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カナダの歴史と政治コミュのカナダの紙幣に女性の肖像を採用

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 トルドー首相は3月8日の「国際女性デー」に、2018年に登場する新しい紙幣の肖像に女性を登用することを発表した。
「国際女性デーの今日、カナダ銀行は、カナダの女性を新しい紙幣の肖像に選ぶための公開の協議を開始する第一歩を踏み出した。」
 ビル・モルノー財務大臣はこう述べた。
「我々の紙幣はおよそ150年の間、女王を除きカナダの女性を表示しなかった。」
 紙幣の肖像に女性を採用する運動を続けてきた歴史家のマーナ・フォースターさんは、喜びを語った。
「ついに紙幣に女性を採用することになり、わくわくしている。長い道のりだった。これは重要なステップである。スウェーデンやオーストラリアのように、カナダの紙幣において男女が平等に向かっていくことは望ましい。」
 新民主党のシーラ・マルコムソン議員は、男女平等の本質について語った。
「100ドル紙幣の肖像が女性になるならすばらしいことだが、男性が100ドル稼いでいる間に女性が72ドルしか稼ぐことができない現状を変えることができたら、もっとすばらしいことだろう。」
 カナダ国民はカナダ銀行ホームページにアクセスし、紙幣の肖像にふさわしい女性が誰なのかについて、4月15日まで推薦することができる。推薦される候補者は、あらゆる分野における出生または帰化によりカナダ人となった実在の女性で、1991年4月15日より前に死去した人物でなければならない。架空の人物を推薦することはできないため、一部で人気のある「赤毛のアン」の主人公アン・シャーリーは候補者ではない。


図左:ノミネートを待つ人々。先頭からキム・キャンベル(カナダ元首相)、キム・ミッチェル(ミュージシャン、男性)、ジョニ・ミッチェル(ミュージシャン)、マーガレット・アトウッド(作家)、アン・シャーリー(「赤毛のアン」主人公)、キャスリン・ウィン(オンタリオ州首相、レズビアン)、ロベルタ・ボンダー(宇宙飛行士)。
図中:ローラ・セコード。
図右:アン・シャーリー(を演じたミーガン・フォローズ)。

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 ビル・モルノー財務大臣は12月8日、2018年に発行される新しい10ドル札の肖像に、ビオラ・デスモンドを採用すると発表した。これまで紙幣の表の肖像は国王か元首相で、民間人が描かれるのは初めて。黒人やカナダの女性としても最初となる。
 デスモンドは1914年11月8日、ノバスコシア州ハリファックスに生まれた。彼女は、黒人女性のためのヘアケアやスキンケアが地元にないことを憂い、美容師になることを志したが、ノバスコシアには黒人が入れる美容学校がなかったため、モントリオール・アトランティックシティ・ニューヨークで学んだ。卒業後はハリファックスに戻って美容師となり、黒人女性も学べるデスモンド美容文化専門学校を設立した。
 彼女は1946年、ノバスコシア州ニューグラスゴーのローズランド劇場に行き、メイン席に座ったが、従業員からそこは白人専用席で、黒人はバルコニー席に座るよう指示された。彼女が拒否すると、暴力的に排除されたうえ、逮捕された。彼女は、席の料金の差について遊興税1セントを脱税した容疑で起訴され、罰金20ドルと法廷費用6ドル(※現在の価値ではほぼ10倍)の支払いを命じられた。ローザ・パークスがバスで白人に席を譲るのを拒否する、9年前のことだった。
 1965年に死去したデスモンドは、2010年ノバスコシア州のメイアン・フランシス副総督(※黒人女性)によって恩赦された。カナダで死後に恩赦されたのは、彼女が最初である。

 モルノー財務大臣は語った。
「勇気、強さ、決断、我々皆が日々必要とすることを、彼女は体現している。」
 長年彼女の偉業を語り続けてきた妹のワンダ・ロブソンさんは、記者会見のその場にいた。
「紙幣の肖像に女性を載せることができるとは、何とすばらしいことでしょう。でも、紙幣の肖像になる女性を姉に持つことは、格別にすばらしいことです。」

