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統計家コミュの「所さんの目がテン!」と統計的検定

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日本テレビの面白科学番組、「所さんの目がテン!」を毎週、楽しく観ている。統計的観点からの、突っ込み所満載だ。「統計家」としての番組コメントをしてみた。

コメント(9)

(H22-01-30(土)放送)は、「バイキングの科学」であった。

4名の若者に、90分間、バイキングを食べ続けてもらい、その食べた料理の重量を測定する実験。二つの条件で実験を行い、その比較を行う。ひとつの条件は、他の客はいない状態で、3種類の料理だけを、ひたすら食べる。もうひとつの条件は、他の客もいる普通の状態で、たくさんの種類の料理から選んで食べてもらう。

さて、どちらの条件が、たくさん食べられるだろうか?

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1401929164&owner_id=6609098
(2011年3月5日放送分)

今回は、「ポイントカードでお得な買い物術特集▼家電量販店の高額還元ポイントカード▼スーパーの低還元率ポイントカード▼商店のスタンプ式ポイントカード▼巧妙な仕掛けを大公開!」という内容。

ふたつの実験のデータの解釈について、統計的検定を試みた。結果は、どちらも「有意差あり」となり、番組での主張を裏付けるものだった。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1684385593&owner_id=6609098
(2011年3月19日放送分)

今回は、卒業式がテーマ。統計的取り扱いができそうなモチーフは3点。?卒業式の意義、?卒業アルバムの写真、?卒業式での呼びかけ。

?「値段付けの母平均について、終了式あり母集団のほうが終了式なし母集団よりも、高い」とは言い切れない。標本平均の差(583円)は、偶然の結果としても説明できる範囲のものである。番組での解釈を支持することはできなかった。

?統計分析の結果、P値は0.000となり、帰無仮説は棄却できた。対立仮説を支持することになる。番組での主張を支持する。

?「呼びかけ方式の母平均は、一人読み方式の母平均よりも、大きい」とは言い切れない。サンプルサイズ(親の合計人数、17名)とバラツキを考慮すると、標本平均の3点差は、偶然でも説明できる範囲内の違いでしかない。番組での解釈を支持できない。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1692690530&owner_id=6609098
蒸し料理の科学(2011年3月26日放送分)

【蒸し料理はお肉の脂をどれくらい落とすのか?】
【蒸し料理は野菜の栄養素をどれくらい残すのか?】
【蒸し料理はたくさん食べられる?】

三種類の実験が行われた。統計的バラツキを推測できる手がかりの提示がなかったので、今回は、統計家としてのコメントできず。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1696465502&owner_id=6609098
(2011年4月16日放送分)

メガネ大特集▼メガネをかけている人は本当に知的なのか?▼メガネを外すと美人だった、なんてコト、本当にあるのか?▼メガネの人がよくするメガネをずりあげる仕草の秘密(日テレ番組表から)

今回は、メガネにかかわる4種類の実験が行われた。

?メガネをかけていると知的に見える?
?メガネをかけていると本当に知的なのか?記憶力テストの比較
?メガネを外すと美人に見えるのか?その理由を検証
?メガネをずりあげる動作の有無に影響する条件は何か?

統計的検定の結果、今回は、いずれも番組の主張を支持するものだった。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1707295943&owner_id=6609098
正義のヒーローの科学(2011年4月23日放送)

日本テレビの番組表から抜粋:

>ウルトラマン、仮面ライダーから水戸黄門まで!
>大人もハマる正義のヒーローの人気の謎を科学で解き明かす!
>▼ なぜ最後には必ず「正義が勝つ」のか?プロレス実験で正義が勝つ試合と悪が勝つ試合では大きな差が!
>▼ なぜ子供はヒーローをすぐにマネするのか?保育園で必殺技をマネできるか実験!意外な事実が明らかに!
>▼ 宇宙人に改造人間、ヒーローに人間じゃなくて奇想天外な設定が多いのはなぜ?もし近所の大学生がヒーローだったら実験!


今回は、正義のヒーローに関する3つの実験が行われた。
?プロレスの試合観戦後の満足度を正義が勝つ場合と悪が勝つ場合とで比較
?ヒーローが繰り出す必殺技を憶えているか、ピンチ場面の有無で比較
?助けてもらったことを感謝したい人は誰か、身近な人と遠い存在の人とで比較

統計的検定の結果、今回は、いずれも番組の主張を支持するものだった。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1715308449&owner_id=6609098
ホテルの科学 (2011年4月30日放送)

日本テレビの番組表から抜粋:

>ホテルに宿泊すると感じる疑問を科学で解明!
>▼ 旅館は乾燥していないのに、なぜホテルは乾燥しているのか?実際に湿度を測定してみると大きな差が!驚きの理由が明らかに!
>▼ 旅館は明るいのに、なぜホテルは暗いのか?実際に明るさを測定してみると大きな差が!実はお客さんのためのサービスだった?
>▼ なぜホテルのベッドはイマイチ寝づらいのか?実はシーツを折り込む独特のベッドメイキングに秘密が!わざわざ折り込む理由が判明!

