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フランス映画がスキコミュのVIVA MARIA! (ビバ!マリア) を見た

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VIVA MARIA! (ビバ!マリア)
 
フランス (1965) 122分
コメディ/西部劇

監督: ルイ・マル
製作: ルイ・マル
脚本: ルイ・マル

出演: ブリジット・バルドー
ジャンヌ・モロー
ジョージ・ハミルトン


ジャズファンとしては57年にデビュー作、マイルス・デイヴィスが「死刑台のエレベーター」の主題曲を演奏したその映画監督であるのだから観ないわけにはいかない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB

フランス映画で1965年となるとその頃はフランスの社会情勢を想像するにゴダールの中国女が67年であり、サルトルがパリのカルチェラタンあたりでしきりに知識人として発言して大江健三郎にも幾分か影響を与えた時代でもある。

革命がある種その時代に映画制作の刺激となりそれを多分1911年のメキシコ革命に舞台を設定した喜劇仕立てのカリカチュアであるのだが荒唐無稽の話として、弱気を助け強気をくじく純朴な仕立てに二人のフランス女性にスーパーウーマンとして役をさせるのは又、フランス革命の寓意であろうしバスチーユ監獄で縊れ死んだものの上を前進しながら旗をかざすドラクロワの絵画《民衆を導く自由の女神》をおもわせる。 それにカトリックの聖母マリア、ヴィヴァ マリア(マリア万歳)である。

荒唐無稽であるのだが喜劇の中で欧州の中華思想「フランス万歳」が匂う。 アメリカ、メキシコ、ドイツなんのそのせある。 話は、親、祖父に連れられ子供の頃からアイルランド独立を目指すテロリスト、爆弾専門の娘としてこの幼児がロンドンの政府高官宅を爆破することから始まり、少女時代にはジブラルタルの英国基地を木っ端微塵、そのご中米、メキシコと流れて当時盛んなヨーロッパ混成サーカス技芸団で花咲くブリジッド・バルドーとジャンヌ・モローのフレンチカンカンの踊り子がマリア(バルドー)の性的魅力で男を虜にしながらなぎ倒すということになっている。 

反権力ということでは教会の権威をも痛快に笑いのめし、マーティ・フェルドマンばりのギョロ眼の司教をもぶっとばすということも行い、西部劇喜劇としてはその後イーストウッドのこの頃のメキシコ革命にあわせたマカロニウエスタンもあったのだからひとつの受け筋だったのかもしれない。 いずれにせよアメリカ映画からはこのような娯楽映画は出てこない。

ただ私が見たものはメトロゴールドウインのライオンが吠える配給物であるので音声、効果音が英語となりいささか臨場感に劣るのが残念だった。 当時の三流マカロニウエスタンで元のイタリア語を英語に吹き替えたものと同じ様だった。

フランス語の同時録音のものがあればそれを字幕で観たかったのだがそうなれば二人の美人のようすが妖艶になりすぎお笑いにならないとの判断だったのかと忖度したのだが、多分、単純にアメリカ市場を狙ったものだったのだろう。 その後この監督はアメリカで住み後年、キャンディス「ソルジャー・ブルー」バーゲンを娶ることになる。

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