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季刊誌 考える人コミュの内田樹氏より映画にコメントを頂きました。

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東京・下北沢トリウッドの大川と申します。
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下北沢トリウッドで公開中の映画「プライスタグ」に内田樹氏よりコメントを頂きました。

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「子どもとお金」という主題は考えてみたら触れられることの少ない(というより無意識的には避けられてきた)ものだということを映画を見て思い出しました。

おそらく「子どもはできるだけお金に触れない方がいい」という人類学的な知恵がまだ残存しているためでしょう。
それも当然で、子どもというのは定義状「労働しないもの」だからです。労働しないものにとって、貨幣はただの「記号」あるいはただの「数字」です。でも、労働しようがしまいが、貨幣を持つものはそれを使用するときに、貨幣ある種の全能性をもつことを知ります。子どもがお金をもち、それを使うというのは、言い換えると「記号は全能である」という倒錯のうちに投じられることです。その倒錯に迷い込まないために、子どもに対しても、貨幣は「労働の対価」としてしか与えられないといううるさい条件が課された。そうすれば、貨幣を媒介にして、「労働は全能である」という(健全な)幻想を子どもに刷り込むことができるからです。

映画の主人公の「正ちゃん」は「お金を持たない存在」(赤ちゃん)から、「記号としてのお金を持つ存在」(子ども)「労働の対価としてお金を得る存在」(大人)へと急ぎ足で階梯をのぼり、最後はなんと「担保を差し出し、有利子のお金を借りる存在」(投資家)へと成長してゆきます。「投資家」段階まで子どもが行き着く必要があるかどうかについては(人類学的見地からは)疑問があるのですが、そこらへんがあるいは「現代的」な切なさなのかも知れません。

          −内田樹(神戸女学院大学文学部教授)
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現在も絶賛公開中です。ロングランでの上映を予定しております。

★「プライスタグ」タイムテーブル
(12:30)/14:00/15:30/17:00/20:00
※カッコ内は土日祝日のみ上映
※但し、8/26(日)は11:00/20:00のみ上映

料金/一般/1200円:学生・シニア/1000円:高校生以下800円

★予告編
http://jp.youtube.com/watch?v=JmvyEMr_0ck

★「プライスタグ」コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2402914

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「プライスタグ」のテーマは「お金」。「お金」は、「守りたいもの」「自分の欲望」「未来への投資」、そして何より「生きるため」にお金の存在は不可欠です。本作品では、中学生の主人公、正太郎が家族、友人らと触れ合う中で、「お金」の本来の重要性を実感し、「価値観」を見つけていく様が、あらゆる場面で出現する「落書き」「数字」とともにリアルに描写されています。

主演の中学生3人には、オーディションで選出された新人の荻田修司、今西彩、矢橋秀浩、また『初恋』『樹の海』の小嶺麗奈、『演じ屋』『駄目ナリ!』の笠原紳司が主人公のこころの隙間を埋めるべくおおらかな存在感で物語りを包み込みます。
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☆ストーリー

「新幹線代がいくらかかるか知ってるん?ジュース 代120円も返せんくせに。」

奇妙な落書きが蔓延する街に暮らす中学生の正太郎。ある日幼なじみの坂東が転校することを知る。転校先は新幹線で2時間もかかる街。「すぐ会えるよ」という不用意な言葉から坂東とのすれ違いが生じてしまう。中学生の正太郎には新幹線の切符代が幾ら掛かるかも分からなかった。そんな中、正太郎は「お金」にまつわる出来事や感情に直面しはじめる。生活の為にお金を切り詰めながらも”幸せ”な暮らしをしている姉夫妻、その”幸せ”に違和感を感じる正太郎。そして、ある目的のために違法な手段で高額なお金を生み出している同級生篠原。しかも篠原は奇妙な落書きをしている張本人だった。板東が引っ越す
その日、彼女に逢いに駅に走る正太郎。果たして彼女に逢えるのだろうか?そしてお金の意味って?

★劇場案内
下北沢トリウッド
世田谷区代沢5-32-5-2F(下北沢駅南口徒歩5分)
03-3414-0433
http://homepage1.nifty.com/tollywood/

皆様のご来場心よりお待ち申し上げます。
貴重なスペース有難うございました。

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