スポーツコラムコミュのモチから目が離せない

　｢モチが粘る、モチがまだ粘っている、モチ粘りきりました｣
これは、先週土曜日のあるスポーツの実況である。思わず笑ってしまう実況だ。勘のいい人ならお分かりだろうが、これは競馬の実況である。そう、なんと｢モチ｣という馬がいるのだ。しかも、この馬が逃げ馬だから面白い。

　この馬のオーナーは、珍馬名で知られる小田切オーナーである。他には、オレハマッテルゼ、ナゾ、ワタシメダチタイ、カミサンコワイなどの珍馬名の馬を所有している。小田切オーナーの珍名馬が実は最近、注目されている。小田切オーナーが次はどんな名前を付けるのか楽しみである。皆さんも小田切オーナーの馬を追いかけてみてはどうだろうか。新しい競馬の面白さが見つかるかもしれない。

　さて、モチの話にもどそう。この日、モチが勝ったのは若駒ステークスというレースなのだが、これは出世レースなのである。あのディープインパクトもこのレースに勝利している。また、トウカイテイオー、ハクタイセイといったＧ?馬、あるいは、リンカーン、エリモダンディー、アグネスゴールド、ヒシナタリーなど歴代勝ち馬には重賞馬が名を連ねている。ちなみにここ5年の勝ち馬を見ればこうなる。

２００３　リンカーン（日経賞、京都大賞典、阪神大賞典、）
２００４　ブラックタイド（スプリングＳ）
２００５　ディープインパクト（牡馬三冠、天皇賞春、宝塚記念、ＪＣ、有馬記念）
２００６　フサイチジャンク（皐月賞3着）
２００７　モチ

　この勝利でモチはクラシックレースに出走することがほぼ可能となった。今年のダービー、レースを引っ張るのはモチかもしれない。正月が終わっても、今年はモチから目が離せない？