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スポーツコラムコミュの明と暗とが分かれる場所

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 昨日、私は大手町の箱根駅伝ゴール地点にいた。ゴールしてくる選手を見ながら、ゴールは、歓喜の場所であり、残酷な場所でもあることを肌で感じた。20人のランナーが私の前を駆け抜けていったが、印象に残ったゴールが2つあった。
 
 1つ目のゴールは、11位城西大学のゴールである。アンカーのランナーが、両手を合わせて、謝りながらゴールした。そのゴールは、15分前、歓喜に沸いた順天堂大学のゴールとあまりにも対称的だった。11時間以上走って、来年のシード権がもらえる10位との差はたった1分30秒。しかも、城西大学は2年連続11位だったので、その光景が余計に残酷に見えた。
 
 もう1つのゴールは、8,9位のゴールである。最後、中央大学が専修大学を捉えて1つ順位を上げてゴールした。両チームとも来年のシード権を獲得した。しかし、2人の表情はあまりにも対称的だった。最後に抜かれて9位になった専修大学の選手は右手を大きく上げた。目標であるシード権を取った達成のガッツポーズだったのだろう。そして、その顔は勝者の顔だった。一方、中央大学の選手に喜びの表情は全くなかった。目標としていた優勝どころか、優勝争いにも加わることもできなかった悔しさが伝わってきた。ほぼ、同時にゴールした二人の対照的な表情こそが、ゴールは歓喜の場であり、残酷な場所であることを最も表していたように思う。

 この2つのゴールを含めすべてのゴールに勝者と敗者の顔があった。私たち観客は、全力を尽くしたすべての選手を褒め、健闘を称える。しかし、勝負の世界に身を置く選手たちは、勝者と敗者にくっきりと分かれてしまう。今回の観戦を通して、ゴール地点は、明と暗が入り乱れる場所だと思い知らされた。

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