトランプゲーム「ダウト」のようなボイスパフォーマンスを展開していく。
「ハンバーガー考えてくれたやつありがとう!」「チーズバーガー考えてくれたやつマジでありがとう!」と食べ物に感謝。ハンバーガーのパンとパンの間には平等院鳳凰堂や、漆谷校長先生などがはさまれている、その平等院鳳凰堂の門は、もちろん、メフィストとスフィンクスが守っている。
「サッカーやってるやつの家にいくと、ほぼ確実に、そいつの本棚にはサッカー漫画がそろっているわけだが、なんでお前らは、サッカーやってるからといってサッカー漫画ばっかり集めるんだ!野球してるやつは、野球漫画ばかり持っているというパターンだ、、じゃあ、俺は音楽やってるから、音楽の漫画しか読んじゃいかんのか!アホか!色んなジャンルの漫画読むわ!」
言葉などを使わずに、サンプラーを二台使ってグリッチサウンドと、音響詩のように英単語を読み上げるロボットボイスを組み合わせたビートを淡々と作り上げていく演奏をしばらく続ける。
おもちゃの鉄道レールをカチャカチャさせる音をピックアップマイクで拾ってアンプリファイする。ハンドミキサーのようなものに、マイクをつけてゴリゴリと歯車が回る音をアンプリファイ。回転部に、ビニール袋をどんどん装着していき、手動で動くオブジェのようなものを創作し、物が加わって変化する音をピックアップマイクで拾っていく。
弾き語り「スペースアース」、「ホチキス」、使用するピックによって音色が微妙に変化する前衛的弾き語り「サンノトーレ街」などを披露し、最後は「シッソイドクラハシコート」という歌を披露し、合唱する。客の一人に、サビの盛り上がるところで踊りながらカズーを吹いてもらう。
「お客さまを巻き込む感じにしてしまったので、最後に30秒ほど、内省的な音楽をしてライブを終了させていただきます」といって、サンプラーで音のみの短い演奏をして、ライブ終了。
1月9日 渋谷o-nest
一日に二回のパフォーマンス。
一回目。10分間のパフォーマンス。サンプラーからのビートを何回か変化させながら、ラップする。ピックアップでラジコンのコントローラーを操作する音、電池部分のバネをはじく音などをアンプリファイ。ステージ中央にはテーブルが置かれており、そのテーブルの上にはリンゴが一つ(パフォーマンス中、手でも、言及でも、一切なにも触れず、ただ安置されているのみ)。
「川染喜弘だ!円盤新春スペシャル、レギュラー篇へようこそー!そう、俺は、円盤という場所を、自分のリングだと思っている、オープン当初から、始めは週一で、今では月一で、七年間にわたって、レギュラー企画をやらせてもらって、いる!今日はレギュラー陣総集合ということで、まだお会いしたことがないレギュラーのみなさん、はじめましてーッ!いくぞコラー!」
「動物占いってあると思うんだけど、自分の性格を、動物で現しちゃってくれてると思うんだけど、アホか!俺と同じ生年月日だったら、同じ性格なんか!イエー、そう、コアラって動物いると思うんだけど、あいつは見た目に反して、けっこう危険な動物だから気をつけろ、パンダもそうだ、気をつけろ、あいつらはあんなかわいらしい見た目をしているが、肉食動物だから気をつけろ、猫だってそうだ、虎はネコ科の動物だ、俺には、子猫がじゃれあっている姿が、二匹の虎がじゃれあってるように見えるぜ!俺の右目はミカズキモだ」
「みんな釈迦の手のひらの上で踊らされている。ジェフ・ミルズも釈迦の手のひらの上で踊らされている。デリック・メイも釈迦の手のひらの上で踊らされている」
「郵便物受け取るときとか領収書書くときとか、サイン要求されると思うんだけど、楷書でサインするなや!」
などなど。短いながら、ビートとリリックを存分に出し切ったパフォーマンスとなった。
二回目。会場の外にいる川染喜弘が、風船を飛ばし、それを会場の中の窓から見る、という瞬間的な作品。窓の外を、一つ、また一つと風船が浮かんでは消えていき、最後に、大量の風船が空に解き放たれてライブ終了。
1月11日 高円寺円盤
サンプラーからビート。「ライブ会場などにある仕切りはパテンションではなくパーテーションだということを」という言葉訂正ラップからライブ開始。
「猿がランダムにタイピングしていけば、偶然に、かなり低い確率ではあるが、シェイクスピアの作品に到達する」という「無限の猿定理」を援用した演奏、「無限の猿定理による、ゴルドベルク変奏曲(にたどり着くまでのフリージャズじみたピアノ演奏)」。「ゴルドベルク変奏曲」にたどり着くには相当の時間がかかる難しい、ということで、フリージャズなら何とかなるということで、山下洋輔の曲にチャレンジするが、「山下洋輔さんに失礼だろ!」といって、再び「ゴルドベルク変奏曲に取り組む川染。
「いろんな先公いたと思うんだけど、俺が中学のとき、花車先生っていう名前の先生がいて、名前がめっちゃ面白いから、俺たちは、校内放送で花車先生が呼ばれるたびに、ゲラゲラ笑っていた、花車、フラワーカー、、そんな名前だったから、幼少期から、色々といじられたり、苦労の耐えない人生を送ってきたことが想像に難くない花車先生」
「中学のとき、石川先生っていうパンチパーマの先生、いたんだけど、俺の友達の友達で、友達でもないくらいの距離の伊沢ってやつがいて、その伊沢と、パンチパーマの石川先生にまつわるエピソードからリリックをお届けするぜ、井沢は、自分の国語辞書の、アイロンパーマというところの横に、『石川』という書き込みを入れていた、それを偶然、石川先生が、伊沢が開いた辞書を見て発見してしまったときのリリック、、伊沢よ、俺はアイパーじゃなくて、パンチや。これ、このリリック、伊沢よ、俺はアイパーじゃなくて、パンチや」
「俺が通ってた高校は男子校だったんだけど、あの男子校という制度は今すぐにでも廃止したほうがいいと思う。俺が通ってたコンテンポラリー男子校、俺が卒業したあと、共学になったらしい!だったら、俺のときに共学にしといてくれや!あの少年院のような三年間を返してほしい、俺は男子校に通いすぎて女性とのコミュニケーションが不得手になったぜ!」
