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カナダの歴史と政治コミュの新聞・書籍の誤りを指摘するトピック

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コミュニティの敷居が高くなりすぎてしまったようです。
もう少しとっつきやすい話題を。

新聞各社はカナダに特派員など置かず、事件があったときはニューヨーク支局から出張して対応しているようです。
日本の大学等でもカナダ関係専門学科・講座というのはなかなかないようで、マスメディアにおいても誤りをよく見かけます。
特に、フランス系固有名詞が英語読みになっている例は多いですね。カナダのテレビでは、英文中に仏語固有名詞が出るときはそこだけフランス語読みしています。

そんなわけで、新聞・書籍等における誤記を生暖かく指摘するトピックです。
ホームページについては、素人がやっていることですので許してあげて下さい。

コメント(22)

2004年6月29日読売夕刊より。
ケベック連合と新民主党の記述が逆。
最終獲得議席数は、自由党135、保守党99、ケベック連合54、新民主党19、無所属1。
写真左:テリー・フォックス
写真右:スティーブ・フォンヨー

テリー・フォックスは平凡な大学生でしたが、骨肉腫で右足を失うと、癌のための募金を集めるため国道1号線をセント・ジョンズからビクトリアまで、カナダ全土を横断するチャリティーマラソン“Marathon of Hope”を始めました。セント・ジョンズの港で義足を海水に浸してスタートしたとき、世間は全く注目していませんでしたが、マラソンを続けるうちマスコミが注目し始めます。予定の半分ほど、オンタリオ州サンダーベイまで走ったところで体調を崩し、リタイアしましたが、骨肉腫が左足にも転移しており、テリーは23歳の若さで世を去りました。

テリーの死後、骨肉腫で左足を失ったスティーブ・フォンヨーという青年が名乗り出て、“Journey of Life”というチャリティーマラソンを始めました。「テリーの二番煎じ」という非難を受けましたが、国道1号線を走破し終点にあたるビクトリアの海に義足(左足)を浸したのは、カナダに住む人にとっていまだ記憶に新しいところです。

2001年9月16日放送の「知ってるつもり!?」ボブ・ウィーランドの回は、戦争で両足を失った人が手でアメリカ横断するという話でした。
番組の中でボブが「テリー・フォックスに影響された」と語ると、義足をつけて走る人物の映像が流れ、字幕に「テリー・フォックス」と出ましたが、その人物は左足が義足で、テリーではなくスティーブだったのです。
彼が義足(左足)を海水に浸す映像も出ましたが、完走したのはスティーブであって、テリーは志半ばで死亡しているのです。
番組放送直後にメールで日本テレビに指摘しましたが、返答はありませんでした。
テレビでもこういう間違いはあるのだな、と当時思っていましたが、プロジェクトXのやらせ問題などを考えると、海水に義足を浸すシーンが絵になるので、わざと間違えたのではないかと勘ぐってしまいます。

スティーブはその後飲酒運転で逮捕され服役しました。
岩崎力 著「日本を向くカナダ」サイマル出版会、1988年より

>p211
>毛沢東の有名な延安からの「長征」が始められるが、この長征に延安から参加して赤軍の戦傷者の看護にあたったノーマン・ベチューン


まず長征は延安から始まったものではなく、1934年江西省瑞金を出発して始まり、1936年延安に到着して終了したものである。
ベチューンは1938年に中国に渡り、延安に潜んでいた毛沢東と会見している。したがってベチューンは長征に参加していない。
なお、ベチューンは看護士ではない。
本多勝一著「カナダ=エスキモー」朝日新聞社、1981年より。

クリー文字を発明した人が“R・J・エバンス”になっているが、これは“Reverend James Evans”(ジャームズ・エバンス師)の“Reverend”(聖職者の呼称)をファーストネームと勘違いしたものと思われる。

