ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

カナダの歴史と政治コミュの保守党支持率低下、内閣改造か

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 ネイノス・リサーチ社が6月中旬、1000人の成人を対象に実施した政党支持率調査は、自由党34.2%(35.4%)、保守党29.4%(31.3%)、新民主党25.3%(23.6%)、緑の党6.4%(4.2%)、ケベック連合3.7%(4.8%)(カッコ内は4月中旬の数字)という結果となった。上院議員のスキャンダル、特にマイク・ダフィー議員が不正受給し返納した住宅経費分9万172ドルを、ナイジェル・ライト首相首席補佐官が肩代わりした問題が、与党保守党の支持率低下を招いているようだ。
 そこでハーパー首相が、支持率高揚のため内閣改造を企図しているという噂が流れている。関係者によると、何人かの閣僚は7月第2週の国外旅行を延期するよう命じられたという。またこれとは別に、首相が何人かの閣僚と議員に、7月上旬は24時間以内にオタワに戻れる場所にいるように命じたという情報もある。
 ジョン・ベアード外務大臣は今週、外遊を予定している。ハーパー首相は、7月5日に始まるカルガリー・スタンピードに出席する予定だが、今年はカルガリー近辺で水害があり、何らかの対応を迫られるだろう。

 内閣改造の規模が大きいかどうかは、長くその地位を占めているジム・フレアティ財務大臣とピーター・マッケイ国防大臣が残留するかどうかにかかっている。
 フレアティ財務大臣は、2006年の政権発足時からその地位にある。皮膚病を患っており、投薬の影響で体重増加を招いた。政界引退するのではないかという予測に対し、本人は次の総選挙にも出馬する意向を表明している。
 マッケイ国防大臣は、2007年からその地位にあるが、彼の事務所の長年の側近2名が最近辞職したことで、彼が政界引退するのではないかという噂が流れている。マッケイ国防大臣は、次のように述べた。
「いろいろ憶測されているようだが、私には政界を去る予定はない。公職のキャリアを検察官から始め、下院議員を20年以上務めてきたが、私にはまだやるべき仕事があると感じている。スタッフの辞職は個人的な理由で、私の将来とは関係ない。」
 彼は国防大臣のポストに愛着を感じていると語ったが、留任を希望するかと問われると、こう述べた。
「閣僚人事については、総理の専権事項だ。」

コメント(2)

 CTVは、ハーパー首相が7月15日に内閣改造を行うと報じた。
 自由党はジュスタン・トルドー党首が就任してから、若者や女性の間で支持率を上げているが、与党保守党は相次ぐ上院議員の不祥事で支持率を下げている。ハーパー首相は次の総選挙を2年後に控え、若者や女性有権者にアピールするため閣僚メンバーを刷新する必要に迫られている。

 テッド・メンジーズ財務担当国務大臣とダイアン・アブロンチー米州担当兼領事担当大臣は、次の総選挙に出馬しないと明言している。またキース・アシュフィールド漁業海洋大臣兼大西洋ゲートウェイ担当大臣は、癌を患っているため次の内閣改造時に辞任することを表明している。マージョリー・ルブレトン上院院内総務は、相次ぐ上院議員の不祥事のため辞任を表明した。ビック・テーブス前公安大臣は、7月9日に大臣と議員を辞職し引退している。
 ピーター・ケント環境大臣はフェイスブックに、「もし自分がバックベンチャーにふさわしいと思うなら、私は新しい役割を熱意をもって受け容れる」「我々保守党には優秀な議員はいくらでもいる。女性やより若い人が閣僚になるのが適切だろう」「私は、首相の最終的な決定を全面的に支持する」という意味深長な投稿をした。
 これらの閣僚は、次の改造内閣では閣外に去ることになる。