「日本で一番多い苗字は佐藤!二位は鈴木!三位は高橋!」を連呼するボイスパフォーマンス。しかし、頭にしっかりとランキングが入っていなかったのか、「一位鈴木!」になったり「一位高橋!」になったりする。
カスタネットを手に装着して演奏。その後、電動マッサージ機にカスタネットとピックアップを固定した自動演奏されるオブジェを創作。振動しながら音を出すマッサージ機を指差しながら「見ろやこれ!これ、現代美術やろが!」
「お店なんかで、よく、年下の客が、年上の店員にタメ口で話してる場面があるけれど、あれは、お客様は神様だということで認めていいことなんだろか、客の年齢が上であっても、タメ口を使っていいとは思えないが、、俺もバイト先で、22歳くらいのとび職みたいな若者が、34歳の俺にタメ口を使ってくるのだが、アホかー!22歳のガキが、タメ口使うなやー!そういう決まりをつくれや!国が!法律で!かたや、近所の八百屋の話なんだけど、そこの八百屋のおばちゃん、推定年齢50歳くらいのおばちゃんなんだけど、そのおばちゃんが、客の俺にタメ口使ってくるんだけど、アホかー!お前はなー、自分の店をフレンドリーパークにしたいのかもしれんがなー、俺はあくまでも客なんじゃ!年下でも!俺はなー、22歳のとび職と、50歳の八百屋のおばちゃんの間に挟まれてなー、タメ口とタメ口でサンドイッチ状態なんじゃ!統一しろや!タメ口に関する厳しい戒律つくれや!」と、22歳とび職および50歳八百屋店員のタメ口に対して瞬間的にキレながらラップを展開していく川染。
エコーマイクを使うたびに「キャー!サイケ!」と叫び、「サイケって、ドラッグカルチャーから生まれてるものが多いと思うんだけれど、、ドラッグ、法律違反やろが!全員逮捕されろや(エコーマイク)!キャー!サイケ!!ヒッピーなー、お前らなー、平和とか言ってるけれどなー!お前らみんな犯罪者なんじゃ!逮捕されろや(エコーマイク)!キャー!サイケ!まあ、逮捕しろ発言で怒られたら、謝りますけれど、逮捕されろやー(エコーマイク)!キャー!サイケ!いやすべてのドラッグが悪いとはいわないが、、マツモトキヨシとか、、」
「夜食は身体に悪いぞ」といってライブ終了。諸事情あり、時間がやや余ってしまったので、客のアンコールに応える形で数分間ライブを行う(私は撮影していて色々とバタバタしていたので、リリックはしっかりと聞き取れず)
1月18日 高円寺茶房
二部構成。一部は、サンプラーとエフェクターを駆使したサウンド中心の演奏(*…川染喜弘の演奏は、身体、存在、言語、すべてが「音」であるため、普段のラップなどが行われる演奏も「サウンドのみ」である、、という注釈をつける必要があるだろう)。
二部は、サンプラーからビートを流しながらのラップ。「席巻」という言葉を、最近まで「せっけん」ではなく「せきまき」だと思っていた、というリリックからライブ開始。「席巻のこと“せきまき”だと思ってた、ヨ〜!」「香川から上京してきて、このカルチャースペースにて、席巻がせきまきではなくせっけんであるということを、お伝えしにきた、ヨ〜!」
「秋刀魚」は「あきがたなさかなと書いてサンマ」なので、『毎回、「秋刀魚」を「あきがたなさかな」と発話する』というラップをする予定だったが、脳がてんぱっていたため、「サンマ」と連呼していた。「サンマを調理するとき、三角コーナーに切り落とした頭を捨てたら、そこからサンマににらまれているように感じて怖くないか?おれはそれが怖くて、一時期、サンマを購入して調理することを諦めかけた時期もあったが、100円だからね、三角コーナーからにらみつけるサンマは怖いけれど、いまだに買い続けている」
「携帯電話を買ったらまずサウンドチェックをすると思うんだけど、これ、かなりローファイっしょ」といって、携帯電話に入っているプリセットの音源を流しながら、それをアンプリファイする。「(ピッ、ピッが反復するような音ではなく、チャラリ〜ンみたいな、ややメロディがあるような音を使う場合)著作権を侵害する可能性があるので、サンプリングなども慎重になる。(単調な音を流し)これなら創作性もかなり薄いだろう!」ダンスミュージックじみた着メロを流しながらラップ。「聖徳太子のまわりを十人で取り囲んでいっせいに話しかける」「中大兄皇子と中臣鎌足と菅原道真が小野妹子は男だと教えてくれる」「北条政子の頭巾がヤバい」「ペリーとリー・ペリーが海を渡ってやってくる」など、歴史上の人物を発話するラップにて、ライブ終了。
川染喜弘と狩生健志の二人による「ローファイ」をめぐるトーク。「低予算」「低技術」であることが大きな前提としてあって、最終的にはその人となり、「人格」でローファイであるかどうかを判断する(人格がハイファイな人間はローファイな機材を使おうと技術を低く見せようとどうしてもハイファイに見える)という川染と、自分には目に映るものがほとんどローファイに見える(東京駅でさえも)、という狩生氏の意見が交わされた。「それはもう、ハイファイでもローファイでもなく、単なる『ファイ』なのでは?」という川染喜弘の発言が、このトークを集約していたように感じる。ローファイ、スカム、アウトサイダー、悪趣味あたりの区別がすべて曖昧なままトークが進行していたという印象。「スカムという言葉は、そもそも言葉が悪い。自分がやっていることや、自分が『いいなー』と思っているキラキラしているものに、カスとかゴミとか、スカム的な言葉があてられているのは、違和感がある」と川染。
1月23日 音楽実験室 新世界
言葉を排除して、サンプラーによる30分間のサウンドのみの演奏。ボーダーのシャツにキャップといういでたちがインプロヴィゼーション演奏家の雰囲気を強めていたような印象があった。
2/9 高円寺円盤
最初の40分は、電子音と身体による言葉を排した演奏。
