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技術者のアイデンティティを探るコミュの【公開討論会】工学者は技術者?

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日本の大学工学部や工業高等専門学校では今、工学教育から技術者教育への転換とも言える運動が始まりつつあります。JABEE(日本技術者教育認定機構)が推進しているのがそれで、欧米を中心に整備されている技術者教育(ワシントン・アコード)を日本でも適用しようというもの。
ということは、これまでの工学部・工業高専では技術者ではなくて工学者を育成してきた、という認識があることになる。
「工学者ではなく技術者」ということについて、ここでは考えて見たいと思います。

ちなみに私は工学者と技術者の一番大きな違いは、成果が論文か、実態(製品やサービス)かが一番違っていると思っています。でもこの違いは本質的なのか?という疑問も残っています。
皆さんはいかがお考えでしょう?

コメント(1)

少し前まで、名古屋工業大学の材料工学科は英語で、
Material Science and Engineering
ということでやっていました。今は環境材料工学科ということで、名称が変更になっていますが、内容は大きく変わっていません。私はやっていたのは金属で、相変態です。金属の組織学で、組織の持つ自由エネルギーと相変態の関係の研究です。私のいた研究室は、状態図とか計算組織学の分野では世界的に有名です。私は、スピノーダル分解の計算機シミュレーションをやっていました。
さて、教育という面でやっていたことは工学者の育成か、技術者の育成かというと、それはどちらでもあり、どちらでもないということでした。
あえて言うなら、組織の中で人間を育成するということなのかもしれません。金属の組織も人間の組織も、よく似ているというのは私の先生の持論でもあります。
先生は、卒業の際、私たちに言われました。「困ったときに君たちの戻るところは、この大学でやってきたことだ。」と。つまり、金属の組織学をやってきたというベースに戻るということです。私は、結局、社会人になって、迷ったときに先生の教えの通り、金属の世界に戻りました。私がなぜ金属部門で技術士を取得したかというと、これもまた、先生の教えに従った部分があります。そうせざるを得なかったのかもしれません。仕事から考えると、機械部門で取得することでも良かったのかもしれませんが、私にとって金属部門の方がハードルが低かったというのもあります。
工学者と技術者の一番大きな違いは、gongonさんの言われる成果が論文か実体かということ以外に、論文か特許かということもあります。ただ、現在、特許庁も実体化できない特許は認めない方向にありますから、gongonさんの言われる通りかも知れません。
半導体の世界では、工学者と技術者の違いはあまり分かりません。現場の生産技術をやっている人はあくまでも技術者ですが、回路設計やプロセス開発の技術者は技術者と言っても開発職の人が多く、研究者としての側面を持つ人も多いです。とにかく、大学などよりも企業の方が圧倒的に先を走っていましたので。
逆に建築や機械、土木の世界では研究者は割と少なくて、技術者の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。土木学会などは、私の個人的な感覚からすると業界の上部団体というか、上部組織のような感じに思われます。
つまり、技術分野により、工学者と技術者の違いは異なり、一言でその違いを論ずることは困難かも知れないと思います。
某大学の先生のように、「俺は技術者だ!」と言われる方もおられますので、それぞれの方の意識とか自覚によると思います。
私の場合、技術者でしょうね。まあ、どっちでもいいですけど。淡々と目の前の仕事をこなすのみですから。
名工大の材料工学科は、結局、ScienceもEngineeringも両方を包括していたわけです。どっちでもいいということですね。
ただ、私のやっていたことは、やはりScienceだったと思います。

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