 次の内閣改造が大幅な改造か、それとも小幅なものかは明らかではない。財務・国防などの重要ポストに変更があるかどうかが焦点だが、軽量級ポストに初入閣しそうな候補として、ミシェル・レンペル環境政務次官(アルバータ州カルガリー・センター選出・33歳)、クリス・アレクサンダー防衛政務次官(オンタリオ州エイジャックス-ピカリング選出・44歳)、ケリー・リーチ人的資源・労働政務次官(オンタリオ州シムコー-グレイ選出・42歳)、シェリー・グラバー財務政務次官(マニトバ州サンボニファス選出・46歳)、キャンディス・バージェン公安政務次官(マニトバ州ポーテッジ-リスガー選出・48歳)らの名が取り沙汰されている。
 ハーパー首相は7月15日、内閣改造を行った。新入閣は8人で、クリス・アレクサンダー市民権・移民大臣とミシェル・レンペル西部経済多様化担当国務大臣はそれぞれ44歳・33歳と若く、フレッシュさを訴えるいっぽう、主要ポストと経済関連ポストは多くが留任したことで、基本政策に変更はないことを示唆している。
 フレアティ財務大臣とクレメント予算庁長官の留任は、ハーパー政権が今後も緊縮財政策を採り続けることを意味する。また、旧進歩保守党グループナンバー1で国防大臣を長く務めたマッケイ氏は、法務大臣に就任した。最新鋭ステルス戦闘機F35の調達計画において、国防省が見積もりより少ない額を議会に通達した不祥事のため、留任できなかったものとみられる。
 次期党首選に野心満々のケニー氏は、外務大臣のポストを得ると噂されたが、新設の雇用及び社会開発大臣となり、外務大臣はベアード氏が留任した。
 女性閣僚数は、10人から12人に増加した。

スティーブン・ハーパー:総理大臣
リオナ・アグルッカク:環境大臣
クリス・アレクサンダー:市民権・移民大臣
ローナ・アンブローズ:厚生大臣
ジョン・ベアード:外務大臣
キャンディス・バージェン:社会開発担当国務大臣
マキシム・ベルニエ:中小企業・観光担当国務大臣
スティーブン・ブレイニー:公安大臣兼緊急準備大臣
トニー・クレメント:予算庁長官
ジョン・ダンカン:下院院内幹事長
ジュリアン・ファンティーノ:退役軍人大臣
エドワード・ファスト:国際貿易大臣
ケリー=リン・フィンドレイ:歳入大臣
ダイアン・フィンレー:公共事業・政府業務大臣
ジム・フレアティ:財務大臣
シェリー・グラバー:文化遺産及び公用語担当大臣
ガリー・グッドイヤー:南オンタリオ経済開発庁担当国務大臣
バル・ゴサル:スポーツ担当大臣
ジェイソン・ケニー:雇用及び社会開発大臣(※人的資源・技能開発大臣を改称)
ドニ・ルベル:インフラ・地域社会担当大臣兼政府間関係担当大臣兼ケベック地域経済開発庁担当国務大臣
ケリー・リーチ:労働大臣兼女性問題担当大臣
ピーター・マッケイ:法務大臣兼司法長官
ジェームズ・ムーア:産業大臣
ロブ・ムーア:大西洋地域開発庁担当国務大臣
ロブ・ニコルソン:国防大臣
ジョー・オリバー:天然資源大臣
クリスチャン・パラディ:国際開発大臣兼フランコフォニー担当大臣
ピエール・ポワリエーブル:民主改革担当国務大臣
リサ・レイト:交通大臣
ミシェル・レンペル:西部経済多様化担当国務大臣
グレッグ・リックフォード:科学技術担当国務大臣兼北オンタリオ経済開発イニシアチブ担当国務大臣
ジェリー・リッツ:農務・農産食品大臣
ゲイル・シェイ:漁業海洋大臣
ケビン・ソーレンソン:財務担当国務大臣
ティム・アパル:多文化主義担当国務大臣
ベルナール・バルクール:先住民問題・北方開発大臣
ピーター・バン・ローン:下院院内総務
アリス・ウォン:高齢者担当国務大臣
リン・イェリック:外務及び領事担当国務大臣

 内閣改造について、自由党のジュスタン・トルドー党首はこう述べた。
「この政権で決定できる人物は、首相だけである。送話器を変えたところで、大した違いは生じないだろう。」
 また先の連邦議会において、個人提出した法案をハーパー首相に妨害され保守党を離党したブレント・ラスゲバー議員は、こう批判した。
「下院院内総務を留任させ、ピエール・ポワリエーブルを民主改革担当大臣にしたところで、そこにはいかなる議会改革も、平議員や自由投票の役割向上も、委員会での意味のある調査も、何ら見出すことができない。もし何かがあるとすれば、命令と支配はより厳しくなることだろう。」


写真左:改造内閣の顔ぶれ。
写真右:主な初入閣者。左上から時計回りにシェリー・グラバー文化遺産及び公用語担当大臣、ケリー・リーチ労働大臣兼女性問題担当大臣、キャンディス・バージェン社会開発担当国務大臣、ミシェル・レンペル西部経済多様化担当国務大臣。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

カナダの歴史と政治 更新情報

カナダの歴史と政治のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。