「マスクをつけたままキシリトールガムを噛むと、マスクによって出口をふさがれ、上昇気流にのって、眼がシパシパする」といって「眼がシパシパ」「シパシパシパシパシパシパシパ!」と連呼しながら、フェーダーを激しく上下させるなどしてグリッジサウンドを奏でる。
両手を顔の前で振り、「もう、やめだやめだ!」といった瞬間に、サンプラーのループがちょうど止まる、という演奏を何度か繰り返す。
「フランジャーをかけてくれ」と要求するも、会場内のミキサーにフランジャーが入っていない。その後なんども「フランジャーくれー!」と絶叫したり、意味性の欠如した奇声をあげたりしながら激しいボイス、身体所作、電子音による演奏が展開される。
ジャンパーの上からTシャツをはおる。
この日は、ソロの演奏だけではなく、イベントの出演者、三富栄治氏とのセッションも20分間ほど行われる。三富氏のギターと川染喜弘の電子音、ラップ(「ミトミ」を基軸にしたライミング。ミトミは逆から読んでもミトミ、ミトミが水戸納豆を食べながら、三富のバットがボールの中心をミートしながら、三富栄治と板東英二が、など)、ちょっかい(三富氏が弾いているギターのアンプのミキシングを勝手に変える、シールドを自分自身のカオスパッドに差し替え、三富氏のギター演奏に合わせてカオスパッドをギターを弾くようにして操作し音にエフェクトをかける)などが絡み合う演奏。「八年前、俺と三富はこの円盤でセッションをした、そして八年後の今日、ここでこうやって、再会して、同じ場所で!またこうしてセッションをしているということに、運命的なものを感じないか?俺は感じるぜ!俺たちはそれぞれの場所で活動して、八年後に、ここで、こうやって再会したぜ!」

2/11 高円寺スタジオドム
ブラウン管に明滅する映像を流してフリッカーの効果を起こしながら、それを照明にして、およそ一時間の電子音演奏。
2月18日 桜台pool
新・方法の夜VOL.4「新・方法から中ザワヒデキが脱退し、皆藤将が加入する」というイベント。川染喜弘の演奏と、Rad.commonsのリアルタイム批評によるセッション。
「中ザワ、皆藤、新・方、法ーッ!!」という叫びからライブ開始。サンプラーやエフェクターなどを使った電子音即興。一音一音が、川染喜弘の個人がねじ込まれているような音(歌声)になっている。途中、何度も「やめじゃやめじゃ!」と叫びながら中断→再開の演奏が繰り返される。
Rad.commonsの批評が投影されたスクリーンを見て、その言葉を発話して音響化していく(言語を違う媒体で開放していく)演奏。Rad.commonsの言葉を、川染が勝手に翻訳していく。たとえば、「音と影に現れる概念を」→「サウンドとシャドウにパフォーマンスされるコンセプトを」と直訳したり、歌舞伎役者の形態模写をしながら朗読したり、理性的な文章の語尾に「〜だピョーン」という語尾をつけて、発話するときの動きなどで間抜けな身体性を付加したり。「お前の批評をプロセッシングしてやるわ!」といって、Rad.commonsのパソコンで川染喜弘がタイピングして、スクリーン上に投影される言葉が、川染喜弘の指先から出る表現に変化したりなども。そういったすべての行為に、やや遅れる形で、即座にRad.commonsが言葉で返していく。「☆」という文字を見た川染が、「ほし、そう、お前のスターダストレビューが」と発話したのを受けて、「星屑銀河批評」という言葉がスクリーンに飛び交う。
「近所の蕎麦屋で10回近く、蕎麦を持ち帰っているのだけれど、その蕎麦屋の店員に一度も『ありがとう』といわれたことがない。なんなんじゃ!こっちは、いつも無言で受け取ってるわけだが、お前の無言のパフォーマンスなんなんじゃ!」
「中ザワに送る心の絵文字を、お前のアスキーアートを投影しろや!」という川染の指示を受けて、Rad.commonsが顔文字を打ち込む。顔文字を打ち込むたびに「だめ?」「まだ?」というが、なかなか川染喜弘からの終わりの合図がない。
以前の「24時間ツイッターライブ」の際、中ザワ氏から「○○○○」という「文字による白玉だんご」の差し入れがあった、というところから、「あのときの白玉だんごをお返しをしたいから、中ザワに白玉だんごをやってくれ!」と川染。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
とスクリーン一面に白玉だんごが投影される。
「ネ申」という文字を打ち込んでもらい、スクリーン上方に配置する。「ネ申」という文字のしたで「中ザワ〜」と中ザワ氏の名前を呼び続ける川染。その「ネ神」に向けて手を伸ばしたり飛び跳ねたりするも、手が届かない川染。
「餌」という文字を打ち込んで左右に動かしてもらい、それを追いかける川染。「人参」という文字でも同様のことを行い、「ヒヒヒーン」と馬の形態模写をしながら「人参」を追いかける川染。

ナカザワ
ネ申
orz
皆藤

という文字の下で両手を広げて「ナカザワー!ナカザワー!」と連呼し、「中ザワさん、新方法おつかれさま!」といって、中ザワコールをしながら飛び跳ね、ライブ終了。
3月3日 高円寺ASOKO
「aso講クロージングイベント in 川染喜弘!」という、「in」の位置が間違っているような叫びからライブ開始(しかし、ライブが始まってみれば、川染自身が宣言したように、川染喜弘の身体の中にどんどん乗り込んで潜り込んで運ばれていくような、確かに「in 川染喜弘」なライブであった)
サンプラー、カオスパッド、カオシレーターなどを使った電子音による即興演奏が中心(ライブの半分以上を占める)のライブ。電子音即興の合間合間に、リリックが挟み込まれる。機材に関するリリック。「この機材をここまで持ってきた、というだけで評価してほしい。開発した人、本当にすごいと思う。完全にメディアアートでしょ。あと、もうキャリアも15年目に突入して、もう、欲しかった機材を手に入れたいのよ、そして、手に入れて、持ってきているのだから、それを評価してほしい。これは、もう、インスタレーションでしょう。自分でもそろえすぎた!」機材を愛するあまりに、機材にキスしたり、舌で舐めるなどして、その愛情表現によって演奏する。