 政府が3月、新しい紙幣の肖像としてカナダの女性を採用すると発表すると、2万6000件以上の要望が寄せられた。そして最終的に残った候補が、ポーリン・ジョンソン(インディアンの詩人)、エルシー・マギル(世界で初めて航空工学の学位を取った女性)、イドラ・サン=ジャン(婦人参政権を推進)、ファニー・ローゼンフェルド(女性金メダリスト)とデスモンドだった。そしてカナダ銀行の諮問委員会は、障壁を克服した人、人々に影響を与えた人、長く続く偉業を達成した人を探していたという。デスモンドは、そのいずれにも合致した。
 人気のあったルーシ・モード・モンゴメリ(女流作家)、エミリー・カー(女流画家)、ガブリエル・ロワ(女流作家)は最終的にノミネートされなかった。世論調査では、婦人参政権を推進したネリー・マクラングが最も人気があったが、彼女を含む「フェイマス5」は、2004年に発行された50ドル札の裏にすでに描かれていたため、今回は採用されていない。なお彼女たちは、2011年に発行された現行紙幣には掲載されていない。
 現在10ドル札に描かれているジョン・マクドナルド(初代首相)と、5ドル札に描かれているウィルフリッド・ローリエ(元首相)は、50ドル札か100ドル札に描かれる。現在50ドル札に描かれているマッケンジー・キング(元首相)と、100ドル札に描かれているロバート・ボーデン(元首相)は、紙幣から消える。ATMで最も使用される20ドル札は、これまでどおりエリザベス女王が描かれる。
ビオラ・デスモンドが生まれたのは1914年7月6日で、11月8日ではありません。
ローズランド劇場に行ったのが、1946年の11月8日でした。
お詫びして訂正いたします。
 カナダ銀行は4月7日、建国150周年記念の10ドル紙幣4000万枚を、6月1日に発行すると発表した。
 記念紙幣ではカナダ史上初めて、4人の人物の肖像が表の中央に描かれる。それはジョン・マクドナルド(カナダ初代首相)、ジョルジュ=エチエンヌ・カルチェ(元カナダ植民地首相)、アグネス・マクフェイル(初の女性下院議員)、ジェームズ・グラッドストーンまたはアケナムカ(初の先住民上院議員)である。10ドル紙幣には従来マクドナルドが単独で描かれてきたが、記念紙幣ではカナダの多様性を示す4人が代表的に描かれた。カルチェはフレンチ・カナダを、グラッドストーンは先住民を、マクフェイルは女性を象徴する存在としてである。
 1867年にカナダ自治領が成立する前は、アッパーカナダ(後のオンタリオ)とローワーカナダ(後のケベック)が合併した「カナダ植民地」が存在したが、前者「カナダ・ウェスト」と後者「カナダ・イースト」の2地域がそれぞれ首相を輩出し、共同で政権を運営するという制度を採用していた。カルチェはイースト・カナダ代表として、1857年11月から1858年8月2日まで副首相としてカナダ・ウェスト代表のマクドナルド首相に仕え、わずか5日間のグリッツ党=ルージュ党(後の自由党)連立政権が崩壊した後、1858年8月6日から1862年5月まで今度は首相としてマクドナルド副首相とともに政権を担当した。
 今回の記念紙幣では、表面にカナダ人の女性と先住民が描かれる最初となる。ビオラ・デスモンドは、2018年に発行される新10ドル紙幣に描かれる予定で、記念紙幣を除く普通紙幣の肖像では最初の女性となる。また彼女は、紙幣の肖像となる最初の黒人でもある。
 裏面は、カナダの各地の自然を表す5つの風景画が描かれている。左(西)から1番目はブリティッシュコロンビア州のライオンズ・マウンテンズとカピラノ湖、2番目は中西部の小麦、3番目はケベック州のキパワ川、4番目はニューファンドランド&ラブラドル州のボナビスタ岬、5番目はアルバータ州とノースウエスト準州にまたがるウッド・バッファロー国立公園のオーロラである。
 記者会見で、カナダ銀行のスティーブン・ポロズ総裁は「この紙幣は、我々の想像力を虜にし、我々が国家として達成した誇りを注ぎ込むことを意図した」、ジネット・プティパ=テイラー財務政務次官は「カナダの多様性は我々の最も偉大な力である」と自負した。


写真:スティーブン・ポロズ総裁(右)とジネット・プティパ=テイラー財務政務次官(左)。

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