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長谷川利行コミュのどんとせえ!

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長谷川利行の人生とは?その魅力とは?破滅型人生を歩まねばならなかった苦悩とは?

コメント(2)

 長谷川利行は、2000年の夏に横浜の美術館で個展を観て知りました。
 芸術や絵画に対しては無知なのですが、NYに住んでいた時は美術館に行ったり、周りがそういうことを勉強していたので、ゴッホの名前くらいは知っていました。ですが、長谷川利行の作品を観た時は、もう足が震えて、呼吸のリズムが乱れました。 衝撃を受けた、というより、自分の体が彼の作品の色彩を緩やかに吸い込んでいく感覚を受けました。それは、展示してある空間に彼の作品から溢れでる気みたいなものが溢れていたからだと思われます。
 その空間で彼の絵と対峙することにより、自分の無意識の領にある知覚の扉が開かれ、磁石が蹉跌を集めるように、彼の作品から染み出ている気がその扉に吸い込まれていった感じでした。
 私が好きな(特別に感知する)芸術、アート?は、先に述べたように、私の無意識の領の扉をこじ開ける力を持っているのです。長谷川利行の作品は初めてそれに気付かせてくれた。
「長谷川利行は東京の最下層に沈みはてたひとびとを描き、また、ほっつき歩いた街の道端をアトリエ代わりにして、新宿、浅草、田端などの風景を描いているが、簡易宿泊所をすみかとしたものでなければ、つかまえられない、一種、嗅覚にも似た感覚が、彼の画面を支配している。彼はまた”生きることは絵を描くことに値するか”と執拗に自問した。その結果、かれの人生は砕け散った。類例をみない独自の画風もまた激しい”かたまり”のようであるが、どこか壊れやすい一面をもっていた。それは血を吐くような思いで画布にむかい、ゼニ欲しさの”速筆”のゆえにたどりついた技法と無縁ではなかった・・・」
(酒井忠康・神奈川県立近代美術館館長)


「長谷川はあれで結構名誉も金も人並みには欲しがっており、決して世の中から超然としているばかりではなかったが、長谷川の生活環境そのものが、それを不可能にさせていた。
(中略)
 現在の画家はそれぞれ他に職業を持って絵を描いているが、昔は他に職業を持つと不思議に絵がヘタになると言われたものだ。長谷川はその純粋性を保ったとも言えるし、またあの時代だったからこそ、長谷川のような生き方が可能だったのではないだろうか。いずれにしても長谷川はあの時代の生んだ特異な才能であり、人間としても画家としえ¥てもまことに個性的であった」
(熊谷守一・画家)


無頼、放蕩、破滅型。
私は「動物的本能」に従って生きたのが長谷川利行ではないかと思っています。長谷川の人生を思う時、次の言葉を思い出します。

「すべての書かれたもののうちで、私が愛するのは、自分の血で書かれたものだけだ。血で書け。そうすれば君は、血が精神であることを経験するだろう」(ニーチェ)

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