「書き下ろしてきた新曲やります、曲名は、、『パ!』」といって「バイトバイトバイトバイト、パソコン用語でいうところの、バイト、バイトバイト、バイトして、ライブ、、バイトバイトバイト、パソコン用語でいうところのバイト」という反復をボイスパフォーマンス。
「じゃあ、大声コンテストやりまーす。(奇声をあげる川染、客にマイクを向けて)はい、何ヘルツ〜?何ヘクトパスカルー?」
サンプラーに入っている四つ打ちだとか、わかりやすく「踊れる」ビートが入っているトラックを流しながら「これは、わかりやすすぎる、ダメだ、大衆すぎる、大衆、大衆、、なんなんじゃ大衆!」とすぐとめて、「asokoというこんな先鋭的なカルチャースペースにきて、四つ打ち聴きたいということはないでしょう、一つ打ちでいいわ、(サンプラーに入っているアブストラクトなビートを流して)これでいいわ、、でも、わかりにくすぎるんかなあ、俺は、美しいと思ってやってますよ!大衆なんなんじゃコラ!わかりやすさ求めすぎなんじゃ!大体、エンターテイナーが多すぎる。俺はな、表現が見たいんだよ、わー!(と叫びながら、倒れ、頭を抱え、再び戻り)、俺は、いっそ、あなた方に嫌われたい!そんな、剥き出しの表現をお届けしている!大衆なんなんじゃ、コラ、(四つ打ちを流して)ダメだ、わかりやすすぎる、(アブストラクトなビートを流し)これはいい、最高、これでいいじゃないか……レインボー2000とか、、、行くなよ!」「このビートは70点くらいかなー」と言ったあと、自分の頬を激しく打ちすえ、「あほか!150点じゃ!100点満点で150点じゃ!自分で70点かなー?なんて思ってるものを、お客様に聞かせられるか、150点のビートじゃ!」
印象的なリリック。「バイト敬語使ってくのやめようぜ!『マジっスか?』とか、、敬ってんのかそうじゃないのかわからんのじゃ!『本当ですか?』ってちゃんと言っていこうぜ!」「実家の犬は、パトカーが通ると、そのサイレンの音にあわせて鳴いていた、、かわいかった!」「皆の衆!いいか、お前がインディアンだとしたら、俺は海賊だ!ガハハハハ、俺は海賊だー!」「喫茶プログレってあると思うんだけど、プログレのレコード屋の店長とか、聞いてる音楽はプログレなのに、普通のやつが多いぜ!見た目も中身もプログレになっていこうぜ!」「前衛的なヒップホップやってるんだけれど、それで、ヒップホップ系の告知掲示板なんかにも書き込みをしてるんだけれど、メッセージが三件きたよね、、そのうちの一つ、、『これ、ヒップホップじゃないですよね』…三件きたうちの一つがこれじゃ!『ヒップホップじゃないですよね』」「ジブラが張飛タイプだとしたら、俺は諸葛亮、酒を飲んで墓穴を掘るジブラの万年筆を、策略で落とし穴に落とす」
「15年活動してきて、もし生きられたらあと40年、いつまで活動続けられるかわからんけれど、この活動をあと十年くらい続けて、、それでなー、インターネットでなー、川染喜弘で検索してもなー、検索結果0件なんじゃ!タイムマシンで十年後のインターネット見たら、きっとそうだろう、検索結果0件じゃ!(未来をにらみつけながら)その野郎〜!でも、いいか、その0件の0をミステリーサークルだと思ってほしい、そのミステリーサークルの中心には、俺がいる、ゼロの中心に俺がいる、ミステリーサークルの中心で、川染喜弘が、光を求めて立っている!」
ミキサーのゲインを下げ、サンプラーなどの機材が出す具体音を聞かせる演奏。スイッチがカチッカチッと切り替わる音や、サンプラーを操作する回転盤の微音などで演奏する。「むしろな、この具体音が聴きたくて機材買ったようなもんじゃ!」
「たとえば、この、サンプラーのボタンが光っている、ということ、これだけで評価してほしい。川染喜弘ではなく、光らせおじさんとしてオファーしてほしいくらいだ。(サンプラーのボタンを光らせながら喜悦の表情で)うわあ〜!光ってる!(サンプラーの操作をあやまり、ボタンが光らなくなる、ボタンを連打しながら)光らせおじさんがんばって!光らせおじさんがんばって!(光って)うわーッ!!もう、クリスマスのイルミネーションでしょう、これは。(ボタンを矢継ぎ早に光らせながら)来年のクリスマス、ここにいるみんな、この光らせおじさんのイルミネーション見に来てくれよなー!」
「ASO講」という言葉をサンプリングしようとするも、なかなか上手くいかず、上手くいかないところをきっかけにして様々な演奏が飛び出す。絡み合うシールドの奥から、発生源不明のサウンドが飛び出したり、サンプラーからシールドを抜くときに発生するグリッジサウンドに着目して、その音をしばらくパンニングして演奏したりして、音は出続けるが一向にサンプリングが成功しない、という演奏に。サンプラーなどの電源が蛸足配線で刺さったアダプターの集合体を見て「もう、これ、見てよ、これだけで評価してほしいよね、すべてが、このコンセントに、力が、集中している!すごく良いよねー」というところから、「アダプターマンVSペンマンVSプラグマン」という即興演劇へと展開していく。アダプターを、必殺技の名前を叫びながらプラグで抜く。「YA、、YAMAHAー!」「zoom。。。」「大丈夫か!」「へ、気にスンナって」「だが、、お前の命の証である、お前のサンプラーから、命の光が、、消えた、、」「ああ、そうだな」「おれ、お前と一緒のコンセントで電力を供給できたこと、一生忘れないよ、、」「ZOOM。。」「お前らの友情に、俺も混ぜてくれよ!」「「川染!!」」といって、アダプターたちと友情を確かめ合うようにあつい抱擁をする川染。しかし、サンプリングは一向に成功する気配がない。接触不良のノイズを出すシールドを演奏しながら「これだけで15年やってる奴もいるだろう、すべては見せ方次第なんだ」といって、年季の入った演奏家のような卓越した動きでシールドを振り回し、音に変化を与えていく川染。