クリー文字は確かに言語学者から批判されているが、著者の本多はこれを白人の押しつけ、植民地主義の如く述べている。だがクリー文字はインディアンに自主的に受け容れられたのであり、白人宣教師が初めて足を踏み入れた地域で、既にクリー文字が伝播していたということがあったのも事実である。白人の文明に晒されていないことが素晴らしいかのような言説には「時代」を感じずにはいられない。
http://bluejays.ld.infoseek.co.jp/race1.htm
吉田健正、ジョン・セイウェル、スザンヌ・ファース著「カナダを知る」篠崎書林、1985年より。
初学者向けに勧めたい本だが、誤記があまりにも多いことに驚かされる。


P24
>米国の首都ワシントンを占領した英軍は、仕返しに、国会議事堂や大統領府などの政府機関を焼いてしまう。
>一七九二年にジェイムズ・ホバンが設計して建てた大統領府は、そのときまで石灰岩の白みがかった灰色の建物であったが、火災にあったあと、改造されて色も白く塗りかえられた。それがホワイトハウスの名前のいわれで、英国系カナダ人の中にはいまでもカナダの?戦果?のように言う人がいる。

1812年戦争でイギリス軍が大統領府を焼き払ったのは事実である。その後ペンキで白く塗りかえられたのも事実である。カナダ人の中にはいまでもカナダの「戦果」のように言う人がいるのも事実である。
大統領府は初めから灰白色をしており、周囲の赤レンガの建物と対照的だったため初めから「ホワイトハウス」と呼ばれていた。イギリス=カナダ軍が焼き払った後「ホワイトハウス」と呼ばれるようになったわけではないし、「ホワイトハウス」を作ったのはカナダだというのは、誤りであるという以上に、劣等感丸出しである。


p85
>『カジノ・ロワイヤル』には、007がニューヨークにある日本総領事館の暗号書記を隣の高層ビルの部屋から撃ち殺す場面があるが

そのような場面はなく、著者の勘違いと思われる。


p165
>労働組合を支持基盤とし、カナダの政党のなかでは最も保護主義的でナショナリストである新自由党

「新民主党」の誤り。


p30
>あるカナダの新聞が、グレイ・アウルは実はインディアンではなかった、とすっぱ抜いたのである。彼の本当の名前はアーチー・ベラニーといい

グレイ・アウルの本名は「アーチボルド・ベレイニー」が正しい。
グレイ・アウルの作品で和訳刊行されたのは“The Adventures of Sajo and her Beaver People”(邦題:カナダの森で)だけだが、訳者の吉田健正はここでも著者の本名を「アーチー・ベラニー」と誤記している。
ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄(下)」草思社、2000年より

>p.248
>古代スカンジナビア人の遺跡は北アメリカ大陸で一つだけ見つかっており、それはニューファウンドランド島にある。この遺跡はおそらく、北欧伝説にヴィーンランドの名で登場する場所だと思われる。なお、この神話は、ラブラドール島やバフィン島といった、ニューファウンドランド島よりも高緯度に位置する地点に上陸したとも伝えている。

ラブラドールは島ではなく、大陸の半島。
この著書は、文明伝播について深い考察を述べた名著だが、翻訳の不自然な箇所がいくつか見られる。
もちろん間違いがいくつかあったところで、本書は価値を失うものではないだろう。間違いを見つけて「小学生以下じゃん!」「無理だろうなあ、彼の知識じゃ」などと鬼の首を取ったように得意になるのは、厨房丸出しである。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050321080015-n1.htm
>西教授は「世界の趨勢(すうせい)は、憲法を状況に応じて柔軟かつ頻繁に改正を図っている」と指摘する。日本国憲法は世界の成文憲法を保有する188カ国で古い方から14番目で、改正されていない成文憲法のなかでは「世界最古の法典」となっている。


