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万葉集コミュの万葉集 556

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4 556;相聞,作者:賀茂女王,大伴三依、恨み,離別,贈答

[題詞]賀茂女王贈大伴宿祢三依歌一首 [故左大臣長屋王之女也]
同族の旅人が大宰帥であった頃、筑紫に赴任した大伴三依に贈った歌。

筑紫船  未毛不来者  豫  荒振公乎  見之悲左

筑紫船 いまだも来ねば あらかじめ 荒ぶる君を 見るが悲しさ 

つくしふね いまだもこねば あらかじめ あらぶるきみを みるがかなしさ

* 「荒ぶる」は「心が荒れる」意でなく、
  「疎遠になる、疎々しくなる」意。
・・・・・・・・・・・・・・・
筑紫ゆきの舟はまだ来ないのに

今のうちから

もう心はここに在らずなのね

そういう貴方を見るのは悲しいことだわ

わたしは

これから先の別れ別れの寂しさが辛いのに
・・・・・・・・・・・・・・

賀茂女王(カモノオオキミ)、生没年未詳
左大臣長屋王の娘、母は阿部朝臣。万葉集には3首掲載されている。3首とも恋人に贈った歌。
この歌は大伴三依に贈った歌、
どこかに出かけるときは期待や希望や不安で今がおろそかになりやすいものだ。そういう三依の細かな変化を読み取った歌である。
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