「この機材トラブル、テクニカルな方面からではなく、もう、スピリチュアル方面で解決していこう!」といって、サンプラーのまわりで呪術的な動きと声をあげる川染。asokoの玉田氏にも協力を仰いで、スピリチュアル指数をあげていこうとする。「一緒に、祈りま、しょうよ、飲みま、しょうよ〜!」と絡み酒の形態模写で玉田氏を巻き込もうとする川染。恥ずかくてできないという様子の玉田氏に向かった「羞恥心〜!」といって腕をまわす。「これは、、さすがに、俺もやりたくなかった、、これが『恥ずかしさ』のMAXだろう!でも、俺ももうここまでやったんだから、いこう!やろう!羞恥心〜!ダメか、羞恥心はさすがに、できないか、じゃあ、祈りま、しょうよ〜!飲みましょうよ〜!おまえ、書けやー!機材トラブルをスピリチュアルな『祈り』で解決しようとしたパフォーマンスした男がいるって、書けや!でもな、十年後には、、検索0件じゃ!だけど忘れんな、その0はミステリーサークルで、その中心には、俺が光を求めて立っている!祈りま、しょうよー、飲みま、しょうよ〜」
なんとか、別のサンプラーを使って、「aso講」のサンプリングに成功し、そのサンプリングした音にピッチシフターをかけて、「aso講」の十二音階のようなものを作り出していく。「aso講」のループを流しながら、客全員に、手を繋いで円になってもらい、グルグル回る、その中心で、川染喜弘が「らせん状に上昇していく、みなさんは、ターンテーブルのように回り続けてくれ!」といって、「asokoコール」、ライブ終了。
3月13日 南池袋ミュージックオルグ
サンプラー、カオスパッド、CDJなどを使った演奏が中心。「蕎麦屋あると思うんだけど!蕎麦屋!」と何度も叫びながら、CDJをスクラッチして電子音の渦を作り出していく。「蕎麦屋にはうどんがメニューにあると思うんだけど、うどん屋には蕎麦屋(蕎麦、ではなく、実際に蕎麦屋といいました)がメニューに入ってないでしょう!あれどういうことなのよ!蕎麦屋でカレーを食べるのは邪道だと思うんだけれど、じゃあ、どうすればいいのよ!」
「サルビアの蜜をちゅうちゅう吸い、ザクロの実にかぶりつく、そうやって生き延びようとしたことがあっただろう。栗!栗!栗をくれ!栗!」
「(酔っ払った動きで)アメリカンドリーム、追いかけ、ま、しょうよ〜!飲みま、しょうよ〜!」
「ガハハハハー!山男だぞー!」といって両手を広げて顔面筋肉のみでつくられた仮面ともいえる過剰な表情を何度も披露する川染。
「タコとイカが18本の足を絡ませて吸盤を吸い合わせている」
「推古天皇!天皇!天皇!天皇!天皇!天皇!天皇!」
「蕎麦屋の自販機に700円くらい一気にいれると、そのうちの200円くらいが戻ってきちゃうことあると思うんだけど、あれ!どうなっとんのじゃ!このインターネットメディア社会でなー、お前、アナログ機械がなー、何をやってくれちゃっとんのじゃ!(ふくれっつらになってしばし沈黙)」
「俺はもう35になるのだが、今日まで一度も国民年金払ってないぜ!カルチャー好きな、お金持ってる権力者、いるだろうが!俺の年金払ってくれや!(CDRをスクラッチして音を出して)もう、これだけで充分でしょう、これでお金をもらいたい。年金を払ってもらいたい。いまから、口座番号いうからどんどんお金振り込んでくれー!」といって、口座番号をディレイマイク読み上げようとするが、ディレイマイクのゲインがあがっておらずうまくいかない。
「『太陽にほえる』って昔やったことがあるけど、またほえてやろうかー!こらー!太陽ー!おまえ暑いんじゃ!ボケー!太陽ー!」
CDJを昇竜拳の動きでスクラッチ。歌舞伎の動きでスクラッチ。椅子の上にのっかって「よっ、日本一〜!」と見得を切る。「これはなー、やるつもりなかったわ!完全に自分の美学からはずれとるけどなー!そういう『美学』みたいなもんをなー、もう超えていかないといかんのじゃ!」
主催者の松本もえさんにささげるリリックでライブが終わる。「松本もえ、もえ、もやし食べ続けて、そう、もえが燃やしたプロミネンス、赤いキツネと白いキツネが仲良く並んでるぜ、その尾っぽを引っ張って引っこ抜けば、その穴から出てくるのは、冷麺、ソーメン、そして、ラーメン、零れ落ちていく麺類、プロミネンス」というようなリリック。
3月14日 高円寺円盤
序盤は、サンプラー、カオスパッドなどを用いた演奏が中心。30分ほど経過したころ、奇声をあげながら機材を乱雑に片付けていく川染。コードを引っこ抜いたサンプラー類をテーブルの上で折り重ね、奇声をあげ、かばんの中に投げ込むようにしまったりする。カオスパッドをテーブルの上にのせる→奇声→しまう→のせる→奇声→しまう、のミニマルも展開。靴や靴下も脱ぎ捨て、投げ飛ばされた靴下がシールドに引っかかって宙ぶらりんになるなどする。
横たわって開脚し、股間に手をあて、自慰するような動きをしながら嬌声をあげる、という川染喜弘らしからぬパフォーマンス。「これはなー、完全に自分の『美学』から外れとるんじゃ!やりたくないんじゃ!でもなー、もう、そういう『美学』みたいなもんからも、はずれていくぞ、おれは。良い悪いなんて判断して二の足を踏んでいる場合ではない、これは、完全に『悪い』だ、自分の『美学』に照らし合わせるならな、だが、これもだんだん『良い』になっていくだろう、やってしまったからな、『美学』の範疇、こえとんぞ!もはやこれは既存の方法論、メソッドではなく、ソメッドなのだから、ソメッドとして判断しなければいけない、そう、アウト・オブ・川染喜弘」