 「日本国憲法は世界の成文憲法を保有する188カ国で古い方から14番目」とあるのは、「現存する憲法」のことだろうが、カナダの1867年憲法が抜けている。1982年の新憲法が制定されたことで無効になったと誤解されているのだろうか。1867年憲法第37条には議会の議席配分が規定されており、しかも第51条第1項で10年ごとの人口調査で定数是正を義務づけていることから、頻繁に改正されており、最近の改正は2011年である。
(http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1611536&page=3&id=65191202 参照)
 カナダ憲法改正は、(1)連邦議会の上院・下院の過半数の同意と、(2)3分の2以上の州議会の同意を必要とし、かつそれらの州の人口が全州人口の50%以上でなければならない。州は10 あるから、3分の2以上とは7州以上のことであるが、オンタリオ州(人口比38%)とケベック州(人口比23%)の中部2州の人口が突出して多いことから、実質的に改正には「中部1州とその他6州」の同意を必要とする。ケベック州は以前から、憲法改正に関する「ケベックの拒否権」を要求しているが、現実は中部州には2分の1の拒否権があるに等しい。
 これに加えて、(3)カナダ全州ではなく特定の州のみに関する条項の改正には、その州の議会の同意を必要とする。なおカナダ憲法改正には、国民投票が課せられないことに注意されたい。1992年には憲法改正の是非を問う国民投票が実施されたが、圧倒的多数で否決された。
(http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=1&comm_id=1611536&id=30263863 の9〜12参照)
なんか派手にやっちゃってます。

http://www.princesscruises.jp/destinations/port/pwm/
漁業と貿易の場所として1632 年イギリスよって“キャスコ”という名称で設立された街です。その後、1658 年に“ファルマス”となり、 1786 年に現在の“ポートランド”となっています。名称は様々変更されてきたが、その街の本質は変わっておらず、今日でもメイン州最大の街であるこの街は、漁業と商業の中心地としてそして、文化と経済の中心として活気があります。
「赤毛のアン」の世界的な人気により、アトランティックカナダで最も知られた観光地になっています。州都、シャーロットタウンは1864年にカナダ連邦成立に向け、最初の会議が開かれたことから「カナダ発祥の地」とされています。緩やかな丘陵の続く美しい自然と独特の風土と歴史、赤毛のアンに登場する世界をお楽しみください。
小山薫堂・構成/五月女ケイ子・画「クイズ!知ってど〜する!?」ネコ・パブリッシング、2005年より。

p146
>バスケットボールが誕生したのは、1891年のこと。アメリカ人の牧師、ジェイムズ・ネイスミスによって創案された。

ご存知のとおり、ネイスミスはカナダ人。バスケットボール創案時には、まだ牧師になっていない。
http://bluejays.web.fc2.com/naismith.htm
http://www.afpbb.com/articles/-/3161023
>カナダ上院は2日、同国の国歌『おお、カナダ(O Canada)』の歌詞の一部を変更し、性的な区別をなくす法案を可決した。

上院で可決されたのは1月31日(カナダ時間)。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-02/PFY7896JTSE801
>ケベックはカナダで2番目に大きい州

人口では2番目に多い州ですが、面積では1番大きい州です。
ウェブサイト「マスコミに載らない海外記事」。間違いだらけで、どこから突っ込んでいいかわかりません。
元ネタはオンライン・ジャーナル「ストラテジック・カルチャー」ですが、元ネタも支離滅裂。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-dec6.html

>ステファン・ディオン外務大臣を首にし、クリスティア・フリーランドを国際貿易大臣にした

事実と異なるうえ、しかも誤訳。正しい訳は「クリスティア・フリーランド、彼の貿易大臣のために、彼の外務大臣ステファン・ディオンを解任した」。
クリスティア・フリーランドはトルドー政権発足時から国際貿易大臣で、ディオン外務大臣を解任してその後釜にフリーランド氏を就けたのが事実です。



