オンタリオ州バーフォードで農業を営むジョン・ラングスさんは、46エーカーのライ麦畑に100メートルの大きさの文字で“ANYBODY BUT HARPER!!”(ハーパー以外誰でも!!)と書いた。
その文字はブラントフォード空港から約10キロ離れた位置にあり、上空を行き交う多くの自家用機から見えるように書かれている。彼によると、文字はトラクターを用いてわずか45分で完成したという。
ラングスさんは「ハーパー首相は辞めるべきだ。彼はカナダのためにならない」と語った。
オンタリオの投票が終わらないうちに東部で開票が始まると、自由党の「赤潮」が東部を席捲し、早くも自由党勝利が報じられた。低成長・高失業率のこの地域では政府の財政出動が求められているが、保守党政権は財政規律を重んじ、雇用保険を削減した。それは、景気刺激のために赤字財政に甘んじるとするトルドー党首とは、対照的だった。
ニューファンドランド&ラブラドル州のダニー・ウィリアムズ元首相(ニューファンドランド&ラブラドル進歩保守党)は、ABC(Anybody But Conservative/保守党以外誰でも)運動で公然と保守党に叛旗を翻した。「最後の進歩保守党」ピーター・マッケイ氏の引退や、プリンスエドワード島に居住実態のなかったマイク・ダフィー上院議員の任命などは、この地域の人々を怒らせた。結果は、東部の全議席が自由党一色に塗りつぶされることになった。