「このカオスパッドもなー、バイトして買っとるんじゃ!そこだけでもう評価してほしいよね」といって、カオスパッドの裏面に張られているシールに書かれている英単語で歌を歌い、カオスパッドを股間に擦り付けて嬌声をあげる。「こうやって使うためになー、買ったんじゃ!」
突如、イベント出演者のまめっこ氏に襲い掛かり、格闘状態になる。まめっこ氏を投げ飛ばし、馬乗りになり、顔面をわしづかみにし「これがキャメルクラッチじゃー!!」
春の恒例、花粉症を利用したパフォーマンス。ディレイマイクをむけて何度もくしゃみをする。
3月31日 渋谷WOMB
最初の20分ほどは、四つ打ちのビートを流しながら、サンプラーの即興演奏で、かすかにノイズをのせていく、というクラブ仕様の演奏。「第一部終わりまして、第二部」といって、ビートがアブストラクトになり、ラップと身体表現が加わる。身体を横たえて、手足をパコパコと動かしながら奇声を発したあと、エコーマイクに「ポウ!」という演奏と、「テクノロジーで財布にマイクロチップをいれるべきだ」という主張を中心にしたリリックでライブを展開する。
この日は、DJとしても出演。渋谷wombということで、こちらも四つ打ちのミニマルな音のみでのプレイだった。
4月15日 西日暮里HIGUREギャラリー
前半、半分は、サンプラーを操作した音のみの演奏。一曲目は、ミニマルなビートに少しずつ、身長に、展開を加えて音を重ねていく、というもの。二曲目は、パーカーのフードをかぶるファッションによって存在の印象をかえ、そのファッションにあわせた(いかにも、そういうファッションの人間が出しそうな音、を出しているように聴こえた)ビートを、寡黙に演奏する。
ペットボトルの水を飲む動きを大きく見せて、飲み込むときに、手でペットボトルを握りつぶし、その音色を響かせながら飲み干す。
第二部、といって、ラップを加えた演奏を展開。真に硬質なミニマリズムについて、ラップする。反復するビートにわかりやすい展開、飽きさせないような音を追加することは軟弱なミニマリズムであるといわざるをえない、といって、サンプラーから実にシンプルで展開のないビートをながして「これに何も手を加えないのがミニマリズム」と主張しながら、その、主張の合間合間で、言葉尻をすばやく捉えてフリースタイルラップに戻り、再び説明に戻る、、というような演奏が繰り返される。「マルエツの醤油を一気飲みして体内の塩分濃度を一気に40パーセントまで高めようぜ!」「ポスト・ミニマリズムとセリエリズム」「奈良の大仏の花の穴の中に吸い込まれてどんどんミニマムになっていく身体」といったリリックが高速でつむがれては説明に戻っていく。「文化・バンタン・セツモードセミナー」を連呼するミニマルボイスパフォーマンスもはさまれる。
何も手を加えずにシーケンスが流しっぱなしになっている硬質なミニマルミュージックにあわせて、客にクラップを担当してもらい、長時間手を叩き続けることで、疲労や手の痛み、個々人のリズムの取り方の違いなどから、少しずつ、ビートにあわせて打つ手のリズムがズレていく、という演奏。「この硬質なビートに、みなさまのオーガニックで有機的なハンドクラップを挿入してくれ!」といって、客のクラップとシーケンスの組み合わさったビートにのって、フリースタイルラップを展開してライブ終了。
4月30日 高円寺AMPcafe
前半は、三台のサンプラーと、カオスパッド、CDJなどを使用した音のみによる演奏。シーケンスから流れるビートに、CDJのスクラッチで音と演奏する身体性を付加していく。
20分ほど、音のみの演奏を展開したあと、マイクをつかみ、エコーマイクを併用しながら、奇声を発し続けるボイスパフォーマンス。からの、ラップ。「生卵を車のボンネットの上に落としたらミディアムレアの目玉焼きが完成するだろう」「バックベアードの巨大な瞳がこっちを見ている。バックベアードの巨大な瞳が瞬きするたびに、その風圧に吹き飛ばされるだろう」「真紅の優勝旗に包まれながら」「東京ドームとグーグードールズが」「名門多古西応援団」「切り裂きジャックに服を切り刻まれながら」というようなワードを中心にして、それらを自由自在にカットアップ、接着させていく高速フリースタイルを展開。途中で、サンプラーのシールド、電源を抜き、一度しまったあと、電源だけ指しなおし、シールドはささずに、地面に安置。シーケンスにあわせて光り続けるオブジェとして川染の足元に置かれるサンプラー。
「なけなしのお金でこの機材を購入した、という過程だけでもう評価して欲しい」という流れから、書き下ろした新曲を演奏。カオスパッドの説明書どおりにカオスパッドを操作する、「Korgの社員の指示に忠実に従った演奏」。「43番、ランダムにタップする」「3番、はやくこする」の二曲が演奏される。機材がおかれている長机の上に乗っかって、オモチャで遊ぶ不機嫌な子供のような表情でカオスパッドを演奏する川染。社員の指示に極端に従うことによって、激しいノイズ音がかき鳴らされる。その流れの中で、ライブ終了。
459〜463、3月4月ぶんです。私事にかまけてばかりで、記述に取り掛かるのが遅くなってしまい、記憶がだいぶ曖昧になってしまいました。申し訳ありません。
5/9 高円寺円盤
サンプラーからビートを流し、「ライブって、、すごいと思わないか?」という語りかけから、ライブが始まり、段ボールに文字を書き込みながらリリックをつむいでいく川染。
段ボールには
  l i v e
 /   \
/(川染史)\ 

というふうに、
ライブという「いま」をピラミッドの頂点にして、そのピラミッドの裾野に川染喜弘のこれまでの営みが記述されていく。
