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ウルルンくろちゃんコミュのVol.5 暗闇に浮かぶ白いモノ(南アフリカ)

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アフリカ大陸の最南端「南アフリカ」
アパルトヘイトで世界中から批判を受けていた国。
そして貧富の差が異常なまでに激しい国。

リゾート地では裕福な白人達が毎日を楽しんでいます。
世界中から超リッチな人達が集まってくるのです。
完全隔離された世界。
住宅街も高い塀を張り巡らされた特殊な空間。
でも少し離れたエリアの路上では、裸足の黒人の少年達がギラギラした目を光らせている。
富を持つ者と貧しい者。
支配する者と支配される者。

でも、陽が落ちると世界は一変する。
ホテルから一歩でも外に出ると危険が待ち構えている街へ。
支配者が逆転するのだ。
貧しい者が、闇の街の支配者となる。
凶暴な街となる。

南アフリカの玄関となる街、ヨハネスブルグ。
史上最凶最悪で治安の悪い街と聞かされていた。
ある場所では、一人で100メートル歩く事も出来ない。
あっという間に身ぐるみ剥がされてしまう。
しかも簡単に命まで奪ってしまうのだ。
そんな危険なところと聞かされていた。

日が沈むと店も閉まってしまう。
街灯も少なく、街は闇に包まれる。




そんな街にも慣れてきた頃の私。
昼下がりの街中で、小奇麗だけどギャング風のいかにも悪そうな男達が声を掛けてきた。
「どこへ行くんだ?」
普段だったら足早にその場を離れる私。
でもその時なぜか危険を感じなかったので、自分から彼らの中に入って行った。
(普通ならみんな逃げていくのに)意外な反応で、ちょっとびっくりしていた彼ら。
でも、凄い笑顔で迎えてくれた。

20歳〜26歳の青年達。
彼らは路上生活者。
でもメチャメチャ明るい。
一攫千金を目指してこの街に来たそうな。
やっぱりギャングなんだって(汗)
あんな事した、こんな事したと、武勇伝。武勇伝。
「怖いよ〜!!」
日本語で反応したら、笑いながらマネしてきた。
いや、ホント怖いってば(笑)。
1時間ほど話し込んだのかな?
楽しい時間でした。
「この辺も、とても危険な所だぞ!気をつけたほうがいいんだぞ。
なにかあったら助けてやるけどな」
...「お願いします」
あはは。
固く握手をして別れる。
しばらく歩いて振り返ったら、大きく手を振っていた。
嬉しいね。ず〜っと見送ってくれている。
と言うか、なんにもする事ないのだろうな...


夜、知人との食事を終えてホテルの前まで送ってもらった。
郊外を走っている時は楽しく会話していたけど、街中を走る時は緊張感が漲る。
信号で止まっている時も危険なのです。
いつ襲われるか判らない。
ピリピリピリピリ...
ホテルの前で私を降ろしてくれた知人。
挨拶もそこそこにドアのロックを掛けて走り去ってしまった(驚)
え?
そんなにヤバイの?
さっきまでの楽しい時間からいきなりのギャップに戸惑う私。
でもせっかく送ってもらったのだから感謝の気持ちを込めて車を見送る....

と、私の前に大男が立ちはだかった。
「うわ!」
一瞬でぐるっと囲まれちゃったよ。
「うわわ!」
危険回避のパターンが頭にいくつか浮かぶ。
素早い対応をしないと....




「くろちゃん♪」

....。



「へ?」

なんだ?なんだ?



「俺だよ。俺」

暗闇に白い歯と目だけが浮かぶ。

誰だ?


ああ、昼間にあったギャング君達かあ(ホッ


「くろちゃんだったから、びっくりしたよぉ♪」



...いや、私の方がびっくりしましたってば(笑)


ホテルの入り口まで送ってもらって、立ち話。
昼間、会話してなかったら殺されてたかも..。

部屋で一人、ワインの栓を開けながら思いました。

あはは。

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