>フリーランドのお仲間であるケベックのカナダ自由党が、ケベック主権運動を骨抜きにした

事実と異なるうえ、しかも誤訳。正しい訳は「フリーランドのお仲間であるケベックの自由党が、ケベック独立運動を去勢した」。
フリーランド外相は「カナダ自由党」の議員だから、お仲間ではなくそのもの。ケベック独立運動を阻止しているのは「ケベック自由党」。両者は元は同じだが、現在は提携関係にありません。ケベック自由党は、カナダ保守党に支援されていてその「お仲間」だということを、記者は知らないのでしょうか。
https://www.asahi.com/articles/ASMBM2F7BMBMUHBI00D.html
>東部ケベック州で分離独立を主張する地域政党、ケベック連合

ケベック州は東部ではなく中部。朝日新聞には何度も言っています。
「東部」はニューブランズウィック州・ノバスコシア州・プリンスエドワード島州・ニューファンドランド&ラブラドル州のこと。
https://this.kiji.is/558529685210842209
>カナダ東部での選挙集会に参加する自由党のトルドー首相=19日(カナダ通信提供、AP=共同)

https://www.bostonglobe.com/news/world/2019/10/19/trudeau-liberals-edge-ahead-before-monday-election-poll-shows/C74aytLS7pIJe66EToQrPL/story.html
>Canadian Prime Minister Justin Trudeau campaigned in Hamilton, Ontario, on Saturday.AP/The Canadian Press via AP

上の記事を読むと、写真はハミルトンで撮られたものとわかります。オンタリオ州は東部ではなく中部です。

>トルドー氏は19日、トロント郊外で開いた集会で

ハミルトンはトロント郊外ではありません。
なお日本の新聞では日本時間で表示するのが慣習なので、日本語では「20日」と表記すべきです。

>中道右派の保守党

私は保守党を中道右派だとは思いません。事実ではなく見解の問題ですが。
メディアポ
https://www.homemate-research-radio-station.com/useful/16575_facil_016/
>1906年のクリスマス・イブ、マサチューセッツ州の自宅から、ラジオ放送を開始します

自宅ではなく、ラジオ塔。
https://joshi-spa.jp/992933?cx_clicks_art_mdl=1
>アルバータ州文化庁大臣、カナダ保守党のLeela Aheer氏

アルバータ州の与党は「カナダ保守党」ではなくUnited Conservative Partyです。日本のメディアでは「連合保守党」と訳されています。私は「統一保守党」と訳していますが。「カナダ保守党」は連邦議会の政党で、2015年まで与党でした。
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1611536&page=1&id=89254763
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1611536&page=1&id=80147079

なお彼女の役職は、正確には「文化・多文化主義 兼 女性の地位」大臣です。
一部で「左翼的」と言われる、学び舎の歴史教科書より。

英連邦自治領は白抜きなのに、イギリス領(の植民地)は紺文字になっている理由がわかりません。
ちなみに自治領はカナダ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ・ニューファンドランド・アイルランドの6か国なのに全部掲載されてないし、南アフリカには「英連邦自治領」の文字が抜けています。

写真と解説がないのに、国名が表示されている国があるのも意味不明です。
北極点が中心の地図を掲載する必然性もわかりません。
第一に、トピ違いです。
第二に、コミュニティのルールくらい読んで下さい。
ここは翻訳コミュではありません。知らない人のために、3分以上もある曲を訳してくれる人はいないでしょう。
第三に、管理人をアクセスブロックしている人の入会は認めていません。
https://www.cnn.co.jp/world/35181956.html
>カナダ東部ケベック州当局は11日、新型コロナウイルスワクチンの接種を拒否している住民に制裁金を科す方針を明らかにした。
>ルゴール州首相は同日の記者会見で、少数の未接種者が医療体制に大きな負担をかけていると説明。接種済みの住民がその代償を求めるのは当然のことだと述べた。

ケベック州は東部ではなく中部。
François Legaultの読みは「フランソワ・ルゴー」。
https://jp.reuters.com/economy/FTYBBX7AWFNKFMFUWUZXB65A6Q-2024-02-22/
>上院議員で元労働党党首のハッサン・ユスフ氏は

ユスフ氏は”labour leader”とあり、労働党党首ではなく労組委員長。カナダに「労働党」はありません。

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