「(マッキーをダンボールに走らせ、文字と線の中間のような黒を塗っていきながら)77年に、四国は香川県で生まれて、、小一のときに親友ができまして、小三のとき、交通事故にあい、骨、折、お菓子食べたりうんこしたりなんじゃかんじゃやりーの、ミュージックステーションに出たくって、中学三年のころ、初めてバイトして買ったお金で、ジャンプの後ろにある通販でギター購入、バースっていう、わけわからんメーカーのアコギ、中華料理屋で働いたこともあった、専門学校に入学して、本当はESPに入りたかったけれど、福祉の専門学校に入学して、それで、音楽活動して、15年目、、その間も、いろいろとあったよね、、その、ライフピラミッドの頂点が、、(LIVE、と書きなぐりながら)ライブなんだ…!ライブって、、すごいと思わないか?このライフピラミッドの頂点なんだぜ、、今日、、5月、、9日、、高円寺円盤、、Markとのツーマン、、ライフピラミッドの頂点、今までのすべてが注ぎ込まれている、いままでの全てをこめて、演奏をお届けするつもりだ!」
「(サンプラーの類を指差しながら)これだけの機材を、バイト代で、、ほとんどは生活費に消えてしまうバイト代で買い揃えた、というだけで評価してほしい。というわけで、今から、この機材を買うまでの道のりを映画にします」といって、映画の撮影を開始する川染。サンプラーの上に置かれたビデオカメラが、意図せずにサンプラーのボタンを押し、突発的に音がでる演奏も発生する。「シーン1」のサンプラーが欲しい川染、から、どんどん「スタート!」「カット!」の合図とともに、機材購入物語が撮影されていく。
まずは、バイトを見つけるところから。「あの、フロムエーを見て連絡させていただいた、川染喜弘という者なのですが、、はい、、え、、あ、、遅番ですか、、できれば、五時くらいまでの仕事がよくて、、ええ、あ、普段は、、音楽をやっています、、はい、、え、この仕事は、30歳までですか、、いえ、34歳です、、あ、でも、顔は童顔で、たまに大学生に間違えられますが、、あ、ダメですか、、そうですよね、、募集要項には年齢のこと書いてなかったはずなのですが、、、あ、早番、、六時からなら30歳超えてても大丈夫、、ですか、、いや、、あんまり早すぎると、、前日からのアレがありますので、、、あ、、はい、、すいません、、わかりました、、頭を使う系の仕事は、30歳まで、、あ、はい、、了解いたしました、、、はいー」と、年齢制限で仕事が見つからない、という実体験を、パフォーマンスに転化して再現していく川染。
採用されたあと、年下の先輩にタメ口をきかれる様を二人一役で再現する場面、仕事にミスして年下にすごい剣幕で起こられる場面、バイト先でメモ帳(楽譜)を落として「川染くん、この『バイト先を映画にする』ってなんなの?」と問われて自分の活動がバレて恥辱を味わう場面、給料をぞんざいに投げられて「なんじゃその渡し方は!!血の滲むような給料だろうが!」と心の声で猛り狂うのをラップで表現する場面などが撮影されていく。「そして4年後、、」というナレーションを入れて、機材をついに購入、という場面へ。その機材を購入するまでのエピソードを噛み締めるような表情と声で「電子音に、、魂が宿るぜ…!」といってサンプラーのボタンを押し、ビートが流れる。そのサンプラーの点滅の上にカメラをおき、スクリーンに投影される映像がフリッカーのようになる(BPMを操作して光の速度をかえる)。しばらく電子音即興とラップを展開したのちに、カメラの録画をとめて、「じゃあ、、映画を見てみようか!」といって、上映。「まあ、さっきまで見てきたことが、また繰り返されるだけですが…」
「シュークリームは一つ食べただけで気持ち悪くなるからたくさん食べるのは考えられない。シュークリームをたくさん食べるやつとは話しにならない」「遊園地のコーヒーカップ、ただただ気持ち悪くなる一方。あれを楽しいと言っているやつとは話しにならない」
スクリーンに、ドラムスティックを振り下ろす映像が投影される。その、映像のドラムスティックが振り下ろされる場所に、左手で持ったシンバルをあてがい、右手で、サンプラーからシンバルの音を出す、という、視聴覚の情報すべてがバラバラだが、総合するとシンバルを演奏している状態になる演奏。にて、ライブ終了。

Markとのセッション。「今日は、Markさんをむかえて三人でセッションの予定でしたが、Markさんにご出演いただきます、(両手を広げて)シ〜ン!」が、セッション中、最後まで、何度も繰り返される。即興練習集の楽譜を見ながらピアノを演奏するMarkの隣に、スーツを着た川染がたち、楽譜をめくる係りとして、演奏を妨害しつづける、という演奏から。楽譜のめくりかたを過剰にしたり、楽譜を持ち上げたり、折り曲げたり、飛行機にしたり、紙や頬や腕に音符をかいてMarkの前を通り過ぎたり、ピアノの音をカオスパッドでいじったりする。二人で、お茶を飲む動きをして、Markが毒にやられるマイムをする。毒で苦しむMarkに向けて、MCディクショナリーと化した川染が、辞書を片手に「マー」でサンプラーからのビートにのって韻を踏んでいく。韻を踏むのが気持ちよくなりすぎて、「イン」でも韻を踏み、インがつく英単語が次から次へと口をついてでてくる。「こんなインテリジェンスの欠片もない俺でもイングリッシュでインタラスティングできちゃってるぜ」。「よっちゃんはウケを狙おうとしている、表層的で奥を読み取れない」というmarkからのdisに、「ユーモアの奥に潜まれた何かを感じてくれ」とラップで答えていく川染。それに対して「そんなもんかよ!川染!もっとかかってこいよ!」とMarkからの挑発が続く。川染「お前ら、こんなMarkさん見たことあるのかよ!?」。再び、お茶を飲み交わし、今度は川染が毒で倒れる。毒で苦しむボイスパフォーマンス。「今日は、Markさんをむかえて三人でセッションの予定でしたが、Markさんにご出演いただきます、(両手を広げて)シ〜ン!」の反復でライブ終了。
5/25 森下スタジオ
プロジェクターで、別の時間・場所で演奏している自分自身の、身体の一部の映像をスクリーンに投影しながらのライブ。
サンプラーを使った演奏。身体性が際立つ。高速で演奏する動きをする。その手の動きは、音に反映される/反映されない、の間を往復しながら、偶然性に満ちた瞬間を作り出していく。
