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jacques ジャック マイヨールコミュの74  ふたつの人格

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ジャック・マイヨールでありながら、イメージとして作り上げられてしまったジャック・マイヨールを演じ続けなければならなかった苦しみ・・・。
これは、傍で見ていた僕の素直な感想だが、ジャックはメディアをはじめとする周囲が作り出したジャック・マイヨール像に当惑し、苦しんでいたのではないかと思う。
その事を言い表すのに、かつて僕が興味を持っていた三島由紀夫の言葉を思い出す。
“人は私の遊びを私の本音と受け止め、私の本音を私の遊びと受け取る!”この言葉を思い出すたびにジャックの晩年の悩みとオーバーラップしてしまう。
三島は、心に開いた隙間を、小説やエッセイなど、活字によって紛らわしていたのでは?.
夜12時を過ぎると、どんなに大切な友人が自宅に遊びに来ていても、「後は妻がお相手をしますから!」と言って席を立ち、書斎に引っ込み、明け方小鳥のさえずる頃まではかならずといっていいほどペンを走らせたと言う。活字に残すと言うことは、誰かに読んでもらいたいという願望もあったのだろうが、それよりも自分の心の隙間を埋めるべく、彼にとっては所詮遊びに過ぎず、延々と何時間も何日も、物によっては何ヶ月も何年もかけて書き残したものが、自分自身や周りの人々にそれ程伝わらないと言うことに、嘆き悲しんでいたのだろうか・・・?比べて・・・友人の歌手と言うか。歌い手がわずか数分でファンを失神させてしまうことに、衝撃を受けたらしい。
もしかすると僕の解釈が間違っているのかも知れないが、若い頃僕は三島由紀夫の自殺の引き金になった動機のかなりの部分をそこに感じていた。
そして今・・・。多くの人にジャックの旅立ちの原因を問われて・・・・・、どうしても、
三島由紀夫の本人でなければ計り知れない心の葛藤とジャックのそれと、重なってしまうのである。
この世に別れを告げるのには、病気でない限り、いくつもの要因が重なっていないと未練の方が強くて出来ないと思う。
旅立つ直前までジャックが口にしていた数々のことを思い出してみて、僕がたどり着いたひとつの結論である。
人は誰しも夢や希望、健康などに挫折する事があるが、そんな時誰よりも先にそこから脱却すべく助言をしてくれたジャックがああいった形で旅立っていったことはショックではあったが、冷静に考えてみれば、いかにも彼らしい!と、思えなくもない。


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