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シネマインク.の部屋 コミュの看護学校と『ジョーカー』

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28歳の時のある日、当時勤めていた高校の校長から急に呼び出しを受けた。
また何かやっちまったかな?と恐る恐る校長室に入ると、
校長は「明石にある看護学校の国語教師に欠員が出たので行きなさい。」と。
僕はその時、2校で国語を担当しており、殺人的な授業数だった。
「すみません。無理です。」と断ると、校長は「いや、君は若いから大丈夫だ。」
と勝手な理由で決めてしまった。まぁ、校長に恩を売るのも良いかと
引き受けたが、そのためその年は週に30時間の授業をこなすことになってしまった。

看護学校の前任の先生は京都大学の教授だった。
「いや〜、そんな立派な人の後釜なんて務まりませんよ。」と言う僕に
「先生の思うとおりに授業をしてもらって結構です。」と一番偉い
先生が言うので好きにさせてもらった。

あれから28年。
阪神淡路大震災があり、可愛がってもらっていた理事長と校長が亡くなり、
高校の教師もそろそろ潮時かなと考え、今の事業を始めたのだが、
何故か看護学校の授業だけは続けていた。

最初の授業で受けようと思い、(受けようと思うな!)
「いや〜、看護学校と聞いていたので、皆さんがナースウェアを着て
いるのだと思い少し期待していたのに、普通の制服で少しがっかりしました。」と
言うと、受けるどころか「えー....!」と明らかに嫌悪の表情をされてしまった。
最初にして大失敗である。

それでも授業はとても楽しかった。
毎年、5か月だけだが、僕は先生と呼ばれていた。
その学校は来年の50周年で閉校することが決定している。
1年生しか授業がないので、今週で僕の授業は終了した。
これをもって僕の教師生活が終了した。本当は24年前に教師を
終了していた僕が、この年齢まで続けることが出来たことに感謝している。
(誰に感謝している?)
今からは映画グッズ屋のおっさんとしてさらに頑張ります。
皆様、シネマインク.を何卒、よろしくお願い申し上げます。

今週は『ジョーカー』。
バットマンの宿敵、ジョーカーがどのようにして悪の権化に
なるかを描いている。

バットマンの悪役はペンギンにしてもそうだが、
とても悲しい生い立ちである。不幸だから悪役になる理論は
成り立たないが、世間を恨んでしまう気持ちもわからなくもない。

ジョーカーを生んだ背景は貧困である。富裕層にしいたげられた
人たちが暴動のカリスマをジョーカーに求めた。
それをジョーカーが求めたわけではない。でもジョーカーの恨みは
民衆に受け入れられ、彼を崇拝し始める。

ジョーカーはマーベルに出てくるキャラクターのように
特殊能力を持たない。特殊な秘密兵器も持っていない。
ただの人間だ。彼の武器は狂気である。それだけが武器の彼が
バットマン最大の敵である。そう思えば狂気ほど怖いものはない。

人を初めて撃ち殺した時に罪悪感ではなく、高揚感を覚えるジョーカー。
狂気の始まりに観ている人たちは寒気を感じるだろう。

主演のホアキン・フェニックスはリヴァー・フェニックスの弟だ。
兄のリヴァーが若くして亡くなりカリスマになってしまったため、
ホアキンは常にリヴァーの弟というレッテルを貼られていた。
そんな彼が本作でいよいよ映画ファンのカリスマになる時がきたのだ。

さぁ、『ジョーカー』を観て、彼の悲しさと狂気を感じ、カリスマ
であることを実感せよ。
ぜひ観てください。共感はできないが、納得はできるよ。

以上、店長でした。

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