「この物語の終わりには〜、メシアが現れて〜、すべてを解決するというぜ〜!」といいながら、サンプラーやカオスパッドを使った人形劇のような演奏を展開していく。機材同士の小競り合い、を演じながら、機材の凹凸が、接触した別の機材のボタンを押す偶然性で音が発生する。積み重ねた機材を放置しているときに、川染喜弘が地面を踏みしめる振動でボタンが押されて音がでたりもする。
「お前は、、3年B組の、、、YAMAHA製サンプラーじゃないか、、」「誰だお前は!」「おれか…?おれは、korg製のサンプラーさ」「いけしゃあしゃあと語りやがって」「誰だお前は!」「俺は、、カオスパッドさ」
「お前の体の中に入ってる音、、聞かせてくれよ、、」「いいぜ」「除夜の鐘をサンプリングしたのかよ」「ああ」「ちょっと変調かかっちまってるがな…」
「あのとき、カオスパッドにあえてなかったら、、俺は…どうなっていただろう…」→回想→「あのとき、SU10に出会えてなかったら…」の繰り返し。
といった、何も進行しない、何が原因かもわからない喧嘩、言い争いの中で、川染のセリフ発話と、演者である機材自身の声が重なる。サンプラーを二台立てかけて「ピラミッドフォーメーションじゃ!」などの、唐突な演奏もはさまれる。
音量のキャパを超えるとアンプの電源が落ちてしまう、という状況でのライブだったので、たびたび、音が止まる。そのアンプの電源を入れなおすときは、「リニアモーターカー、いつになったら走るのか、テレビも電話もデジタルになったというぜ!」というリリックを主軸に、ラップしながら移動する。
「起・承・転・結!」と叫びながら四回ポーズをとる、という動きの反復。「転」のところで、つかっている機材のSU10の「テン」と照らし合わせて韻をふむ。
マイクのシールドを投げ縄にして「つかまれー!」といって投げ、「パカラッ!パカラッ!」と声を出しながら乗馬の動きをする反復。
「頼む〜、機材、動いてくれ〜!神様〜!そう、このハイパーメディアクリエイターが、神頼みだ。デジタル時代の神頼み。すべての神々よ〜!機材を動かしてくれ〜!」
スクリーンを平手打ちする演奏。「会場にある備品、地形を利用した演奏、、スクリーンパシャパシャじゃ!」
「何度でも言ってやるぜ!」という声をサンプリングして、ループ機能を使って何度でも言わせる演奏。「ループ機能ありがとう〜!」さらに、そのループにリミックスをかけて「ループリミックスありがとう〜!」
リミックスがかかった「何度でも言ってやるぜ!」と、サンプラーからのビートを同時にならして、ライブ終了。
6月13日 高円寺円盤
1、卓上を舞台に、機材(サンプラー、カオスパッド、マイクなど)を役者にみたてて、川染が義太夫となり機材に声(せりふ)をあてて、機材の肉体が音を奏でる人形劇
2、『音楽ツクールかなでーる』の作曲画面が投影されたスクリーンを舞台に、譜面上におかれる音楽記号を役者にみたてて、次々とページ(楽譜)をめくって舞台を進行させていく絵物語(スクリーンに投影された、音楽的紙芝居、ともいえるか)
3、その二つのパラレルワールドの仲介役として、二つの劇の中間に身を置きながら、それぞれの宇宙を語る、劇の作者=神=「川染喜弘」、をも、二つの世界を支配する存在として絡ませていくパフォーマンス
1では、機材たちを手に取った川染が、小競り合いの対話をしながら、子供が人形遊びをするように、それぞれの機材をぶつけ合って、ボタンを押して、機材の音を出したり、エフェクトをかけたりしていく(「なあ、お前の上に乗っていいか?」「いいぜ、ゆっくり休めよ」といって、機材を重ねて、音を出したり、「お前、なかなかいい音もってるじゃねえか」「お前もな、、ちょっと、お前の音も、、聞かせてくれよ」といって、機材同士をこすり合わせたりする)。川染喜弘は世界の支配者として、「お前たちは俺がつかってやらねば、一音も出すことができない!」といって、彼らを圧迫していく。機材たちは、支配者川染の手から逃れようとしながら、ゆっくりと2の世界へ向かっていく(音を出さずに放置されていた機材=寝ていた機材がハッと目を覚まして、「夢を見たんだ、、もうひとつの世界の、、」といって、2の世界の存在に気づくような言及をしたりする)。
2では、譜面上に置かれた音符の体を長くするところから始まり、「お前、首がキリンのように長いな、、」といって『カーソル』が話しかけた音符が「三匹のキリンに襲われた話(その襲われる瞬間の激しい格闘の身体表現)」を語り始めるところから演奏が展開されていく。
「ぴーぴーぴー」といいながら、両手を広げて、(2050年、人類は脳みそだけでインターネット空間をさまよっていた)
この三つが入れかわり立ちかわり繰り広げられながら、1と2の世界が少しずつ接近していって、最終的に合流するまでを見せていく。パフォーマンス中、川染喜弘のテンションが高くなって展開が支離滅裂のきわみに達してくると、「ハッ、、夢だったのか、、」といって話を仕切りなおす「夢オチ」、「という物語だったのじゃ」といって話を仕切りなおす「おばあちゃんの昔話オチ」などが挿入される。
機材のトラブルを解消する時間、もたつきに突入する時間は、「眼を見て話せという教育を受けたが、眼を見て話すことに集中しすぎて話を聴くことがおろそかになるぜ」というリリックを何度も反復する。
「おーい!おーい!」と、譜面宇宙の住人たちの側に身を置いて叫び続ける川染。客側に身をおいて「俺たちの力をもっと送らねば!」といって、機材を操作しつつ、客に「Say ホー!」と何度もコール&レスポンスを要求する川染、の執拗な反復を経て、二つの劇が交差したことが川染自身から告げられ、ライブ終了。
どうにも細部が思い出せず(&書けず)、おおまかな流れだけですいません。

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