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カナダの歴史と政治コミュの「最後の戦死者」

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 太平洋戦争末期、日本軍の艦砲射撃によって撃墜されたカナダ海軍のロバート・グレー大尉の追悼式が3月20日、大尉の戦没記念碑がある宮城県の女川町崎山公園で行われた。カナダ大使館や町関係者ら計80人が参列。近くの女川湾戦没者慰霊塔も参拝し、恒久平和を誓った。

 グレー大尉は、ブリティッシュコロンビア州トレイルに生まれ、ネルソンで育った。第二次世界大戦が始まり、自らカナダ海軍士官に応募するまでは、医者をめざしブリティッシュコロンビア大学で学んでいた。パイロットとして対ドイツ戦で軍功をあげた後は、破壊力はあるが重くて扱いにくい戦闘機を乗りこなす優秀なカナダ人パイロットとして連合軍に加わり、28歳になる年、太平洋に向けて飛び立った。
 グレー大尉の任務は、リアス式海岸の崖に囲まれた女川湾に潜む日本海軍の戦艦4艘を撃沈することだった。1945年8月9日、グレー大尉の戦闘機は攻撃が始まるとすぐに被弾したが、墜落する前に天草の機関室を爆撃し、天草は71人の乗組員とともに海に沈んだが、グレー大尉は天草の最後を見届けることなく海へ墜落した。 彼はカナダで「最後の戦死者」(当時)として、カナダ最高のビクトリア勲章を与えられ英雄となり、カナダ大使館が1989年、記念碑を女川湾を一望する同公園の一角に建立した。以来、カナダ大使ら関係者らが毎年訪れ慰霊祭を行ってきた。この日は海軍のフリゲート艦「オタワ」が女川港に寄港。艦上でレセプションが行われ、両国の交流と理解を深めあった。

 グレー大尉と彼の戦闘機は、女川湾に没したまま今日も見つかっていない。80年代の終わりになって、カナダ大使館の依頼で女川湾海底の探索が行われたが、大尉の戦闘機も人骨も発見されなかった。
 その代わり、おとぎ話のようなエピソードが生まれた。グレー大尉は海に消えてしまったが、ブリティッシュコロンビア州の海に住む稀少生物クチバシカジカが湾内に住んでいるのをダイバーが見つけたのである。クチバシカジカは、日本には生息していない。捕鯨船につんでいた鯨から落ちたものが住みついたという説明もあるが、グレー大尉の生まれかわりだという噂もささやかれた。

 第二次大戦後、カナダが参戦したのは湾岸戦争とアフガン戦争だけである。朝鮮戦争では国連軍としてカナダ軍を派遣し多くの戦死者を出したが、湾岸戦争では一人の戦死者も出さなかった。だが2004年4月、アフガニスタンのカンダハル付近で演習中のカナダ軍を米軍機が誤爆し、4人のカナダ兵が死亡し、カナダが参戦した戦争で戦後初の戦死者となった。

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