今回は、ホテル(和風の旅館との比較の文脈で)に関する合計5つの実験が行われた。
?ベッドメイキングのシーツ折り込みの有無による入眠までの時間比較
?部屋の明るさの比較(ホテル対和風旅館)
?部屋の明るさと計算問題の得点
?部屋の明るさと入眠までの時間
?部屋の乾燥の比較(ホテル対和風旅館)

統計的検定の結果、?は番組の主張を支持できるが、それ以外の????は番組の主張を支持できない、ただし?は微妙(P値が0.0505)。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1716281088&owner_id=6609098
ジャンケンの科学(2011年9月24日放送分)

日本テレビの番組表から抜粋:

>AKB48ジャンケン大会記念!勝率9割のジャンケン必勝法が判明▼100人とジャンケンでどの手が多いか徹底調査▼最初はグーは意味があるか▼多人数ジャンケンの必勝も
>AKB48選抜ジャンケン大会記念企画!科学の力でジャンケンの必勝法を解明▼相手が最初に出す手が分かれば勝てる!100人とジャンケンしてどの手が多く出るのか徹底調査!意外な偏りとは?▼「最初はグー」って意味があるのか?同様に100人とジャンケンすると、普通にジャンケンするのと大きな差が!▼目がテンが編み出した究極のジャンケン必勝法を実践!なんと勝率9割!▼多人数でジャンケンする時の必勝も明らかに!

AKB48の選抜ジャンケン大会では篠田麻里子が優勝した。目がテンでは、ジャンケンについて実験を行い、その分析から必勝法を編み出し、その効果を実証する実験までを行った。

?ジャンケンしてどの手が多く出るのか
?「最初はグー」って意味があるのか
?必勝法の効果確認
?多人数でジャンケンする時の必勝法

??ではカイ二乗検定(適合度検定、二元配置)を使って、?では1サンプルの比率(二項分布)を使って、統計的視点での検証をしてみた。結果、番組での主張を確認することができた(P値は、順に、0.00112、0.00001、0.00020)。?では、統計ではなく確率の計算の確認を行ってみた(多人数のジャンケンでアイコになる確率を、ランダムシミュレーションで確認)。計算に使うツールは、すべてエクセル。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1778850457&owner_id=6609098
インフルエンザの秘密(関東では2013年2月9日(土)に放送)

(自身の日記 http://mixi.jp/home.pl?from=global#!/diary/6609098/1893750191 から採録)

関東では2013年2月9日(土)に放送していた回を、愛知県では今(2月24日(日))放送している。

http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/13/02/0209.html

同じ条件(噴射量と圧力を調整できる)でのくしゃみを繰り返し模擬できる機械(人工くしゃみ発生機)と人工気候室を使って、夏の環境(気温28℃、湿度80%)と冬の環境(気温10℃、湿度30%)で、くしゃみの飛沫の飛ぶ距離(もっとも遠くまで届いた飛沫の距離)をそれぞれ5回測定した。

データは以下の通り。単位はcm。

夏 冬
157 199
177 200
179 222
187 228
200 240

冬の方が夏よりも遠くに飛ぶ。

番組中では、「飛距離には最大83cmも差が出た」という言い方をしていた。乾燥している冬の場合、水分が蒸発して飛沫は軽くなり、落ち難くなって遠くまで届く、という説明であった。

「最大83cmの差」は、夏の最小値157cmと冬の最大値240cmの差のことである。夏の最大値200cmと冬の最小値199cmではわずかに逆転する。平均値(標本平均)で比較すると、夏180cmに対して冬217.8cmで37.8cmの差となる。

エクセルの関数ttest()を利用して母平均の違いを検定してみると、p値は0.0038で、α水準を0.05とすると有意差アリ、となる。片側検定、母分散は共通、とした。番組での主張「冬の方が夏よりも飛距離が大きい」を裏付ける結果となった。

ただし、今回のデータには、注目すべき特徴が見られる。グラフにしてみると、すぐに気づく。

夏のデータも冬のデータも、それぞれ単調増加しているのだ。また、夏のデータを5回取ってから、段取り変えし、冬のデータを取る、という順序で実験した。従って、人工くしゃみ発生機自体の調整不備で、すこしづつ飛距離が伸びていく傾向を測定していただけなのかもしれない。番組中では、このような指摘がなされることはなかった。

数字だけを吟味せずにデータ処理して結果(「最大83cmの差」とか「p値は0.0038」)の数字だけを見ていると気づかない。可視化の重要性をあらためて再認識する事例であった。

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